2023年2月度-月間ノミネート

ドラマイズム「美しい彼 2」 毎日放送 得票数:168
罠の戦争 関西テレビ 得票数:97
テレビ70年記念ドラマ「大河ドラマが生まれた日」 NHK 得票数:77

 
 
ドラマイズム「美しい彼 2」 毎日放送

  • 4話という少ない話数ながらも、コミカルさとシリアスさを織り交ぜた面白いドラマでした。シーズン1を経て、結ばれた2人ですが関係は進んでいても2人の本質は何も変わらないという原作の設定をうまく活かしつつ、且つドラマはドラマとして上手く完結させて劇場版に繋がっているという素晴らしい構成でした。主演のお二人の演技も、感情がよく伝わってきてエモーショナルな気持ちになりました。
  • 人と人が心から惹かれ合うことの素晴らしいさを教えてくれました。酒井麻衣監督のこだわり抜かれた映像美を、まるで原作から抜け出て来たようなW主演の萩原利久さんと八木勇征さんの素晴らしい演技で堪能させて頂きました。
  • 全4話という短い話数ではありましたが、シーズン1で結ばれた後の2人の幸せな日常からその後の映画に続く人物や背景の紹介、2人の成長などをシーズン1からのオマージュを交えながら、たった4話という短い話数で上手くまとめていたと思います。

罠の戦争 関西テレビ

  • ドラマは最後まで観てみないと分からないものだと実感するほど、最終回前までのフツフツとした思いを最終回で見事に爽快に色々な伏線を回収し、そうきたかと思いもよらなかった結末に感心した。最後、鷲津亨と可南子の元夫婦が同じ方向を向いて歩き出す姿に、こういう幸せな結末もあるのだなぁと感動した。
  • 月9がお仕事ドラマだとすれば、月10は社会派か。これも上等。今に至る草彅剛のリアルな境遇や、実在の政治家の人物像とシンクロしてしまうスレスレ感も、大きな魅力だ。一方で、政治をめぐる言葉の虚しさや、主人公をも変容させてしまう権力の恐ろしさも描いていて、スケールの大きい作品になっている。
  • 題名通りの正義VS権力の分かりやすい構図だが、息子の為に権力を志し、少しずつ常軌を逸する鷲津を演じる草彅剛の凄みがいい。岸部一徳、片平なぎさ、宮澤エマなどアクの強い演者たちの熱演も痛快で最初から最後まで見入ってしまった。

テレビ70年記念ドラマ「大河ドラマが生まれた日」 NHK

  • テレビ黎明期に映画に負けない時代劇を製作しようとするテレビマンたちの奮闘を、コミカルかつ感動的に描く良作である。上司の自宅で仕事の相談をするシーン等があり、昭和のエネルギッシュな働き方が、逆に新鮮に映ることも多々あった。老若男女にぜひ見てほしい。
  • 草創期のテレビ制作の現場の活気が伝わる作品、面白かった。シニア世代には、当時との所縁のあるキャスト、若い世代の視聴者にも訴求力のある若手俳優を主役にするなど、全方向に広く見てもらおうという意気込み良し。
  • 大河ドラマファンとしてはお馴染みの大河ドラマ1作目が作られるまでのエピソードが映像化され感慨深かった。身近な人との関係に重きを金子茂樹氏の脚本は相変わらず冴え渡り、主演の生田斗真も時代に馴染んだ好演だった。

他に推薦された番組

東京の雪男 NHK

  • これは掘り出し物。なぜかEテレで放送された5回連続ドラマ。雪人(ゆきびと)という種族と人類との共存、交雑というSFっぽい題材でありながら、地に足がついたヒューマンドラマとして製作されていた。特に第4回の、冒頭から17分間に及ぶセリフなしの回想シーンには驚いた。音楽も良い。ただ、視聴した人がどれくらいいただろうか?
  • これは一見奇天烈な物語に見せかけた、実は多様性について考えるための秀逸なドラマである。雪男は現代の私たちを取り囲む、例えばジェンダー・人種・外見などへの差別のメタファーだろう。無意識にも意識的にも、そこかしこに差別やハラスメントの潜むこの社会を、雪男を通して見せられることによって、より客観的に気付かされ、刺さるものがある。このところ、NHKドラマの社会問題への取り組みは、ベタなように見えて、発想のエッジが効いている作品が多い。

