会報(2006年)


















 

ほうこん2006年9月号

10年後の「放懇」は?
―7月理事会報告―

7月26日理事会を開催。

◇グランドデザインについて
 将来の放懇の在り方について、グランドデザイン(全体構想)の策定に着手。担当の音副理事長より、小委員会設置の提案があった。ここで検討を重ね、来年11月を目処に纏める。
 検討項目は、会の方向性、会員の維持・拡大、新規事業の検討など多岐にわたる。アメリカの団体も参考にしながら、メディア批評の社会的位置づけを探ることになった。
 なお、志賀理事長より、デジタル時代を迎えて、技術のルール作りは総務省がやるとしても、放送番組の在り方については我々が方向づけをする必要がある。ついては、調査・コンサルタント事業を行うなど、放懇としての新規事業の立ち上げも検討して欲しい、との要望があった。

◇ギャラクシー賞意見交換会
 グランドデザインとも絡めて、ギャラクシー賞の現状と将来像について、選奨事業各委員会で意見交換会を行い、それを踏まえて理事会などで検討会を行うことになった。

◇「GALAC」10月号について
 特集は「アニメはどこへ行く」と「スポーツジャーナリズムとナショナリズム」の2本。表紙は、森光子さん登場。ニュースな人は、WOWOW和崎信哉新会長。

◇選奨事業委員会
 ギャラクシー賞上期募集を控え、各委員会は新メンバーでの選考を開始した。

◇企画事業委員会
 デジタル時代の視聴者像をメインタイトルとして、11月に研究会を行う。具体案は次回に提案。

◇マイベストTV賞について
 滝野理事より現状報告。Wev会員は、30代以上が80%。20代、10代の会員増を目指す。また、正会員の投票率が11%弱と極端に低い。PRを強め、改善したい。

◇NTT横須賀開発センターの見学会について
 通信と放送の融合が進む中、NTTの放送に関する最新技術を見学できることになった。詳細が決まり次第、バスを仕立てて希望者を募集。

◇日韓中テレビ制作者フォーラム
 第6回目の今年は、韓国・光州で開催。10月27日〜30日。テーマは調和〜人・文化・自然〜。3カ国、18参加作品を視聴し、制作者同士が質疑と交流を行う。

◇正会員の入会を承認
 河野尚行さん

◇正会員の退会を承認
 村岡清子さん

◇維持会員社の入会を承認
 (株)ティー・ワイ・オー、(株)エムワンプロダクション

◇8月の理事会=休会 次回は、9月27日(水)

[出席]志賀信夫、音 好宏、田代勝彦、小田桐誠、上滝徹也、市村 元、岩本太郎、隈部紀生、坂本 衛、嶋田親一、滝野俊一


<<新入会員自己紹介>>

この春のこと
                三國 游

 この春、母校である千代田区立九段中学校が閉校となるのを機に学校の「見納め会」をすることになり、準備作業に追われていた。

 そんなバタバタしていたある日、J-WAVEのディレクターから「九段中の見納め会のことを番組で話してもらえないか」との依頼が飛び込んできた。聞けば、リスナーである卒業生の一人が番組にメールを送り、取り上げてくれないかと持ちかけたのだそうだ。

 そこで、会の発起人の一人として短い時間だったがジョン・カビラ氏の番組に出演して会を開くに至った経緯などを話したところ、会の当日、「ラジオを聴いて駆けつけた」という同窓生に多く出逢い、あらためてラジオの力、言葉の大切さを痛感。

 思わぬところでラジオマンとしての初心に立ち返ることができた。

 この気持ちを忘れることなく微力ながらお手伝いしていく所存である。


ロマン派ラジオ屋のつぶやき
                山本 索

 電気もガスも水道も止まった暗闇の街に向かって「もうすぐ夜明けです。がんばりましょう」とスタジオで発したのは、大嫌いだった編成課長でした。阪神淡路大震災の折、十一年以上も前のことです。ひよっこだった新米局員は、被災した強いショック状態の中、こみ上げてくる涙を隠しながらも、テープを巻いていました。ラジオでしかできないことを求めてその地方局で苦悩し、昨年、めざましく復興を遂げたその街を、自ら後にました。

 さて、これから。イヤホンから聴こえてくる遠い街のノイズに胸をときめかせていた少年の夢は、今も忘れていません。そしてあの復興の日々の中でいつも感じていた人の息遣いを伝えることのできるメディアの力を信じています。この度、当会に入会のお誘いを受け、身に余る幸せを感じております。まだまだ若輩者故、いささか非力ではありますが、ラジオがラジオであり続けるために何かができればと考えています。よろしくご指導下さい。


安心安眠ラジオ
                遠藤ふき子

 はじめまして、NHKの大先輩大沼悠哉さんのご縁で入会した遠藤ふき子です。私が今担当している番組のお話をします。

 平成二年に始まったNHKラジオ深夜便、今は曜日別に一四人のアンカーが交代で、夜十一時台から朝五時までマイクに向かっています。

 深夜便のコンセプトは二つ。真夜中眠れない人が心地よく眠りにつけるように、また災害時には安心ラジオとして即応体制で臨む。つまり枕もとにラジオがあれば安心安眠ですよ。というわけで、まだ一度も放送を聞いたことがない方は、携帯ラジオを枕もとにおいて、イヤホーンでお聞きになってみてください。また折角よい放送だったのに、途中で眠ってしまった方のために、番組を誌上再録した、「ラジオ深夜便」という雑誌も毎月発行されていますので、こちらもご覧になってください。

