2023年3月度-月間ノミネート

2夜連続スペシャルドラマ「キッチン革命」 テレビ朝日 得票数:134
タモリ倶楽部 テレビ朝日 得票数:113
プレミアムドラマ「グレースの履歴」 NHK 得票数:104

 
 
2夜連続スペシャルドラマ「キッチン革命」 テレビ朝日

  • 歴史上の2人の女性を通し、テンポよくわかりやすく日本の調理の進化を知ることが出来た。史実かどうかわかりませんが、2人が交わったエピソードは鳥肌が立ちました。キャスティングも全員ハマっていて本当に良いドラマを見せていただけました。
  • それぞれのヒロインがみずみずしく描かれていた。第一夜の二人は夫婦となったがその過程、その後の重ねた時間が、確かに感じられた。第二夜はパートナーとは、議論を重ね仕事をしていく上で築く信頼がとても心地よかった。良い意味で時間が足りないと思えた作品。第一夜の半身麻痺を演じた林遣都さんの演技は圧巻で、お別れの時は静かに涙が流れました。
  • 日頃私たちが目にしているものの起源はこうだったのかととても興味深く見ました。1夜と2夜がシームレスに繋がっている2つのストーリーは、前例がないとか、女のくせにとか、昔からこう決まっているんだから…という当時の世の中の『常識』に果敢に立ち向かう逞しい女性の奮闘が、決して攻撃的なものではなく周囲のサポートを得ながらということもとても心地よい。
  • 今では当たり前になっている料理のレシピやダイニングキッチンが生まれる過程を丁寧に描いた良作である。欲を言えば、連続ドラマか朝ドラで見たかったが…。葵わかな、伊藤沙莉の2人のヒロインのリレーが、薬師丸ひろ子を挟んで違和感なく繋がっている。また、2人のヒロインを支える周囲の人物が実に魅力的に描かれており、特に香美先生(ヒロインの夫)を演じる林遣都の病床の演技は真に迫るものがあった。

タモリ倶楽部 テレビ朝日

  • マニアックなテーマ選びとユルさが唯一無二のコンテンツでした。タモリさんという存在あっての番組でしょうが、気が向いたら単発でも復活してもらいたい。長い間楽しませていただきありがとうございました。
  • 学生の頃から見続けたタモリ倶楽部が終わってしまうというのは「ジ・エンド・オブ・エラ」。寂しくて仕方ありませんが物事には全て終わりがある。タモリ倶楽部らしくどこかあっさりと終わりまたすぐにどこかで会えるような気持ちになりました。今でも友達とタモリ倶楽部のトリビアについて何時間でも話せてしまう。そんな番組をこれほど長くありがとうございます、という気持ちです。またこんな番組に出会えるのだろうか?
  • 最後だからと特別なこともなく今まで通りに終わっていくのがタモリさんらしくてタモリ倶楽部らしいフィナーレでした。これからマニアックなサブカルを受け入れてくれる番組がなくなってしまってニッチな世界に住む住人はどうなってしまうのか、金曜日の夜はこれからどう過ごしたらいいのか、とてつもなく寂しいです。タモリさんお疲れ様でした。
  • 鉄道クラブメンバーによる貸切のドクターイエローでのレア企画や、空耳アワーでボツになった作品の公開など、最後まで楽しませていただきました。タモリさんと、それぞれのニッチな企画にマッチした出演者の人選が素晴らしく、深夜ならではのゆるい感じの進行は心地よかったです。寂しいですが、流浪の番組らしい終わり方だったかもしれないです。