金曜ナイトドラマ「リエゾン こどものこころ診療所」 テレビ朝日

  • こどものこころという難しい題材に正面から取り組んだ意欲作。エピソードごとの症例の描き方が丁寧で、一人ひとりのこどもや家族の痛みが心に響く。こんな診療所は存在し得ないのかもしれないが、自分の子供時代に出会いたかったとさえ思わせる。泣けるドラマは決して宣伝だけではない良質な感動作。
  • 人とは違うでこぼこを持っていることで、他の人とうまく接することができない。そんな子供達を優しく見守る診療所の存在が暖かく、こんな診療所が沢山あれば、生きづらい子供達も楽しく過ごせそうだと思う。

金曜ドラマ「100万回言えばよかった」 TBS

  • サスペンスだけど、事件解決と共に永遠の別れに向かうふたりの甘くて切ないラブストーリー。悠依と幽霊になった直木の通訳を買って出る刑事・魚住を介した二人のやりとりはコミカルでまどろっこしくもあるが、スマホやSNSで常に意思伝達ができる現代においては逆に新鮮に映った。たとえ話したり見えなくても愛する悠依の近くを離れない直木のグレーのコート姿は韓ドラの名作ファンタジー「トッケビ」に似た雰囲気も感じた。
  • 主役2人はもちろんだが、松山ケンイチの上手さが際立った作品。こんなに色気のある俳優だということも改めてきづかされた。作品構成は、ファンタジーとミステリーとのバランスに苦労してるなという感もあり、やや惜しまれるが、俳優連の巧さで押し切り勝ちか。

ドラマ24「今夜すきやきだよ」 テレビ東京

  • ジェンダー差別など社会問題は山積だが、一般の人たちの意識を変えていくのは、今困っている問題とその解決方法がさりげなく示されるドラマを目にすることかもしれない。人と人との対話が大切だと繰り返し教えてくれるこんなドラマを見ていたいと思う。
  • 私的今期ベストドラマであり大好きなチェリまほをも超えた。いや、超えたというよりおっさんずラブ、チェリまほから恋せぬふたりまで積み重ねてきた恋愛の多様性、または生き方の多様性について一つの答えがこの作品にあったと感じた。二人の主人公とそれを取りまく人々も各々の違いを感じ認め尊重する。寄り添うことと譲れないことを探りながらみんなで生きていけたらいいのに。これからの新しい家族の形が必要だとつくづく感じたし理想形を見せてもらえた幸福感もあった。

土ドラ「三千円の使いかた」 フジテレビ

  • 原作(原田秘香『三千円の使い方』)が魅力的だと、ドラマも楽しめる。学校での「金融教育」や「道徳教育」は、考えろとか議論しろと言っても、詰まるところは正論や教訓の伝達に終わる。耳には多少響いても、頭や心には届かない。そんな、今日的で重要な「お金と生き方」を、軽快に描きつつ考えさせてくれた。御厨家の三代から、学ばされることの多い、楽しいドラマだった。
  • 人生を楽しむのはお金だけではないけど、お金が必要でもある。同じお金をどう有意義に使うかで金額の多さではない多幸感を味わえるということ、何よりも楽しくお金と付き合うことが楽しく人生を生きることだと教えてもらったような気がします。

土曜ドラマ「大病院占拠」 日本テレビ

  • キャストさんの演技力が少し足りないなと思う部分もありますが、脚本は素晴らしく、展開が面白くて謎解き要素がたくさんあり、毎回ワクワクしながら楽しみに見ています。鬼達の目的など、クライマックスがとても楽しみな作品です!主題歌もドラマにピッタリです。

土曜ドラマ「探偵ロマンス」 NHK

  • セリフの一つ一つに含んだ表現があり、どこまでも裏読みできるのが面白かったです。好きな時代のストーリーだったので、画面の雰囲気も良かったです。
  • 若き日の江戸川乱歩を濱田岳が悩める青年として好演。草刈正雄のイケオジっぷりも魅力的。演出、美術もブレない世界観を構築して素晴らしかった。ぜひ続編を期待したい。

火曜ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」 TBS

  • 主演男女がよくある出会いをして両思いになりかけ……とここまでは普通だなと思っていたら、その後の展開で色々予測が外れて、気がついたらそれぞれのキャラクターに魅力を感じるようになっていた。二人が今後どういう人生選択をしていくのか、予測の付かないところに着地してくれそうで観ていて飽きない今後が楽しみな作品。

