会報(2007年)


















 

ほうこん2007年2月号

節目のとき
                名誉会長 清水英夫

 放懇は、今年で創立44年を迎えます。

 この種のボランティア団体で、このように長い歴史のあるところは、そう多くはないはずです。なぜ放懇が長続きできたのか、よく考える必要がありそうです。

 私が関係している映倫や日本雑誌協会も、50年の歴史を閲しました。そのほかにも、同様の設立記念を迎えるところが少なくありません。

 どうも今年あたりは、戦後史の節目になるような気がしてなりません。それもいい方向での節目なら結構ですが、どうもそうではないようです。

 その象徴が、教育基本法の改正であり、防衛省(旧陸海軍省)昇格です。その行き先は憲法の改定ですが、表現の自由も法律の範囲内に閉じ込められるでしょう。

 NHK国際放送の命令問題も、憲法が変われば、ほとんど論議さえされなくなるかもしれません。そうならないよう、放送人も心を引き締めなければならないときです。


デジタル放送と放送批評の課題
                理事長 志賀信夫

 “放懇シンポジウム2007”のテーマは、最初「放送デジタル化の正念場」と決めたと聞いたが、今年は放送のデジタル化に本格的に取り組む重要な年となると思われる。

 早いもので、昨年12月1日で東名阪の3大広域圏で地上デジタルテレビ放送が開始されてまる3年、また衛星デジタル放送が始められて7年になった。そして、いまや地上デジタル放送は全都道府県に及び、全世帯の84%が視聴可能になったそうだ。

 各家庭のテレビ視聴は大きく変わりつつあり、パソコンや携帯電話での「ワンセグ放送」による視聴も増え、世帯視聴率に対する不信も強くなってくるに違いない。数字に対する不安が増せば、当然放送批評に対する関心も高まり、どんな番組評価があったかが、以前よりも気になってくるだろう。

 しかし、番組に対する評価は視聴者によってさまざま。決定的な評価基準を決めるのは極めて難しい。当会としては多角的な視点から番組批評を行い、視聴者の多くはどう見たか、どう鑑賞したか、どう解釈したか、どう比較できるか等々を書き続けていくのが、最大の課題となってくるものと思われる。


「放懇」創立44年目の年へ!
グランドデザイン小委員会メンバー決まる!
―12月理事会報告―

12月21日理事会を開催。

◇「GALAC」について
 3月号(2月6日発行)の表紙は、大泉洋、ニュースな人たちは、博報堂総研林光主席研究員に決まった。
 4月号(3月6日発行)の特集は、「時代劇のニューウエーブ」と題し、「私の好きな時代劇」など。表紙は、NHK大河ドラマの顔、内野聖陽が登場。
 なお、発売元・角川書店が「角川グループパブリッシング」と名称変更になった。

◇選奨事業委員会
 ギャラクシー賞応募作品の現状分析として、CM、報道活動部門の出品社をリストアップした。
 CMは、広告主からの出品が少なく、制作会社からが6割を占める。残りは広告会社からで、電通がだんトツで多い。
 報道活動は、放送局からの出品になるが、東京キー局が1本だけと少なく、CATVからが1本あった。
 これまで4回実施した「ラジオギャラクシー賞を聞く会」は、今後は予算管理を委員会の正式行事として事務局で行うこととした。

◇企画事業委員会
 2月20日(火)開催のシンポジウム2007は、タイトルを「加速するデジタル化と放送の未来」とし、プログラムが決定した(詳細は、4頁に掲載)。
 受講料は、討議の結果、一般1万9千円、維持会員社1万6千円、正会員5千円で昨年と同額にした。250名の受講者招聘に向けてPR活動を始める(正会員の参加をお待ちしています)。

◇グランドデザインについて
 担当の音副理事長を中心に具体案を作成する小委員会を立ち上げ、そのメンバーを次のように決定した。
 小田桐、石井、市村、入江、岩本、坂本、深川各委員、中島事務局長。なお、今後メンバーの追加も検討。

◇次回の理事会・1月24日(水)6時30分より

[出席]志賀信夫、音好宏、田代勝彦、小田桐誠、入江たのし、岩本太郎、隈部紀生、篠原俊行、嶋田親一、橋本隆、藤久ミネ


会議記録

[12月]
5日 出版編集委員会
13日 選奨・CM定例部会
15日 選奨・ラジオ定例部会
21日 理事会
25日 選奨・テレビ月評会



放懇セミナー
<デジタル新サービスの利用実態>活発な質疑応答で盛り上がる!

