特別投票「ネット配信ドラマ」
2024年4月23日
おっさんずラブ-リターンズ-『禁断のグータンヌーボ』(2024年3月2日) TELASA | 得票数:83 |
潜入捜査官 松下洸平(2023年9月5日) TVer | 得票数:81 |
離婚しようよ(2023年6月22日) Netflix | 得票数:65 |
おっさんずラブ-リターンズ-『禁断のグータンヌーボ』(2024年3月2日) TELASA
- ドラマのスピンオフというと、脇役が主演となるサイドストーリーが多いが、こちらは本編での主演を真ん中に据えたもの。時間軸も本編の最終回より前で、盛りだくさんの本編を補うものとして、視聴者の知りたかったことに答えをくれるような内容で満足度が高かった。本編では深入りされなかった、公安での和泉と秋斗のラブストーリーも、和泉の回想という形で断片的に挿入したことにより、かえって視聴者の想像を掻き立てるという楽しみも与えてくれた。主人公カップルが愛を育んでいる様子もしっかりと描かれ、結果何度も見たくなる内容になっていたのが、配信ドラマとしても優秀だったのではないかと感じている。
- 本編とは別の、若手監督たちの演出で作られたこのスピンオフは、純粋に作品世界を伝えようとする丁寧な造りが魅力です。大きな事件は何も起こらない、男たちの日常と他愛もない恋バナだけを描いた短編ですが、見終わった後幸せな気持ちになれます。リターンズ本編では失われてしまった、このドラマの優しく楽しい世界観が余すことなく描かれた作品です。
- ドラマ本編で田中圭さんが一人二役を生きた秋斗は、視聴者に鮮烈な印象を残しました。その新エピソードを含む配信で、SNSで話題沸騰でした。映画、ドラマ、舞台の掛け持ちで活躍されてきた田中圭さんにとっては複数の役を同時にこなすことは朝飯前なのかもしれませんが、ドラマ内で一人二役を演じるのを見て、驚嘆しました。
潜入捜査官 松下洸平(2023年9月5日) TVer
- 各局の垣根を飛び越えた画期的なドラマだったと思いました。キャストも豪華でバラエティ色も強いながらもしっかりとしたストーリーで引き込まれました。想像していた松下洸平さんがユニークでそこも面白かったのだと思います。続編を匂わせる終わり方で是非、また拝見出来ればと思います。
- 現実とドラマとがリンクして、見ていて混乱した。朝ドラをきっかけに一気に人気が出た松下洸平の素朴な人柄がうまく生かされていて、ドラマの撮影現場でほかの俳優たちと話しているシーンなどは本当に松下洸平や佐藤浩一が実際に会話しているように受け取ってしまって、「いやいやこれはフィクション!」と思い直すことが何度かあった。民法5社の番組に潜入するという試みも斬新で、どこまでが演技でどこまでが素なのかがわからず、役者の演技力に感心するとともにテレビというものの恐ろしさを感じました。
- 最初はキワモノかと思いきや,設定は奇想天外ですが、松下洸平さん、佐藤浩市さんのさすがの演技力,ダブルミーニングのセリフでしっかり心つかまれました。松下洸平さんの事務所のポスターとか、特別ゲストとか、全方位で楽しめます。
離婚しようよ(2023年6月22日) Netflix
- 大石静と宮藤官九郎が交換日記のように執筆したという脚本 見ていてこのシーンは大石さんだろうな、ここは宮藤さんだろうなというのがわかり脚本家の味がよくわかるなぁと興味深かった。松坂桃李と仲里依紗のやりとりが面白く、錦戸亮の色気がすさまじい。
- 離婚は結婚より体力を使うと言われるが、ダメ議員と売れっ子女優の組合せとはいえ、あまりにも有名すぎて、お互いに離婚するとダメージがある。それぞれが人生を見直していく中、選挙を経て大志が少しずつ政治家として成長していくが、ゆいはその上をいく結末で面白かった。それにしても仲里依紗さんの涙の演技がすごかったです。
- 2人の脚本家が合作した作品だったが、このような試みができるのは配信ドラマらしいと思われた。
他に推薦された番組
幽☆遊☆白書(2023年12月14日) Netflix
- 日本の作品でもここまでVFXの質が高くなったのかと驚いた。漫画やアニメを実写化した時にどうしてもチープになりがちだった視覚効果がとても見応えある作品になっていた。長い原作もうまくコンパクトにまとめてあったが欲を言えばもっと長い話数で見たかった。先の話も制作してもらいたい。