ドラマシャワー「ジャックフロスト」 TVK

  • 毎日放送とKADOKAWAが組んで1年限定で始めたドラマシャワー枠は、本作が最終作となるようだ。ラブコメあり、泣かせる作品ありと多様な原作をドラマ化してきたドラマシャワーだが、本作はオリジナル作品。登場人物的にはBLドラマにカテゴライズされるのだろうが、セクシュアリティに関係なく恋愛関係をずっと続ける難しさを正面から描いたスタイリッシュでミステリアスな大人の心理ドラマ。演出は細部まで凝っていて、それに応えている本田響矢と鈴木康介の繊細な演技も素晴らしい。飛び道具も鳴り物もないこんな静かなドラマをもっとみたいと思う。

杉咲花の撮休 WOWOW

  • 杉咲花の独特な魅力がドキュメンタリーのようでドラマでもあり日常のようでファンタジーのようでもあるドラマの世界観を巧みに作り上げていると思った。

星降る夜に テレビ朝日

  • 聴覚障害者で遺品整理士として働いている柊一星。障害を抱えながらも前向きに人生を謳歌しているところがいい。それに反して、人にうまく頼れず生きるのが下手な産婦人科医の雪宮鈴。一星と鈴が出会い、過去の苦しみや、お互いの悩みを乗り越え、彼女の固まった心が少しずつ変化していく。これまでのドラマと違って、障害者がとても身近に感じられながらも心がほっこりさせられたドラマ。字幕があるので「手話」も学べて、とても楽しかったです。

シンドラ「すきすきワンワン!」 日本テレビ

  • 岸くんと飼い犬の生まれ変わりの浮所くんの、恋とも友情とも違う関係に、猫の生まれ変わりの松本まりかさんが加わって、物語がさらに展開しています。松本まりかさんに猫の雰囲気がぴったりで、とても魅力的でした。

土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡 花火師望月星太郎の憂鬱」 テレビ朝日

  • ほとんどが家の中、そして主要人物は3人だけ。大きなことは起こりませんが、心がじんわりあたたまって、少し切なくなるドラマです。橋爪さん演じる父親、そして高橋さん演じる息子、その親子の会話が自然でいきいきしていてほんとうの親子のような掛け合いを毎週楽しみにしています。
  • 縁もゆかりもない土地なのに、なぜか懐かしく、郷愁に浸りながら、ぶっきらぼうな父と息子の会話にクスッと笑わせてもらいながら、お互いを思いやる優しさに、見終えた後ホッコリして、すっかり毎週末の夜のお楽しみになっています。

木曜ドラマ「警視庁アウトサイダー」 テレビ朝日

  • ドラマの核心は、政治家と呼ばれる人たちの捻じ曲がった大義、警察という組織の保身と隠蔽を暴くこと。そこを、コメディとシリアスとを織り交ぜながら、視聴者を惹きつけた。西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌が、共存と化学反応とを巧みに演じた。テレ朝のドラマを「いじる」のも、自信の表れか。

木ドラ24「ヒヤマケンタロウの妊娠」 テレビ東京

  • 妊娠したのは自分ではないからなにを求められてえるのかわからない、そんなこと言われても!のようなパートーナー側の気持ちを擬似体験させてもらった気になった。結果どちらの立場も考えさせられる作品。出産後のいわゆるワンオペ育児は、いくらリモートで繋がるとしても、あんなふうにうまくいくことはないとおもうけれど(病気の時など特に)、誰かが一番やりたいことを犠牲にしなければならない育児になっていないところは、とても良いと思う。

スタンドUPスタート フジテレビ

  • 企業というと大変さやハードルの高さが気になりなかなか手を出せないが、投資家の手を借りて一歩踏み出していく人たちの様子を見ていると嬉しい気持ちになる。

夜ドラ「超人間要塞ヒロシ戦記」 NHK

  • こう来たか!と発想の奇抜さ、センスにまず驚いた。SF物の予算的な困難さを覆すような、挑戦的な意欲作ではないか。異星人ヒロシ本体を動かす「中の数十人」が、ヒロシの恋を巡って、大仰且つ真剣に右往左往し、コミカルでシリアスに地球でのヒロシの人生を開いてゆく。おそらく高くはない予算内でのやり方が、これほど多様であったとは、「東京の雪男」といい、NHKに新しい息吹が湧き起こっていると感じる。
  • 現実の社会とヒロシという人型ロボットの中にある社会との二重構造のお話がとても面白いです。馬鹿馬鹿しさもある中に、トップダウンの政治形態やその過程の生々しいところが現代社会にも当てはまりそうだと思いました。

