2022年9月度-月間ノミネート
映像の世紀 バタフライエフェクト「映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突」 NHK | 得票数:70 |
ドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ シーズン2」 NHK | 得票数:67 |
ドラマParavi「みなと商事コインランドリー」 テレビ東京 | 得票数:50 |
クローズアップ現代「“宗教2世”旧統一教会・信者の子どもたち知られざる現実」 NHK | 得票数:50 |
映像の世紀 バタフライエフェクト「映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突」 NHK
- セルゲイ・エイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」で示したモンタージュ手法が、ヨーゼフ・ゲッベルスの大衆プロパガンダ戦略に大きな影響を与えた、との指摘は実に興味深かった。更にそこから太平洋戦争中の日米の情報戦の確執や、円谷英二の画期的な特撮技術に関する言及へと、情報戦略の進化が私たちの世界に及ぼしてきたことの重大性を明解に説いていく番組展開に、ちょっとドキドキすると共に空恐ろしい気持ちにもなった。見応えあり。
- 恋愛映画だと思っていた「カサブランカ」がプロパガンダ映画だという事実。そして、特撮の神様と呼ばれる円谷英二が、日本とドイツの合作映画「サムライの娘」の特殊技術を担当、さらに「ハワイ・マレー沖海戦」の最大の見せ場である真珠湾攻撃も実は特撮で円谷が担当していたなど、知らなかった事実に驚愕。プロパガンダによる情報戦はロシアによるウクライナ侵攻が行われる今にも繋がる。プロパガンダの恐ろしさが伝わる良作だ。
ドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ シーズン2」 NHK
- オリバーは警察犬のはずなのに、途中からそれをすっかり忘れてしまうぐらい、ストーリーを理解する方に気を取られていきました。配役の妙であることを改めて感じた、クスッと笑えるドラマでした。EGO-WRAPPIN’の曲がマッチしていたのもよかったです。
- 前作と同様、無駄遣いとも思える豪華なキャスティングの一方で、チープさや強引さなどをあえて見せる。現在のテレビドラマへの挑戦、というより、別案の提示なんだろうな。
- 待ってました!シーズン2。オダギリジョーの才能炸裂! で、なんなの、このとんでもない豪華キャスト、それも一癖も二癖もある役者ばっかり揃えて! 馬鹿みたいな会話を繋げながらストーリーがちゃんと進んで行くところが立派でもあり、おかしくもあります。
ドラマParavi「みなと商事コインランドリー」 テレビ東京
- 後半は原作にないためどう展開していくのだろうと思っていましたが、原作の世界観を壊すことなく、最後まで美しかったです。思いが通じあったふたりのキスシーンはとても美しく、見ていて涙が止まりませんでした。こちらも、ぜひ続編を観たいと思うドラマでした。
- シンの湊さんへの一途な気持ちがどうか届いてほしいと思い、原作を知っているのにドキドキし応援しながら観ていました。また湊さんとシンの関係はもちろん、シンと明日香の関係がだんだんと良い関係に変わっていくのも、見ていてほっこりしました。
- 湊(草川拓弥)が今に向き合うために過去と向き合おうとする姿が意地らしかった。シン(西垣匠)には湊の気持ちの動きが見えるわけではないが、モノローグで知り得ている視聴者としては、もどかしさを楽しませてもらえた。
クローズアップ現代「“宗教2世”旧統一教会・信者の子どもたち知られざる現実」 NHK
- 旧統一教会の現役信者の夫婦を取材したのは驚きでした。若い夫婦の部屋には、小さいながらも立派な祭壇が。合同結婚式が衝撃的に報道されたのを覚えている世代としては、教えが令和の世に根づいていることが衝撃です。夫婦は、まだ幼い「2世」が成長したあかつきには本人の意思を尊重させたい、と話していましたが、本当のところはどうなのかな、とうがった見方をしてしまいます。
- 安倍元首相の銃撃事件から、旧統一教会問題が明らかに。犯人が狙っていた以上の展開になった。まさに2世問題を取り上げたところが鋭い。
他に推薦された番組
ドラマ10「プリズム」 NHK