 わたしは月曜日担当、ドイツのリポーター時代を含めるともう十五年もこの番組を続けています。ラジオは大好きです、どうぞよろしく。


ラジオに寄せる想い
                田中千恵

 ニッポン放送を辞し、今の仕事を始めたのが五年前。その間のニッポン放送の変遷はご存知の通りですが、私は、大半の日々を地方の現場で過ごしてきました。

 サウンドデザインという仕事は、番組や音楽・効果音のプロダクションではなく、音響システムの販売や製作会社でもなく、設計会社でもありません。というか、それ全部をやっている会社です。博物館の展示演出のためのサウンドデザイン。ホテルやレストラン。公開空地やオフィスビルの寛ぎ空間などなど。その現場となる地を転々としながら日々を過ごしています。

 というわけで、放送の現場から離れて久しいのが正直なところですが、機材満載の車で走り回りながら各地のラジオを聴けば、ありありとスタジオの様子が浮かび、スタッフに思いを馳せたり、リスナー気分に浸ったり。実は、心の奥底にラジオに寄せる想いが宿っています。それを吐き出せるチャンスをいただけたことに感謝いたします。


放送ジャーナリズムから刺激を!
                三浦辰治

 初めて送っていただいた「GALAC」八月号の西山太吉さんのインタビューには勇気づけられた。

 「どんな時代になりメディアがどう変化しようと、公共的かつ本質的な情報を発信するのはジャーナリストです。結局ジャーナリストの自覚や行動が問われているのです」

 地方紙の記者になって十八年目。巷で聞くのは、既存メディアにとって景気の悪い話ばかりだ。ネットに「殺される」だの「飲み込まれる」だの……。改革好きの大臣が「なぜ日本にタイムワーナーがないのか」と言い出したときには正直カチンときた。なんでもかんでも市場原理・効率化・国際競争の海に放り込み、誰がジャーナリズムを担うのか、と。

 だから記者の大先輩の言葉は胸に響いた。放懇では放送ジャーナリズムから大いに刺激を受けたい。どうぞ、よろしくお願いします。

 ちなみに生まれは東京。天海祐希さんと同じ小中学校の三年先輩です。これ、最近の勝手な自慢……。


ギャラクシー賞マイベストTV賞 2006年7月度投票開始!
 放送批評懇談会の正会員とWeb会員が年間のベスト番組を選出する「ギャラクシー賞マイベストTV賞」。2006年7月度作品の投票を開始します。

 正会員の皆さまは、添付した<正会員専用 投票用紙>でマイベストTV賞の投票にご参加ください。必要事項をご記入のうえ、FAX 03-5379-5510までご返信ください。

 放送批評懇談会ホームページ http://www.houkon.jp/ から投票もできます。メニュー<マイベストTV賞>から<投票>に進み、正会員専用のユーザー名とパスワードで入室してください。

 正会員の皆さまの投票をお待ちしています!

ギャラクシー賞マイベストTV賞
月間ノミネート番組発表!

■4月度
土曜ドラマ「マチベン」 NHK
太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。 日本テレビ
NHKスペシャル「ドキュメント北朝鮮シリーズ」 NHK
NHKスペシャル「汚された大地で〜チェルノブイリ 20年後の真実」 NHK

■5月度
愛の劇場「吾輩は主婦である」 TBS
NHKスペシャル「プラネットアース」 NHK
ブスの瞳に恋してる フジテレビ


会議記録

[7月]
13日 選奨・ラジオ定例部会
18日 企画事業委員会
26日 理事会
27日 選奨・テレビ月評会



『第三回 ギャラクシー賞入賞作を聞いて語り合う会』開催
満員の熱気で大盛り上がり
                橋本 隆(ラジオ部門委員長)

熱気あふれる会場
 「第三回ギャラクシー賞入賞作を聞いて語り合う会」が、六月二十五日赤坂TBSの放送センター内セミナー室で開催された。第四三回ギャラクシー賞ラジオ部門で入賞された作品をラジオに関係する様々な人達(キー局ローカル局コミュニティ局の制作者、学生、放送作家構成者、マスコミ、放懇会員等々)と一緒に聞き語り合うことによってラジオの魅力の再確認、番組制作のためのノウハウの伝承開発を計ろうと三年前に始まったイベントである。

 今回は、選奨の「玉音放送六〇年目の夏」(東北放送)、優秀賞「燈燈無尽」(中国放送)、そして、大賞「伊集院光日曜日の秘密基地〜どこの誰かは知らないけれど、話してみたらスゲー人スペシャル」(TBSラジオ)の三作品を聞き、それぞれ、東北放送中野文恵D、中国放送平尾直政D、TBS池田卓生Dから、制作にまつわる困難とそれを克服する苦労を聞き、質疑応答をした。当日は、六〇名の定員をオーバーする七六名の多くの方が参加して、過去二回の会を大きく越える盛況であった。

 詳しいお話、質疑の内容は、GALAC10月号をお読み下さい。

 続いて行われた懇親会では少しお酒も入り、更に熱い番組論が交わされ、三人のディレクター諸氏は大人気者となっていた。ラジオを愛し、心配している人達が優れた作品を聞くことによって啓発される効果は計り知れないと思う。

 小さくささやかな会だったが大きな満足で終了した。今後も更に工夫しながら続けていきたい。
 
更新:2008/7/31



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