プレミアムドラマ「グレースの履歴」 NHK

  • ミステリータッチで始まった夫婦が主役のドラマ。謎多き妻は夫に何を残したのか、謎は深まるばかり。台詞の一つひとつに物語の奥深さを感じさせる。今後の展開が楽しみ。
  • 映画を見ているかのような美しい映像とストーリーに引き込まれる。一台の車に遺された秘密の手がかりを辿る主人公を演じる滝藤賢一さんが飄々としてコメディ要素も折り込みつつ淡々としている一方で、事故死した妻役の尾野真千子さんの佇まいや語り口に憂いがあって秘密めいている、そのバランスが絶妙。グレースと名付けられた車を巡る物語も奥深く、それぞれを彩る登場人物たちにも厚みがあり愛着が生まれた。この先の展開もとても楽しみ。源孝志監督の描くロードムービーは予想以上に素晴らしく極上。
  • 極上のロードムービーにしてミステリー。車好きにはたまらない、ビンテージのオープンカー。エンジン音の響き、エンドロールで見せるマキノのメタセコイヤ並木を走る真っ赤な車のカット。とても気に入りました。芸達者なキャストたちが見せるドラマに引き込まれました。
  • 登場人物の心情が、繊細に紡がれたセリフでグイグイと観ている者の中に入り込み、エンディングの並木などの美しい風景とともに「心に染み入る」ドラマ。観終わった後には、清々しさと、深い愛情に包まれているようなあたたかい余韻が残る。素晴らしいドラマに出会えて良かった。

他に推薦された番組

星降る夜に テレビ朝日

  • 吉高由里子さん演じる産婦人科医の鈴と北村匠海さん演じる遺品整理士の一星、10歳差の恋。一星は耳が聞こえないが、不幸せではない。人に助けられる場面もあるが人を助ける場面も多くある。大石静さんの脚本が素晴らしく、安心して見られた。一星と千葉雄大さん演じる同僚がふざけ合うシーンはとても良かった。鈴が徐々に手話を覚え、2人の心が近づいていく様子は愛おしかった。他の登場人物も丁寧に描かれていて、彼らが今日を楽しく過ごせているといいなと願いたくなるような優しい作品。
  • 手話とは、こんなに豊かな表現方法なのだと気付かされました。主役2人の恋愛が中心でありながら、登場人物それぞれが抱えている“闇”の部分が、丁寧に描かれており、特に深夜先生の滑稽にも思えるキャラクターに、初めはほっこり和んでいたのに、最後は一緒に号泣していました。誰しもそっと寄り添い、背中をさすり、あるいはハグしてもらうことで、次の一歩を踏み出せるんだなと、改めて人と人とのつながりの温かさに、毎週癒されました。とても良いドラマでした。

連続ドラマW「フェンス」 WOWOW

  • 完成披露試写会に当選して、プロデューサー、脚本家、監督、主役のお二人のお話を聞き、この作品に対する情熱と覚悟を感じました。映像化するのに多くの壁が想像される内容に、果敢に誠実に取り組み、エンターテインメントに作り上げた素晴らしい作品です。沖縄の問題だけでなく、野木亜紀子さんの脚本は傷つきながら闘う女性に寄り添いエールを送ってくれている。松本監督の映像も、初主演初演技の宮本エリアナさんも、演技派松岡茉優さんも、沖縄キャストの皆さんも皆素晴らしかった。そして沖縄の置かれた現状に心が痛くなりました。
  • 知っているようで知らない、知ろうとしていない自分を思い知らされ、真っ向から向かってくるような作品。正直見ているのが辛い描写もあるが、これをしっかり受け止めて見なければと思っている。ぜひ、地上波などでいろいろな人に見てもらいたい。

特集ドラマ「生理のおじさんとその娘」 NHK

  • 女性として居心地の悪さを感じながらも、このドラマは新しい!と思った。感覚をアップデートするための一つの新提案をもらった気分。こうやって議論し考察を重ねて、新しい考え方が生まれてゆくのではないか。
  • 生理の話題を軸に親子や世間のあり様を問いかけていて、終盤のラップバトルは互いに本音をぶつけ合い見ごたえがあった。大昔から生理はタブー視され、それを女性を排除する理由にもされた時期を経てこうしてドラマの題材にもなる時代が来たのかと、かつて生理ナプキンのCMが出た時の驚きを経験した者にとっては感慨深かった。ドラマとしても主役の原田泰造の人柄も出ていたしナレーションも小気味よく楽しく見られた。