小林憲一さん
 11月29日(水曜日)、アルカディア市ヶ谷私学会館で放懇セミナー・デジタル時代の視聴者像第2回<デジタル新サービスの利用実態>を開催しました。

 2005年9月に開催した第1回<デジタル時代の視聴率と広告>に続く好評第二弾で、ワンセグ、EPGといったデジタル技術の申し子ともいえる新サービスが、実際の家庭や社会でどのように利用され、私たちのテレビライフを変容させているのかを探ろうというものでした。

白石信子さん
 講演は3本。NHK放送文化研究所主任研究員・小林憲一さんの「ワンセグ視聴の広がりと実態」、同研究所計画総務部副部長の白石信子さんによる「地上デジタル放送普及の現状と課題」、IPG代表取締役社長・田路圭輔さんの「EPG、DVRはテレビ視聴をどう変えたか?」。

田路圭輔さん
 予想以上に出足好調なワンセグは、どこでどのように使われているのでしょうか。小林さんは2006年初夏に研究所が実施した利用状況調査を紹介。ワンセグ視聴のさまざまな実態を明らかにしました。白石さんは、同研究所の世論調査「日本人とメディア」の結果を基に最近のテレビ視聴態度の変化を指摘。現行の地上波テレビに満足している視聴者が多く、地デジ普及の難しさを数字面から検証してみせました。電子番組表EPGを運営するIPG田路さんのメッセージは「ザッピングから“メタ視聴”へ」。EPGの登場でいままでのザッピング視聴が減り、番組を検索して見つけ出し視聴するスタイルが広がると予想しました。

 参加登録者は放懇正会員、放送局員、メディア関係者など78名に上りました。三つの講義とも質疑応答が活発で、会場参加者と講師の軽快なやり取りが印象に残りました。

ギャラクシー賞マイベストTV賞 2006年12月度投票開始!
 正会員の皆さまは、添付した<正会員専用 投票用紙>でマイベストTV賞の投票にご参加ください。必要事項をご記入のうえ、FAX 03-5379-5510までご返信ください。

 なお放送批評懇談会ホームページ http://www.houkon.jp/ から投票する皆さまは、1月4日(木)17時までは「11月度作品」の投票画面ですのでご注意ください。ウェブからの「12月度投票」は、1月5日(金)14時スタートです。

 正会員の皆さまの投票をお待ちしています!

ギャラクシー賞マイベストTV賞
月間ノミネート番組発表!

■10月度
のだめカンタービレ フジテレビ
土曜ドラマ「魂萌え!」 NHK
Dr.コトー診療所2006 フジテレビ



放送批評懇談会シンポジウム2007
加速するデジタル化と放送の未来

放送批評懇談会のメインシンポジウムの開催と内容が決定しました。
アナログ地上波停止まで4年を数えるばかりとなった2007年。
テレビ環境を変える一大事業に突きつけられた課題を、行政責任者と民放トップの主張を聞きながら考えます。
各論は、好調なモバイルサービスと、本格化するPCの放送サービスをテーマとしてプログラムを組み上げました。
放懇正会員に限り特別額で受講可能です。この機会に、ぜひご参加ください!

主催 NPO法人放送批評懇談会
日時 2007年2月20日(火曜日) 13:00〜18:00
会場 ホテルルポール麹町(麹町会館) ロイヤルクリスタル
    /東京都千代田区平河町
受講料 放懇正会員5,000円、放懇維持会員16,000円、一般19,000円


プログラム
(敬称略)
13:00〜14:00
特別講演「デジタル化の正念場と放送法制」
総務省情報通信政策局長 鈴木康雄
14:00〜15:00
特別講演「アナログテレビ終了とデジタル放送の未来」
日本テレビ放送網代表取締役社長 久保伸太郎
15:00〜15:30
コーヒーブレイク
15:30〜16:30
ケーススタディ「モバイル向けサービスとは何か?」
KDDI理事メディア本部長 園田愛一郎
日本テレビ放送網メディア戦略局モバイル事業部 佐野 徹
16:30〜18:00
パネルディスカッション「IPTVの進展と放送」
<パネリスト>
ワッチミー!TV代表 フジテレビ情報企画部企画担当部長 時澤 正
NTT 第三部門 兼 中期経営戦略推進室 担当部長 松岡達雄
OurPlanet-TV共同代表 白石 草
<コーディネーター>
NHK放送文化研究所主任研究員 鈴木祐司
■講師は一部変更の場合があります。
 
更新:2008/7/31



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