会報(2007年)


















 

ほうこん2007年1月号

シンポジウムは、来年2月20日に!
―11月理事会報告―

11月27日理事会を開催。

◇「GALAC」について
 2月号の表紙は、寺島しのぶ、ニュースな人たちは、映像新聞社信井文夫会長に決まった。3月号の特集は、国際放送を巡って、命令放送か、プロパガンダかの境界線を探る。

◇ギャラクシー賞について
 上期の選考結果を、11月20日に発表。今後は下期の作業に入る。
 なお、応募作品の現状分析として、テレビ、ラジオ部門の参加社をリストアップした。結果、放送局からの出品が中心で制作会社からは残念ながら少ない。また、大阪、北海道、福岡では応募ゼロの放送局もあることが分かった。今後は応募呼びかけの資料とし、次回はCM、報道活動部門を分析する。

◇企画事業について
 勉強会「デジタル新サービスの利用実態」(11月29日開催)の受講者は73名の登録を受けつけた。
 恒例のシンポジウム2007は、来年2月20日(火)午後1時〜6時、ホテルルポール麹町(麹町会館)で開催を決定した。
 地デジが12月に全国展開になったのを受けて、テーマは「放送デジタル化の正念場」。受講者は300名を予定。講師陣については現在折衝中で、12月中に決定し、来年早々からPRを開始する。

◇日韓中TV制作者フォーラム報告
 第6回を迎えた大会が、韓国・光州で10月27日〜30日で開催された。3カ国からの参加作品を視聴後、制作者を囲んで討議が行なわれた。日本からは33名が参加、「放懇」は3名(小田桐、隈部、中島)が出席した。「GALAC」2月号に小田桐編集長の関連レポートを掲載する。
 来年は中国、再来年が日本開催となるが、今後どの方向へ進むかを見定めて、放懇のスタンスを検討することとした。(大会の詳細については、2〜3ページの中島さんの報告をご覧ください)

◇グランドデザイン策定について
 担当の音副理事長より報告。当面、「小委員会」を設置したい。メンバーのリストアップを進め、次月に提案。視点を短期、長期に分けて設定し、外国の団体も参考にしていきたい。

◇維持会員社の入会を承認
 (株)パラゴン

◇次回の理事会・12月21日(木)

[出席]志賀信夫、音 好宏、田代勝彦、小田桐誠、市村 元、岩本太郎、隈部紀生、坂本 衛、篠原俊行、嶋田親一、滝野俊一、永田俊和、橋本 隆

<<新入維持会員社>>
◇株式会社パラゴン
 <代表者> 佐藤眞彰(代表取締役社長)



会場となった光州の金大中コンベンションセンター
日韓中TV制作者フォーラム
韓国光州大会に参加して

                中島好登

車上生活17時間!

 バスばかり乗っていた旅だった。インチョン国際空港から光州の会場までの4時間半を皮切りに、連日の宿泊先と会場の往復、ビエンナーレへの往復、最終日の順天への観光およびインチョンへの道……私たち日本団は積算17時間を車上で過ごした。

 連日てんこ盛りのスケジュールが組まれ、早朝ホテルを出発しては夜10時過ぎに帰着。ホテルと会場とバスに缶詰で、光州の街の息吹に触れるチャンスはまったくない。同じく残念だったのは食事。三日間の夕食と最終日の昼食に、同じメニューが並んだ。

番組視聴後のディスカッションで質問に答えるCBCの宇佐美浩伯さん
開会式で挨拶する大山勝美さん
 恨みがましい頭出しになってしまったが、フォーラム会場は広く新しく美しく、快適な空間だった。また、上映作品には必ず字幕を施すなど丁寧な事前準備を感じさせた。参加番組のDVDがお土産として全員に配られるという配慮も素晴らしかった。