女神(テミス)の教室〜リーガル青春白書〜 フジテレビ

  • 面白いです。ストーリーが、単純じゃないのに分かりやすい。友情あり、サスペンスあり、お仕事ドラマでもあり。司法の世界も少しわかって興味深いです。毎週楽しみにしています。

忍者に結婚は難しい フジテレビ

  • 一見トンデモナイ設定だが、夫婦のすれ違いなどは男女の揉め事あるあるという感じで共感して見ていた。エンディング曲の時に映る漫画が本編にそって毎回違っていて、より本編に深みを与えていたのも良かった。

テレビ放送70年「『おかあさんといっしょ』から見るこども番組」 NHK

  • テレビ放送70周年を機に続々と作られた特別番組の一つだが、教育テレビの長寿番組「おかあさんといっしょ」で串刺しするという意欲作。子どもの頃に多くの人が見て育ってきた番組だけに、意義は大きい。一つ苦言を呈するとすれば、スタジオゲストがいつも同じようなメンバーになってしまうところが残念。「おかあさんといっしょに」だけに、もっと幅広い人選ができたのではなかったか?
  • 子供として、親として多くの人が見たことのある番組がどのようにうまれ、どのように進化してきたのかが良くわかった。番組の立ち上げに関わった女性スタッフの苦労と努力が当の本人たちや出演した黒柳徹子さんから語られる。人形劇、歌、体操のフォーマットがどのように完成し、また進化を遂げてきたのか? 番組から生まれた歌はなぜ長く愛されるのか? アーカイブとして残すべき番組。

もう一度、逢いたくて旅に出た。 日本テレビ

  • 波留さん、タサン志麻さん、桂宮治師匠とバラエティには珍しい人選だが、大げさな演出もなく再会の旅を丁寧に追った思いがけず上質な番組だった。司会のサンドイッチマン・松坂桃李さん、スタジオゲストの皆さんの暖かく見守る姿勢とコメントも好印象だった。

ETV特集「ルポ 死亡退院〜精神医療・闇の実態〜」 NHK

  • そこで行われていた暴行の数々。それは単に現場従事者が起こした犯罪といったものではなく、行政、家族、病院などがもたらした構造的なものであった。現場で行われている暴行シーンに加え、病院を出るには死亡退院しかないとまで言われている現場へ乗り込み、患者を救おうとする弁護士や、亡くなった後で後悔している家族の姿などが描かれるとともに、日本の精神医療の歴史とそれを支えている世情が浮かび上がってくる。それをどこか止むをを得ない必要悪としてしまっていないか?と視聴者に何度も訴えかけてくる。目が向きにくい闇に対して一筋の光を当てた番組だった。
  • 極めて凄みのある、また覚悟の籠もったルポルタージュ。ひっそりと隠されたような僻地の精神病院で、あっけらかんと繰り広げられている凄まじい患者虐待、手抜き医療の惨憺たる状況を、内部告発で届けられた映像や音声記録をベースにしっかり掘下げて行く。病いを背負った患者を単純に金目当てで引き受ける病院経営者、劣悪な職場環境の鬱憤を晴らすようにためらいもなく粗暴な振る舞いを続ける看護師たち、厄介払いだけを念じて棄てるようにこの地獄へ身内を放り込む家族たち、そしてこの惨状を改善するどころか拡大しようとさえしているかに見える行政の不作為等々、貧しく冷酷なこの国の、あまりに無惨な実態に息をのむが、これを「必要悪」と事実上黙認している私たち社会の責任も問われなくてはなるまい。

伝説のアナザーネーム 日本テレビ

  • メタバース空間で公開収録、観客はリモートで参加してアバターが観覧しているというコロナ禍を経たからこその新しいテレビの在り方を見せてもらった。内容は電卓を開発した人物とか冷凍保存技術を開発した人物がアナザーネームで呼ばれるに至るまでの物語がとても丁寧に描かれていて良かった。