- 8話、帰り道の森での皐月、陸、悠さんの感情のぶつけ合いのシーンはまるで舞台を見ているようで凄かった。泣きじゃくったり、声がうわずって息も絶え絶えになったり。つらいのに何度も録画を観たくなりました。最終回、最後にまた三人でおにぎりを食べることが出来て本当に良かった。
- いろんな愛のカタチ、生き方を、ガーデニングという自然相手の仕事を軸に展開していくことによって、寛容で優しく、でも力強いものを感じられる作品になっていました。
水ドラ25「僕の姉ちゃん」 テレビ東京
- 味のあるいいドラマでした。良い意味でボ~っと見ていられるドラマでした。姉弟って自分にはわからない感覚と関係性ですが、いろんな事があって大人に近づきつつ一緒に住んでいる姉弟ってこんな感じなのかな~と思わせくれました。そして黒木華さんが演じた白井ちはるの力の入ってない、でも的確な言葉の数々はゆったりとしたドラマに優しいエッジになっていました。
火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」 TBS
- 若い人材が起業するという、特に若い女性の起業家という設定はありがちなのかもしれません。それでも佐川佐奈を演じた永野芽郁さんがその主人公を小気味よく、迷いなく演じられていたから安心して楽しめました。そこに西島秀俊さんが演じた小鳥智志の存在が居ることで輪郭だけでなく、ドラマの全てにメリハリとリズムがついた印象でした。ドラマとしても「ドリームポニー」のメンバーの一人一人にもキャラ付けがされていて、それを観手にもしっかりと伝えていただけたので、全てのメンバーに思い入れが出来て、しかも幸せなハッピーエンドでもあり、これからの「ドリームポニー」を見るのが楽しみになる、見たくなるドラマでした。
- こういうエンディングが見たかったっていうくらいしっくりきました。ずっと側で支えてくれていた功。主人公を好きなことが1話から最終話まで隠しているけど溢れ出てしまっている。その自然な雰囲気の演技が上手くて引き込まれました。また演技初挑戦の歌手の青山テルマさんが可愛くて面白くて魅力的でしたし、小鳥さんのいくつになってもやりたいことをきちんと持っている姿に勇気をもらえました
風よあらしよ NHK
- 女性解放運動家でアナーキストともされる伊藤野枝が、拷問で死去して来年で百年。奔放で、当時の常識とは対立する人生だったが、「正直に、一途に」生きることには共感。「自分の眼をあけて観、自分の頭で判断」する野枝を、吉高由里子が好演した。もう少し長尺でも良かった。
- 男女共同参画の法制度が出来る遙か前に、現代に通じる男女平等の扱いを訴えた女性がいたことを、このドラマを通して知った。吉高由里子さんの演技も素晴しく、いまの時代にも通じ、考えさせられる内容となっていた。
ドラマイズム「生き残った6人によると」 TBS
- ポップで楽しいゾンビドラマ。登場人物のキャラが立っていて、台詞の掛け合いもテンポ良く、良い空気感だった。オープニングとエンディングの映像が静と動で対になっていたり、ショッピングモールに閉じ込められた閉塞感と屋上の開放感の対比など、演出も洒落ていた。
土ドラ「個人差あります」 フジテレビ
- 一瞬、下世話で変態的な恋情色情妄想譚が始まるのかと、ついつい身構えてしまったが、いやいやこれは極めて真面目に、ジェンダー問題を考察しようという、変則的シミュレーションドラマだと気が付いて姿勢を正す。男性が突然、女性になってしまうなどという非現実的な経験を経なければ、本当の意味での人間真理の到達には至れないのだ、という悲観的な設定は、安直で短絡的なように見えて、それなりに深いところをついているかも知れない。
泳げ!ニシキゴイ 日本テレビ
- なかなか前に進まなくても、パッとしなくても、夢をあきらめずにいれば、いつしか成就する。錦鯉本人が副音声を担当したり、先輩芸人が本人役で出演したり。ドラマとリアルの混ぜ方が凝ってました。ちょっと変わった、でも朝見るのにふさわしい、多幸感あふれるホームドラマでした。
競争の番人 フジテレビ
- 手堅く面白いドラマでした。「公正取引委員会」というあまり知られていない、派手ではない職種を取り上げる勇気と、それをエンタメに持って行くことにプロの力を感じました。さらに坂口健太郎さんが演じた小勝負勉の立ち位置、キャラ設定、バックグランド設定が秀逸で、それが全話を通しての流れに見事に乗っていて心地よかったです。時間軸と空間軸に時々「?」となる設定が垣間見えましたが、それでもリーガル系ドラマのバディ物としても杏さんが演じた白熊楓との相性も抜群で、安心できない関係性が面白く観させてもらいました。