 順天への観光も、ホスト国韓国の実行委員会が少ない時間をやりくりして実現してくれたものだ。順天市長までが歓迎に駆けつけるというサプライズが用意されていた。

 韓国式わらぶき屋根の民家が連なる民俗村では中世から続く素朴な暮らしに触れ合え、山麓にたたずむ松廣寺では韓国式精進料理をいただいた。

各国の主題発表と番組視聴

 第6回を迎えた日韓中TV制作者フォーラムは、10月27日(金曜日)〜30日(月曜日)、韓国全羅南道・光州の金大中コンベンションホールを舞台に開催された。参加者は日本33名、韓国25名(+スタッフ)、中国22名。日本団は「放送人の会」を中心に構成され、そこに放懇3名(隈部紀生、小田桐誠、中島好登)と番組制作者数名が加わるという陣容だった。

開会式や閉会式、夕食会場となった大ホール
 各国それぞれがドラマ2本、ドキュメンタリー2本、バラエティ2本の計6本の番組を持ち寄り、互いに視聴しあってディスカッションし、講演や討論会が開かれるという予定だ。

 大会は27日の夕刻、幕を開けた。インチョンからの到着が遅れた日本団のために、開会式は予定を1時間繰り下げて6時にスタートした。セレモニーの挨拶では、日本代表の大山勝美氏が「戦争を止めるのは文化だ」と語ったのが力強く印象的だった。

 翌28日のプログラムは各国の主題発表から始まった。

 韓国KBS梁承東プロデューサー協会会長は今大会の主要テーマである<自然と人間の調和>を掲げ、アメリカ式ファストフード文化にいかに抗うかを語った。中国電視劇制作中心主任の李培森氏は、日本製ドラマから韓国製ドラマへの中国国民の嗜好変化を語り興味深かった。日本からはNHK磯部信夫編成局CPが登壇し、ハイビジョンは“デジタルハンマー”だと比喩。「ジャンルの壁を壊す、文化の壁を壊す、メディアの壁も壊す」としてポジティブなデジタル論を展開した。

閉会式で受賞を祝う番組プロデューサーの山田大作さん、河野尚行さん、隈部紀生さん、NHKの磯部信夫さん(左から)。手前は受賞作に贈られた青磁の壷
 番組視聴は、ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティの3つの部屋に分かれて行われた。参加者はおのおの見たい番組を決めて部屋に向かう。ジャンルで見るもの、国で選ぶものといろいろだ。しかし、どう頑張っても18番組中6本しか見られない。また、ドラマ視聴では時間が足りなくなり、作品が途中でカットされるという事態まで起こった。

 時間との関係でやむを得なかったのかもしれないが、どうやって視聴の時間を確保するかは、早急に解決されるべき問題だ。

期待はずれだった最優秀発表

 すべての視聴を終えて行われた討論会では、東アジア三カ国の具体的な番組交流、放送交流をどう築いていくかがテーマになった。「インターネットを利用して交流の場を持ちたい」「作り手・スタッフの交流が第一歩」「3国の番組を互いの国で見る機会を増やしたい」などの意見が交換された。

 今大会からの新しい試みとしては、番組表彰が行われた。参加作品から最優秀賞を選ぶというもので大いに期待したが、これは肩透かしだった。なぜなら、各ジャンルともすべての国から最優秀賞と優秀賞が出たからだ。

 つまり、参加した18番組のすべてが表彰されるという結末だった。 文化的にも政治的にも違いのある三国のなかで、最優秀を選び出すのは至難の業だとは思うが、この賞をどのように育てるかも、今後に向かっての大きな宿題になったようだ。

 また、日本団に現役の制作者の顔ぶれが少なかったのが気になった。韓国、中国はその割合がかなりを占めたが、日本は参加番組の制作者に限られていた。フォーラムでの体験を持ち帰り、編成や番組制作に反映させられる立場の人間の参画は、ぜひとも求められるところである。

光州ミステリーツアー!