ドラマ24「今夜すきやきだよ」 テレビ東京

  • アロマンティックの女性と、恋愛に興味はあるけどいわゆる家事が苦手な女性、この二人を主人公に置いたことがとても良かったと思います。女性(男性もと思いますが)の全てが恋愛をしたい訳ではなく家事が得意な訳ではない。その当たり前のことをきちんと描いてくれているところがとても好きです。「チェリまほ」をプロデュースされた本間かなみさんの作品であり、さすがだと思いました。
  • ひと時代前なら、心の中でモヤモヤしている少しの人と、全く気付いていない沢山の人、ということになりそうな様々なテーマですが、登場人物たちが、それぞれに気付き、コミュニケーションで分かち合い、お互いになるべく居心地よく居られそうな中間地点を探していく。もしかしたら、綺麗事とか言われてしまうのかも知れませんが、それでいいし、それがいい。

女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~ フジテレビ

  • 存在が社会的な問題ともなっているロースクール(法科大学院)を舞台に、ある意味で予備校化してしまったロースクールの存在価値を教えてくれた。大学院生なのに妙に幼児っぽいところが気になったが、登場した司法を目指す者たちの志を高く評価したい。
  • 創り手の意思がブレないドラマでした。ドラマの始まった当初、北川景子さんが演じた柊木雫の裁判官としての存在感に不足感を感じていましたが、法科大学院に実務家教員として赴任してからの雫が生徒を指導し成長することで、存在感が増していきました。その対角に居て存在感と共に重要な役割をしていた山田裕貴さんが演じた藍井仁との良いバディ感にも引き込まれていました。ただ雫と仁の相性が良かっただけに、5人の生徒の一人一人の相性というか、ちょっと描写のピントが不安定だったように感じました。生徒の一人一人の役割としては枠付けされていて、雫との関係性は分かりやすく描かれていた分、生徒同士の関係性が少しぼやけていた印象でした。最終話の着地点ももう少し爽やかな明確なエンディングだともう少しスッキリしたかもしれません。それでも教育者となった雫が充分魅力的な法律家となり、それに呼応するかのように仁が人としての一面を見せていき、生徒の成長も確実に伝わってきて意外とホッコリする良いドラマでした。

金曜ナイトドラマ「リエゾン こどものこころ診療所」 テレビ朝日

  • ドラマのテーマと役者陣と演出の素晴らしさに毎回胸が苦しくなるほど涙が出た。小さな児童精神科が舞台ということで、明るい日差し溢れるカラフルな院内、たくさんの植物、子どもたちの声などが散漫になることなく、話の最後には穏やかな気持ちで落ち着けるような演出になっていたと思う。テーマは重いけれどそれぞれ解決策が示されたり道筋がつけられていたのがよかった。

大河ドラマ「どうする家康」 NHK

  • これまで狸おやじとして描かれることが多かった家康も、最初から狸おやじだったわけでなく、小さな国の頼りない殿が、一つ判断を誤ったら命を落としかねない状況のなか、家臣たちとともに多くの窮地を乗り越え、どのように天下人になっていくのかを描いているところが新鮮で興味深い。4月末時点でもまだ天下人のかけらも感じられないが、今後どう変わっていくか楽しみ。
  • 今年の大河ドラマは賛否両論あると思うが、その時代を背景にした人間ドラマとしてかなり楽しめる。女性しか愛せないのに家康の側室になってしまったお葉、女城主として最後まで戦った田鶴。史実かどうかはともかく、古沢脚本で描かれた、その時代に生きたであろう女性の物語に心動かされた。

金曜ドラマ「100万回言えばよかった」 TBS

  • 当初はミステリーへ軸足を持って行くことに少し疑念を抱いていましたが、しっかりとほのぼの恋愛モノへの軸足も残したまま、ミステリーとしても成立していました。それは、脚本はもちろんですが、やはり井上真央さん、佐藤健さん、そして松山ケンイチさんの距離感と関係性を感じさせる絶妙な演技がこのドラマの軸をブラさずに進み良い輪郭と芯を創っていました。この3人の三角形が、躊躇なくほのぼの恋愛モノとミステリーの世界に入らせてくれました。