ETV特集「命の砦〜集中治療室 密着40日の記録〜」 NHK

  • コロナ禍の中でまさに最後の砦として奮闘する地方大学医学部にある集中治療室に光をあてる。患者一人一人にもそれぞれの人生があるように、背中に赤い「evolution」の文字が書かれたユニフォームを纏う医療従事者にも同じようにこの現場に立つまでのストーリーがあった。 生と死が交錯する現場で必死に戦うスタッフと、それをつなぐ現場のコミュニケーションが臨場感を持って描かれる。それだけにメンバーの集合写真のシーンは、それぞれの表情に浮かぶ思いや連帯感を感じられ、心に残る。

テレメンタリー2023「シネマの叫び〜コロナ、その先へ〜」 テレビ朝日

  • 最近のドキュメンタリーは、「家族」「年代記」が増えたような気がするが、自分はもっとナマな現在が見たい。一見、少数の愛好家の問題に見えるが、そこには確実に蝕まれつつある日本社会の何か、その現在が映っている。

NHKスペシャル「ウクライナ大統領府 軍事侵攻・緊迫の72時間」 NHK

  • 刻々と変わっていく現状はそれが遠い昔の話ではなく今現在この地球上で起こっていることなのだと恐ろしくなった。この戦争の終わりはまだ見えないが、どんな決着になろうとも失われた両国の多くの命を想えば国という大きなものの前でひとりひとりの命のなんとちっぽけなものかと絶望する。

NHKスペシャル「メッシと私」 NHK

  • 大谷翔平が牽引するWBC人気で、早くも記憶が薄らぐサッカーW杯だが、優勝国アルゼンチンの至宝メッシを単なるサッカー選手としてではなく、多大な影響力を持つ現代のキーマンとして描き出そうとするドキュメンタリー。特にお金もないのにドバイに観戦に行った男性のエピソードが沁みた。

ラジオがテレビをジャック! オールナイトニッポン55時間SP フジテレビ

  • オールナイトニッポンのラジオがスペシャルなパーソナリティばかりで、テレビの生放送も見ました。映像が入ると情報量が一気に増えて忙しくなりますね。

ドキュメント72時間「奄美大島 FMラジオを聴きながら」 NHK

  • ラジオの運営者が見守っているだろうに登場しないところで日常を描いているところで、普遍性が伺える。特別な日ではない、そのラジオ局の毎日の営みが想像できてよかった。

テレメンタリー2023「沈黙の月『寺越事件』忘れられた母子」 テレビ朝日

  • 北朝鮮が、そして拉致問題が、日本にとっての大きなテーマであり続ける中で、改めて見るこの老母の映像は衝撃だった。拉致問題に関する論調が固定する中で、批判も予想されたはず。そこに踏み込んだ制作者に拍手。忘れていた自分が恥ずかしい。

映像の世紀バタフライエフェクト「ブルース・リー 友よ 水になれ」 NHK

  • 自分は海外で暮らしり働いたりの経験がないので、肌の色で苦労したことはありません。国籍と外見での苦労。アイデンティティとはなんなのか。様々なことと対峙してきたブルース・リーさんはとても聡明であったのだなあと恥ずかしながら初めて知りました。水のように様々な形に合わせてしなやかさとどんな形でも水である強さ。とても勉強になりました。

テレメンタリー2023「プラスチックの行方〜『水の国』からの警鐘」 テレビ朝日

  • 世界に拡大するマイクロプラスチックの脅怖。海中に流出しているものは全体の5%に過ぎず、我々はこれを空中からの呼吸で大量に体内吸収しているとの指摘。しかもそこからは6PPDーキノンなどという命を危うくさせる有毒化学物質まで発生しているという怖ろしさ。これに対する明解な解決策があるとも思われず、人類は果たしてどうなってしまうのだろう、と戦くばかりだが…。熊本朝日放送の力作。

映像の世紀バタフライエフェクト「朝鮮戦争 そして核がばらまかれた」 NHK

  • 近現代史にとって極めて重要な事案でありながら、無知にして正確には知らなかった詳細をきちんと教えて頂く。改めてこの戦乱が、日本のみならず、世界全体のありようを大きく一変させ、現在の混迷を呼び起こす要因となるものを大量に吐き出していたことを認識する。自衛隊の前身、警察予備隊が国会審議なしで創設されたという事実に今に続く政治的堕落の始まりを思い、マッカーサーが核使用を強く求めたことが危険視されて更迭に至ったことも初めて知る。この戦争のこと、もっときちんと学校で教えるべきではないか。
  • 朝鮮戦争特需というぐらいしか知識がなかった自分を恥じ入る内容だった。共産国と米国の争いであり原爆投下をしようとしていたマッカーサーの本質を知り、反共のために日本の戦争協力者を政界に復帰させたなど知らないことばかりであった。そして特需の物資を笑顔で作っている映像と東京大空襲の10倍100万人が犠牲になった映像の対比が強く心に残った。