水曜ドラマ「家庭教師のトラコ」 日本テレビ
- トラコ(橋本愛)の仮面は、瞼の母を求める自身を隠して装うためだったのか、とストーリー終盤で気付かされた。またその仮面を見事に剥いだ3人の母達(鈴木保奈美、板谷由夏、美村里江)も当初の仮面を外し、すっかり飾らない(でも力強い)姿で、子供たちと脱皮していく姿が頼もしかった。ただ唯一欲をかけば、サンタクロースのエピソードがやや陳腐で要らなかったのではないか?『お金の使い道』については模範解答を敢えて示さない余白とする演出もできたのでは?と思えた。
テッパチ! フジテレビ
- それぞれの登場人物にスポットが当たる群像劇の中で、町田啓太さん演じる宙の主人公らしさが光っていました。強く押し出てくるのではなく、ひたむきで、見ている側の気持ちに安心と信頼が芽生えて、登場するとほっとするような存在でした。人命救助のシーンは引き込まれ、災害の多い昨今、ニュースで自衛隊の災害時の活動を目にするときに注目するようになりました。
プラチナイト 木曜ドラマ「オクトー~感情捜査官 心野朱梨~」 日本テレビ
- 前半やや失速気味に感じつつも事件に対する切り口が面白く、後半の朱梨の事件の真相に近づくにつれての盛り上がりはとてもドキドキハラハラしました。男女バディでありがちな恋愛要素の匂わせがなかったことも見ていて爽快でした。だからこそ、最終話の朱梨と風早の屋上でのやり取りはとても意味深で、けれど二人らしさがあり、視聴者側はいろんな想像をかき立てられるとても素敵なシーンでした。
日曜ドラマ「新・信長公記-クラスメイトは戦国武将-」 日本テレビ
- 年齢幅のある俳優たちが、本気で15歳を演じ、その設定の滑稽さとは対照的に骨のあるドラマになっていました。主演の永瀬廉が、演技派俳優の中で埋もれずに新しい織田信長を演じていたのも印象的でした。
ドラマシャワー「高良くんと天城くん」 tvk
- ドラマ放送が始まってから原作を読んだところ、原作の散文的な展開や作品全体の空気感をドラマ版として見事に昇華させていると感心した。天城くん(織山尚大)の一見無邪気な感じながら思い悩む様子や、高良くん(佐藤新)のポーカーフェイスながら実は一途に天城くんを想うギャップは、ドラマ世界に没入するのにとても良かった。
木ドラ24「量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-」 テレビ東京
- プラモデル制作を通して成長していく人々を描いた作品。会社の主戦ではない部署の奮闘は、多くの人に通じる部分もあり共感できたのではないか。
プラチナイト 木曜ドラマ「さよならの向う側」 日本テレビ
- どの回も心に響き、グッとくるような内容でした。1話の貫地谷さんの回は、私も登場人物と同じくらいの年頃息子がいるため、もし私が今死んでしまったら、と考えて胸が苦しくなりました。とてもよかったです。
- 最期の時に会いたい人は?案内人に導かれ、生前の心のこりに向き合う人々の懸命な24時間が描かれる。その人生に暫し寄り添う視聴者は涙を流さずにはいられない。
シンドラ「消しゴムをくれた女子を好きになった。」 日本テレビ
- 中学生役から社会人役までこなせる大橋和也くんが素晴らしかったし、彼女と別れる時に「ごめん」しか言えないというシーンがリアルな感じでグッときました。
ウォーキングのひむ太郎 BS朝日
- スタッフやテロップも多すぎず、番組感が出ていない感じが自分もウォーキングで外に出ているようで楽しい番組です。
ETV特集「“看取り犬”とワンダフルライフ」 NHK
- 介護施設で飼われている犬、文福。入居者の死期が近づくと、ベッドに上がり添い寝したり、体を擦り付けたり、顔を舐めたりする。施設の皆に可愛がられており、ペットが人に与えてくれる癒しがそこにあることを感じさせてくれる。この番組では、人が死ぬまで寄り添うその姿を追うことで、単に「癒し」だけでなく、その場を生きるものとして人と犬との関係性の深さや、人が人生を終わる時に周囲はどう振る舞えば良いのかを文福を通じて考えさせられる。
ETV特集「ロングインタビュー 銃撃事件と日本社会」 NHK
- 三人の論者が、それぞれ違う視点で、思索を語る。分析だけでなく、これからどうする、というところまで提示している点が素晴らしい。私は、秋葉原や相模原の事件との連関を語った中島岳史の論が印象に残った。ただ、他の2者と合わせ、違った切り口のサンサンブルに意味があると感じた。