東京の雪男 NHK

  • 全5回。内容は雪人(種族)が人間社会で共存しようとして、人間種の女性と結ばれる異種間恋愛ドラマであるが、一見マンガのような内容でありながら、そこにはこの国の人種差別に対する批評が込められていたと思う。NHK Eテレでの放送だけに視聴率を最初から気にしていない(?)のか、なんと17分間の超ロング回想シーンなど、かなり実験的な演出がなされていて、毎回、驚きの連続であった。ただ実験に終わってしまった感があったのは否めない。

特集ドラマ「幸運なひと」 NHK

  • ガンの闘病記としてではなく夫婦の日常を丁寧に描いていた。辛いことばかりではなくかといって前向きすぎることなく弱音やいら立ちも表現され、見終わった後は暖かい気持ちになった。後日のドラマの舞台裏のドキュメントも見てより深く考えることが出来た。感動ではなく良いドラマでした。

心霊内科医 稲生知性 フジテレビ

  • シソンヌのじろうさん主演って面白そう、と興味深く見た。心霊内科ってホラー仕立てだけれど、実は人間の在りようがテーマかな。人は皆嘘をつくもの、なるほど。キャストは個性的で皆巧い。でも、ちょっと小さな違和感があるような。それは最後の最後で衝撃なタネあかしと共に伏線回収される。視聴者をびっくりさせただけではもったいない、ぜひ続編を。

相棒 season21 テレビ朝日

  • 社会の闇を照らす作風から、人間の暗部を見せる物語が多く、もやもやすることが多かった今シーズン。ただ、初代相棒・薫さんの復帰がドラマに明るさをもたらしてくれました。過去の名物キャラクターも多数登場していましたが、来シーズンはこれが布石になるのでしょうか。

夜ドラ「超人間要塞ヒロシ戦記」 NHK

  • 人間社会とロボットの中の宇宙人たちの社会との二重構造がとても面白かったです。コメディ要素ふんだん、かつ、とてもナンセンスな設定ですが、人との繋がりや交わり方を描いていたり、宇宙人たちの社会ではトップダウン行政の弊害を描いていたりと見応えありました。

忍者に結婚は難しい フジテレビ

  • 意外と…と言ったら失礼ですが楽しめました。今の時代に伊賀と甲賀の話で、その二人が知らずに結婚するという設定に閃きを感じましたが、ちょっと難しいのではないかと懸念していました。ですが、スムースな話の導入に意外と違和感なくドラマに入り込めました。特に草刈蛍を演じた菜々緒さんの演技によって、蛍の中に普通の人と忍者が共生している様が感じよく観ることが出来ました。鈴木伸之さんが演じた草刈悟郎の最初の頃のダメ亭主描写はさすがに辟易としましたが、それを引っ張ることなく、忍者を現在に写した設定で進むストーリーが小気味よかったです。一つだけ残念に思ったのは、もう少しお互いに忍者だと認識するタイミングが遅くても良かったかなと思います。お互いに忍者であることを隠して夫婦生活を送っている姿を、それを知っている視聴者にもう少し味合わせて欲しかった気もしました。それでもエンディングの着地点も含めて、楽しめるドラマに仕上がっていました。

ドラマシャワー「ジャックフロスト」 TVK

  • この枠初めてのオリジナルの物語。最後は少し都合よく終わったようなところもあったが、若手の挑戦の枠としては良かったと思う。制作陣がSNSなどを使い、視聴者と近い感じでいろいろと伝えてくれるのも番組の楽しみが増えてよかった。

土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡 花火師望月星太郎の憂鬱」 テレビ朝日

  • 新型コロナ感染拡大を通しての花火や花火師の想いや、星太郎やひかりの過去の恋愛、そしてさらにドラマ後半の中心となる航の元妻との一大事がコンパクトにしっかりと描かれたことで、たくさんの軸を混乱なく当たり前のように楽しめました。とても綺麗な脚本で、この先の星太郎やひかりをもっと見ていたくなりました。
  • 家族だからこそ、口にはできないことってあったなと、若かりし頃の自分と親の関係性を思い起こさせてもらえた、心温まるドラマでした。