平野レミの早わざレシピ2023早春 NHK

  • レミさんの豪快かつおいしそうなお料理が大好きです。祝日の度に見ることができて嬉しいですし感謝です。

タモリ倶楽部 テレビ朝日

  • 40年間お疲れ様の気持ちを込めて。空耳アワーが好きだった。昭和の香りを残した番組が終わるのは残念だが特番に期待したい。

ヒューマングルメンタリー「オモウマい店」 日本テレビ

  • 一番好きなバラエティ番組です。スタッフさんとお店の方のやり取りがとても楽しくみなさん個性的で、料理も美味しそうなので見ていて応援したくなります。

笑点 日本テレビ

  • 最近あまり見てなかったのですが、新メンバーの一之輔さんが大好きなので、見始めました。 今までのレギュラーにはいなかったタイプではないでしょうか。今後も楽しみです。

関ジャム完全燃SHOW「坂本龍一特集」 テレビ朝日

  • オンエア時も貴重だと感じていたが、このようなレジェンドたちの特集を積極的に行いレガシーとして残していって欲しい。

秘密のケンミンSHOW極! 日本テレビ

  • “極”になる前の初回放送からずっと拝見しています。のんびり見られて、笑えて、他府県のあれこれが知れて、田中さん(とても良いです)に変わっても見続けている楽しみな番組です。これからも期待しています。

NHKスペシャル「調査報告・ロシア軍〜“プーチンの軍隊”で何が〜」 NHK

  • ロシア軍から逃亡した職業軍人の「国家元首が引き起こした非人道的なゲーム」という言葉がこの戦争の本質をついており、国の代表者が暴走すれば戦争なんていとも簡単に始まってしまうのだと本当に恐ろしくなった。

Gメンバーの推薦番組

天才が育つ教室〜常識を打ち破る先端教育 BS-TBS

  • オラクルが設立したハイスクール、アスリート養成のIMGアカデミー、とアメリカの2校に続いて取り上げられたのが鳥取県の高校。一気に現実に引き戻された。でもこの高校が実に魅力的だった。授業の内容が。もはや教師が教えて生徒は教えられるという構図はなく、生徒は教師に導かれ自分で考えて発信する。教師にとっても挑戦であり正解はないということが伝わってきた。天才が育つかどうかは知らないけれど、番組を観ている間だけでも勉強って何て楽しいんだろう!と思ってしまう。…BSだけではもったいない。

マツコの知らない世界「ローカルコンビニの世界」 TBS

  • 案内人として登場した小学5年生の渡辺瑛都くんのプレゼン力にただただ感心して、終始感嘆の声を漏らしながらみた、思い出に残る回でした。好きなものを探求し、そのよさを伝えたいという素直な気持ちがまっすぐに伝わってきて、爽やかな気持ちになれて、楽しかったです。

アクターズ・ショート・フィルム3 WOWOW

  • 5人の俳優が監督として同条件でショートフィルムを制作するという企画の第3弾。5人とも全く異なる色が出ていてそれぞれ素敵です。若さと勢いの作品、見せたいことの詰め合わせになった作品、アーティスティックな作品、出来がどうこうではなく、いずれも監督の熱が感じられて楽しめました。中でも30分足らずなのにすっきりまとまっていて完成度が高かった玉木宏監督の作品には魅了されました。多才な上にチームを牽引する力もお持ちなのだと思いました。玉木監督から主演に指名された林遣都さんの全力で答える芝居にも圧倒されました。

漫画家イエナガの複雑社会を超定義 NHK

  • 2月のイエナガはドローンを解説。町田啓太演じるイエナガによる、アニメ等視覚効果を駆使した解りやすいに解説によって、最新情報を15分間でゲットできる、すぐれたエンタメ教養番組。新年度からの新展開が楽しみでならない。