NNNドキュメント’22「死刑執行は正しかったのか?~飯塚事件・真犯人の影~」 日本テレビ
- その精度を問題視されたDNA鑑定で死刑から生還した者と執行された者の違いは何だったのか。執行の順番に明確な決まりもなくある日突然行われる不透明さ。死刑という制度がある以上その判決に間違いがあってはならないし、ましてや何かの思惑が入り込むのは絶対許されないのだ。
- 最終判決における最大証拠であったはずのDNA鑑定が、信用性に大きく欠けることが明瞭となり始め、冤罪の可能性が高まっていたその時点で、まるで司法の不始末を糊塗するかのように、無情に死刑執行を急いだ国家。これを極めて明解に「冤罪」であると主張し、「死刑執行は正しかったのか=(いや正しくない)」として、粘り強く丁寧に「国家の罪」を告発し続けるその報道姿勢に敬服する。この国の司法の低劣さ頑迷さに改めて愕然とする想い。
NHKスペシャル「“染紅”変貌する香港-『自由と民主』が消えるとき-」 NHK
- あの流水革命、時代革命の騒乱がまるで嘘のように静まりかえってしまい、気にはなっていながらも正直、やや目が離れていた感のある香港情勢。しかしこの不自然な静寂は、ずっと怖れていたとおり、中国本土習近平政権の、着実で容赦のない徹底的な暴圧によってのことであることを、はっきりと再認識させられる。日本がこのような社会にならないという保障も何一つないんだが、とつい思ってしまった。
- 香港発のドキュメンタリーを見ると気持ちが重くなるばかりだが、この番組は厳しい現実だけでなく、表現者たちの「粘り」が表現されていた。ほんの少しだけど、可能性を感じることができた。
日曜日の初耳学「満島ひかり×林修 芸能人から聞いたことないトークだらけ」 TBS
- 演技に明るさ軽やかさ深さ、華奢なのに重さすら出せる素晴らしい女優さんになりました。ひとには言えない荒れた時もあったと語りながら笑顔で話す様は、子どもの頃から頑張ってやってきて努力の人だと感じられる。今後の活躍を一層期待したくなりました。
NHKスペシャル「キーウの夏 戦争の中の“平和”」 NHK
- 戦争がまだ現在進行形であるとは信じられないほど人々がにこやかに街を歩いている映像はある意味驚きであった。そして戦争は命を奪うだけではなく、避難した人も国に残った人も心身に強いダメージを受けるというニュースだけでは知ることが出来なかった戦争の側面を見て、やはり戦争は絶対にダメだと改めて思った。
NHKスペシャル「玉鋼に挑む 日本刀を生み出す奇跡の鉄」 NHK
- 刀剣女子ブームに乗って注目を集める日本刀だが、その原料となる玉鋼を作っているのは、日本で一ヶ所しかないという驚きを感じた。昔ながらの製法で玉鋼を作る男たちのドキュメンタリーは貴重な内容であった。
- 日本刀を創り出す鍛冶場の様子をゆっくり魅せて貰った。世界でもこのような美しい武器はなかろう。日本人の創る者には魂を感じる。日常に使うものではないが、この美しさ・強さを絶やさず次代に残してほしいと思う。
ドキュメント72時間「“どろんこパーク”雨を走る子どもたち」 NHK
- 今時このような場所で細かな規則もなく自由に遊べる場所があるんだと驚いた。誰でも受け入れてくれるから、自分の居場所もあって。この場所に来る子どもたちの背景も様々だが、みんなイキイキとしているのがとても良かった。
- 川崎市にある子どもたちの遊び場での72時間を映し出す。基本的に子どもたちの自主性に任せられており、大人は見守る姿勢で運営されている。そこでは学校では決して見せない子どもらしい姿を皆が見せ、元気よく遊んでいる。中には学校には行けないが、ここには来ることができる子供もいる。かつてのコミュニティが提供できていた近所の子供たちの遊びを通じた学びや子供同士や大人とのコミュニケーションが、いかに発達に大事だったのか、気付かされた番組だった。
テレメンタリー2022「子どもが欲しい~#精子提供 私たちの選択~」 テレビ朝日
- SNSなどの普及によるグレーゾーンの問題が恐ろしい。命に関わる事は決してグレーであってはいけないはずだと思うが、法律のもとにその手段を使わざるを得ないのは、とてもデリケートでそれぞれの価値観や倫理観によるのかもしれないが、このままでは絶対にいけないと思った。これがリアルなのだと痛感させられた。
ハートネットTV「響き合うふたつの言葉“手話怪談”制作舞台」 NHK