- 漫画の実写には抵抗がないと言えば嘘になるが、これは原作を愛する人が作った作品だなと感じた。とにかく丁寧に作られている印象。ドラマ化に当たっての話の切り取り方も素晴らしい。続編があったら見たい。
沈黙の艦隊 シーズン1 〜東京湾大海戦〜(2024年2月9日) Amazon Prime Video
- 壮大な世界観を彷彿されるプロローグ。物語が進むにつれ誰目線で楽しむ話なのかと思いつつクライマックス。とはいえ、物語はここからである。何一つ謎は解けていない。続きが気になって仕方ない作品。
季節のない街(2023年8月9日) Disney+
- コメディかとおもいきや結構キャラ一人一人の抱えてるものが重かった。重かったが宮藤さんの脚本で軽妙にしてくれている。仮設住宅のいろんな人がいる状況にとても考えさせられた。
パーフェクトプロポーズ(2024年2月2日) FOD
- 原作のファンでどんな仕上がりになるのか不安と期待で観ましたが新人の俳優さんが原作通りの方で後半の感情の昂ぶりを見せるシーンでは原作を超える良いシーンとなっていて期待以上でした。
忍びの家 House of Ninjas(2024年2月15日) Netflix
- オリジナル作品で、俳優自ら売り込んでのプロデュース作品でここまで面白いものがつくれるとは!無駄なエロ要素が無いのも見やすくてよかった。配信モノだとなぜかそれストーリー上で本当に必要か?と思うようなエロやグロがあることが気になっていたがこの作品は直接的な表現が無くて子供と一緒に見ても楽しめるエンタメ作品に仕上がっていた。子供は末っ子くんに感情移入してワクワクしながら見ていた。まだ謎も残ったままだし、末っ子くんが今後立派な忍びになっていく様子も見てみたい。続編を期待。
- 久々にエンターテインメントを感じたドラマで一気に全話視聴した。忍者一家と敵対する一族と国家のせめぎあいの中で家族それぞれが違う想いを持っていたが危機を前に団結していく姿は新しい形のホームドラマのよう。続編に含みを持たせたラストだったので期待している。
愛してるって、言いたい(2024年3月15日) FOD
- 最初から最後までものすごく画面に惹きつけられます。最近あまり集中力が続かず、映像作品もなんとなくながら見が増えてしまう中、この作品はなぜかは説明ができないのですが、再生し始めると途端に視線を奪われてしまいます。静かなテンポで進んでいき、モノローグも多めなのですが、まるで小説を読むように世界観に引き込まれます。これから物語がどうなっていくのか、とても楽しみです。
- 初めはドロドロした感情がうずまくドラマなので少し苦手かな?と思っていたのですが、回を重ねるごとに登場人物たちのそれぞれの思いが見えてきて面白くなってきました。次回が楽しみです!
THE DAYS(2023年6月1日) Netflix
- ドキュメントのような緊迫感があった。あの頃の絶望感が蘇ってきて怖かった。時間が経つと記憶が薄れがちになるが忘れてはいけないと改めて思わされた。
- 今一度当時のことを思い起こす。原子力工場の外でのことに関心が集まっていた頃、工場の中で何が起きていたのか映像で知らしめる意義を感じた。
神の雫/Drops of God(2023年9月15日) Hulu
- 膨大な原作のエッセンスをうまくまとめ上げていました。海外と日本がここまで融合できた作品もめずらしいのではないでしょうか。家族に対する気持ちの変化に引き込まれました。
サンクチュアリ-聖域-(2023年5月4日) Netflix
- 個人的には予算をかけたゴールデン帯のドラマより、ないない尽くしの中でも関係者の工夫や熱意が伝わる一部の深夜ドラマが好きだったりする。しかし、予算も、時間もしっかりかけたこのドラマには脱帽するしかない。各方面への忖度の必要もないネットドラマはもともと制約が少ないのだろうとは思う。しかし、このクオリティーを見て、ショックを受けた地上波関係者も多いのではないか?全世界で受けたのは、大相撲の世界が珍しいからではあるまい。
- 国内でも少ない相撲の世界を描いたドラマが、Netflixを通じて海外でも視聴者を獲得した。影響力の大きさが顕著。
(掲載は順不同)