クローズアップ現代「ウクライナ・侵攻1年 桑子真帆が現地取材で出会った市民たちの声」 NHK

  • 今ひとつ突っ込みきれていない感もあるが、「戦時下のメディアのありよう」に視点を置いて掘下げようとする姿勢は興味深かった。ウクライナ国内における挙国一致の一面的な報道規制に苦悩する放送現場、一方、プーチン政権の弾圧を逃れラトビアへ逃れたロシア独立メディアが、微妙な報道表現をきっかけにラトビア市民から反感を持たれ始める姿など…。全てのロシアなるものを排斥しようという、ヒステリックな情動の蔓延にはゾッとする思いを禁じ得ない。

ドラマ10「大奥」 NHK

  • 正直、仲里依紗さんの演技をあまり拝見したことがなかったので、今回、とても素晴らしい女優さんなのだなと感服しました。炯眼ゆえに桂昌院が自分のことを世継ぎを産むためだけの存在だと思っていることを理解し、そこからの諦めと哀しみの気持ちがひしひしと伝わる綱吉でした。桂昌院に早く次の子をと言われたときの絶望の顔と初めて桂昌院に逆らって立ち去るときの少女のような顔が忘れられません。脚本・キャスト・スタッフがとても原作を大切にされてるのだなと思ったドラマでした。1期の最終回まで楽しみです。
  • 原作をドラマサイズに切って繋げるアレンジではなく、糸に紡ぎ直して創り上げるアレンジに毎回感嘆させられる。有功編の悲恋のエンディングから豪華絢爛の綱吉時代の激しい温度差を繋ぐストーリーテラーとしての阿佐ヶ谷姉妹が絶妙だった。

セブンルール「実写化の裏にこの人あり スタイリスト、衣装デザイナーに密着」 フジテレビ

  • 実際に観た舞台の衣装を手がけていた方なので興味深くその裏側を拝見しました。こんなにも細かくこだわって製作していることに感動でした。

リバーサルオーケストラ 日本テレビ

  • ドラマの内容自体もとても良かった上に、出演もしている実際のオーケストラの公式アカウントも盛り上げてくれたり、本編内に出てくるTwitterアカウントも楽しませてくれた。スペシャルコンサートまで催してくれて、出演者がその役として実際に演奏と指揮をしてくれたことはドラマの世界を立体的に体感できるなんとも贅沢で幸せなひと時でした。

京都浪漫 悠久の物語「第115回 冬の京都で非公開文化財をめぐる〜東本願寺・壽聖院・上徳寺・理性院〜」 BS11

  • 京都ファンには欠かせない特別公開「京の冬の旅」。ちょうど京都旅行に出る直前だったので、予習がてら見ました。現地で改めて実物に触れ、ありがたみが倍増しました。1週おきに再放送があるので、しっかり復習までできました。毎回、オーソドックスに事物を紹介するスタイルで、京都への探究心が満たされます。

カネ梨和也 日本テレビ

  • 亀梨くんが芸人さんといっしょに、限られたお金で様々な企画に挑戦するロケバラエティーですが、毎回本当にとても楽しいです。芸人さんたちのその場を楽しくする力はもちろんですが、亀梨くんの笑いのセンスや気遣い、対応力・瞬発力に毎回感心します。お金がなくても楽しむ方法はいろいろあるなということと、それぞれの人間性が出ていて、面白い番組だなと改めて思います。1クール限定ということですが、こんなストレスフリーの番組はなかなかないので、続編や特別編など今後も定期的に継続希望です。

暴太郎戦隊ドンブラザーズ テレビ朝日

  • 正直どうやって終わらせるのか心配していましたが、最終回は泣けて仕方ありませんでした。感動とかの一言では表せない、とにかく楽しんだ一年でした。

木村さ〜〜ん! GYAO

  • 2月は前週に引き続きゴルフ、レジェンド&バタフライの舞台挨拶に密着、東映本社訪問という企画でした。舞台挨拶の裏側に密着は木村さ〜〜ん!のスタッフならでは。舞台に出て行く直前まで絡めるなんて日頃の関係性のおかげですね。東映本社では社員の皆さんがレジェンド&バタフライ公開に向けて盛り上がっているのがよくわかりました。ネクタイやネイルがレジェバタカラーの紫だったり、髪の毛まで紫に染めている方にはビックリ。お互い木村拓哉さんファンであることがキッカケでご結婚されたご夫婦までいらっしゃったのは驚きでした。こんなに楽しい番組がGYAOの終了に伴い終わってしまうのは残念です。

(掲載は順不同)