 授賞式では、「チャングムの誓い」王様役のリン・ホウと人気女優のリュウ・インヤンが司会席に登場。各番組表彰の後には、少女合唱団、ロックバイオリニストのユージンバックが歌や演奏を披露した。

閉会式司会は「チャングムの誓い」の王様、リン・ホウさん(手前)
最終日の観光地、順天の民俗村
 さて。閉会式終了後の最後の晩餐が4回連続の同メニューという衝撃を目の当たりにして……私たちはついに行動した! 放懇3名に同調者4名を巻き込んだ一団で会場を脱走したのだ。

 光州ミステリーツアー決行。街外れに位置する金大中センター会場前広場からタクシーに乗り込み、光州市街地に向かってひたすらに突進。運転手任せで韓国料理屋に乗り付けて、「ジュセヨ」「イッソヨ」「クェンチャネヨ」「マシッソヨ」と、片言もいいところの韓国語をまくし立て、やっとの思いで焼肉とキムチ、お惣菜に冷麺のフルコースにありつくことができました!







<<新入会員自己紹介>>

意見を交換できる場
                佐藤由子

 新聞社で文化的なニュースを扱う部署に在籍しています。テレビの人気番組を通してみえてくる時代の雰囲気や、今どんな風潮の中を私たちが生きているのか、ということに興味があります。特にテレビの人たち自身が「なんで?」と人気を不思議に思う番組に興味があります。たとえばちょっと古いですが「冬のソナタ」。これは人気が出た後も「なんで?」といってた人が多かった。今なら占師やスピリチュアルカウンセラーが出る番組でしょうか。とにかくテレビの人にとって「想定外の番組」に、取材者魂がくすぐられます。これまで知らなかった欲望のようなものが反映されているようで面白い。

 仕事でテレビと関わっていますが、実は個々の番組について人と話す機会は少ないのです(仕事柄、テレビはニュースしか見ない人が多い)。というわけで、個々の番組について意見を交換できるのを楽しみに参加しました。よろしくお願いします。


会議記録

[11月]
1日 選奨・テレビ月評会
2日 出版編集委員会
7日 企画事業委員会
16日 選奨・ラジオ定例部会
27日 理事会
29日 選奨・テレビ月評会


ギャラクシー賞マイベストTV賞 2006年11月度投票開始!
 正会員の皆さまは、添付した<正会員専用 投票用紙>でマイベストTV賞の投票にご参加ください。必要事項をご記入のうえ、FAX 03-5379-5510まで返信ください。

ギャラクシー賞マイベストTV賞
月間ノミネート番組発表!

■9月度
ドラマ特別企画「僕たちの戦争」 TBS
あの夏〜60年目の恋文 NHK
連続テレビ小説「純情きらり」 NHK



「第4回 ギャラクシー賞入賞作を聞いて語り合う会」開催
ラジオ番組の素晴らしさ実感
                橋本 隆(ラジオ部門委員長)

 「第4回ギャラクシー賞入賞作を聞いて語り合う会」が、10月28日有楽町ニッポン放送のイマジンスタジオで開催された。前回6月の懇談会後入賞した全作品を聴きたいとの要望が強く出てきたが、その当時はその計画がなく、タイミング的にも難しいとの判断があったが、ラジオ委員の中からぜひ実施しようとの強い提案がされ、開催した。10月という少し時間的に間があきすぎてしまったので参加する人数が寂しいものとなってしまうのではと心配したがまったくの杞憂で前回の72名に迫る65人の参加を得た。今回から学生さんには「学割」料金を設定するなど工夫したのも功を奏したようだ。今回は前述したようにニッポン放送の「イマジンスタジオ」をお借りした。一般聴取者のみならず、関係者でも一度入ってみたいスタジオで新しい時代に向けたスタジオにも興奮した。

 今回は、優秀賞の「ラジオ一人芝居〜最後の初年兵」(エフエム福岡)、「僕たちの高田渡」(ニッポン放送、東京エンターテイメント)を聴き、その後、エフエム福岡大塚和彦D、東京エンターテイメント堀英樹D、構成の石井彰氏、そして出演の小室等氏と豪華メンバーのお話と質疑が熱心に行われた。通常のラジオの聴取スタイルと違い、最高の音響条件で聴く作品は素晴らしく、選考時に聴いた感動は更に増幅され、ラジオの作品の凄さ、素晴らしさを再認識させた。忘れられないひとときとなった。来期には、より計画的に初動から全作品を聴けるような予定を立てて進めたい。
 
更新:2008/7/31



プライバシーポリシーこのサイトについてお問い合わせ/MAP