- 手話を勉強中なこともあり、ろうの俳優さんたちの活躍の場が広がってほしいという思いから見ましたが、聴者とろう者の熱いやりとりで創造されていく過程に見入り、物語の表現に感銘を受けました。手話は言語であるということをたくさんの人に知ってもらうような番組を今後も期待します。
ラフ&ミュージック フジテレビ
- ここ最近にはなかった自由度の高い生放送の大型特番で見ごたえがあり、現役プロ野球監督がシーズン中にも関わらず出演し、プロ野球全体を盛り上げようとしたスター性を誇張なくありのままの姿で伝えた、これぞフジテレビの本気という番組でした。
タモリ倶楽部「夜の名建築『ラブホテル』」 テレビ朝日
- タモリ倶楽部の真骨頂。テレビだからこそのぼんやり見ていて笑って、ちょっと得した気分になる時間。
Gメンバーの推薦番組
言葉にできない、そんな夜。 NHK
- ゲストは毎回ほぼ小説家、俳優、ミュージシャンの4名。ある感情を言葉でどう表現するかということをテーマに、小説や歌詞から抜き出したり、ゲストが考えたりするのですが、毎回人気作家本人が出演されていて小説が好きな者にとっては見逃せない番組でした。そして、ゲストの組み合わせが良いのか、番組中にその人の個性や特徴が引き出されていき、最後はゲストの皆さんも気づきや学びなど得るものがあったに違いないと思わせる内容なのでした。しかし最も素晴らしかったのはMCでありまとめ役のスピードワゴン小沢さんのキャラクターだと思います。教育番組っぽくならず、場が盛り上がったのは小沢さんのうまさに違いありません。
UTAGE! TBS
- 楽しいのだけどつい真剣に見入ってしまう番組。ここで歌われると、歌詞がすごく入ってくる不思議。単純にハーモニーの気持ち良さがベースにあるし、メドレーで畳み掛けられるのも幸せです。今回は特に、この番組で夏を満喫した気分でした。KABAタイムでは、歌もダンスも美術も、すべてがシンクロしていて、じんわり来ました。
「オールドファッションカップケーキ」 フジテレビ
- 今年の夏ドラマで一番ハマりました。4話の涙の告白から多幸感あふれるラストシーンまで何度観てもグッときます。人が人を大切に想うことの尊さを感じさせてくれる良質なドラマだと思います。
オリジナルドラマ「ダブル」 WOWOW
- 千葉雄大と永山絢斗主演。俳優を目指す2人の若者の話。芝居に取り憑かれてゆく2人の姿が素晴らしかった。続編も見てみたい。
「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」最終回 日本テレビ
- 一流品の特集コーナーなど、とても興味深い内容が多かったです。ロケや取材、事前調査など制作側の大変さは推察できるので、毎週は大変だったと思います。是非、各クールの変わり目などに特番でやってほしいと思いました。司会の亀梨さんが、ご自身はアイドルであり表現者であるのに、共演者や番組を盛り立てるのもとても上手く、対応可能範囲の幅の広さを知って驚いています。さすが第一線で永く活躍している人は違うなと思いました。また、楽しい番組が見られるといいなと思いました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 NHK
- 北条家が集い大姫の呪文は何だったかをわちゃわちゃ言い合う様が笑えた。そして長澤まさみさんの「正しくは、オンベレブンビンバである」と冷静なナレーションがさらに刺さった。
京都ぶらり歴史探訪「上賀茂・下鴨神社 7つの秘密」 BS朝日
- 檀れいさんと水谷豊さんのダブルナビゲートによる豪華版。したたる汗が京都の猛暑を感じさせます。おっとり上品担当レギュラーの檀さんがいつの間にか京都に詳しくなっていてびっくり。賀茂競馬の練習用木馬にまたがった水谷さんが本気で挑む決めポーズは、旅バラエティとは思えないかっこよさでした。
高校講座「ベーシック国語」 NHK
- いいの?いいの?カレンさんでいいの?と思いながら実はワクワク拝見。金田一先生やそのほかの専門家との掛け合いを大笑いしながら、著名な古典作家が身近になってくるのを楽しんでいます。
「木村さ~~ん!」 GYAO
- 9月は堂本剛さんとお肉を買ってBBQ、小沢一敬さんと星のや東京に行くという内容でした。お肉と調味料は真似して同じお店で買ってしまいました。頼もしい先輩と可愛い後輩の2人の関係性がとても微笑ましかったです。星のや東京は本当にお部屋も食事もサービスも素晴らしくて、いつか行ってみたいと思いました。
(掲載は順不同)
※2022年4~9月度投票に限り、上位3作品に選ばれた連続ドラマのコメントは、他の月度の投稿を含めて掲載している場合があります