Zドラマ「沼る。港区女子高生」 日本テレビ

  • Z世代向けのドラマということですが、ギフテッドなりの苦悩、ヤングケアラーの苦悩、子供を愛したいのに愛せない親の苦悩、恋という名のエゴなど、素通りできない沢山の感情や問題が溢れていて、とても考えさせられる作品でした。それを重苦しすぎず見せたのは、脚本力はもちろん、主役の桜田ひよりさん、兄役の八木勇征さんの演技力に依るものが大きいのだと思います。30分ドラマではなく、同じものをもっと深掘りして作り込んで1クールのゴールデン帯のドラマとしてみたいと思わせる作品でした。

シンドラ「すきすきワンワン!」 日本テレビ

  • とても優しい気持ちになれるドラマで、犬と暮らすものとしては、愛犬の前世を持つ人と出会えることはどれほどの幸せだろうかと思いました。また大きな成功よりも小さな日常の幸せを大切にしたいとも思いました。てんを通して一人前の成人男性として成長し、やりたいことを見つけるまでになっていく主人公がチャーミングで愛おしく思いました。

木曜ドラマ「警視庁アウトサイダー」 テレビ朝日

  • 最初から作品のイメージ=架川英児を演じた西島秀俊さんの状態で進みました。西島さんの演技がシリアスでもどこかでずっとふざけている状態なので、作品の世界に抵抗なく引き入れてくれました。上白石萌歌さんが演じた水木直央のちょっとミュージカルめいた演出や、濱田岳さんが演じた蓮見光輔があっさりと他人の戸籍で警視庁に在籍できたことに少し疑問を持ちましたが、作品の中の少し緩い部分がそれを受け入れざる負えない環境へと囲い込んでくれる効果がありました。おそらく創り手の方々も意識されていると思いますが、正に「緩と急」「メリとハリ」「静と動」が分かり易すぎるくらいに視聴者に向かって投げられてきます。それを美味く受け取れる、受け入れられてからは心地よいリズムのドラマになってきました。ストーリーも「本人」と「父親」の冤罪を晴らすというそれほど珍しい設定ではありませんが、架川と蓮見の二方向から機転の効いた視点で進み、それが見事に絡み合ってから綺麗にほどけていく流れは洗練された作品でした。

月曜プレミア8「バンカケ~警視庁自動車警ら隊」 テレビ東京

  • 刑事ドラマと言っても多様。それでも主となるのは、赤バッチをつけた捜査一課の刑事の活躍、警察組織の悪弊・闇を暴くもの、そして科捜研はじめ科学捜査が殆ど。人々が日頃接する制服警官(お巡りさん)は、余り主役にならず、なっても駐在さんで特別。「バンカケ」=職務質問をテーマに、所属や階級ではない、「当たり前の日常」に切り込み、見応えがあった。上川隆也と足立梨花のコンビも新鮮。どうやら、今回はプロローグで、続編やシリーズを期待させる。

スタンドUPスタート フジテレビ

  • 「起業」をテーマにしていたが、それよりも人と人の繋がりを大事にするドラマだった。水10の時間帯はドラマが2本なので、どうしてもどちらかを後にしてしまうので、時間をずらして見たかった。

ドラマParavi「来世ではちゃんとします3」 テレビ東京

  • 良質な「くだらない」ちゃんとしたドラマでした。シーズン1から観ていますが、ずっと通して他人には大した事ではないけれど、本人にとってはたいした事がちゃんと描かれていくことでドラマが繋がっていきます。その一つ一つの良質でくだらなさを持っている出来事が、本人たちの「ちゃんとしていきたい気持ち」によって際立たされていき、観手にとっては心地よいリズムになっていました。大森桃江を演じた内田理央さんは正に嵌り役だと思います。かなりエロの要素が入っているドラマに、しっかりとコメディの要素をコーティングする役目をやりきっていました。

未解決ミステリー 松本清張と「日本の黒い霧」 NHK

  • 昨年の再放送。「GALAC」で大変褒めてあったので、興味を持って視聴した。松本清張が巨悪を暴こうとする一方、小説家を守ろうとする編集者が描かれ、まさに「日本の黒い霧」。先日、再審が決定した袴田事件の真相もぜひ追ってほしい。

ETV特集「ソフィヤ 百年の記憶」 NHK

  • ソ連崩壊時に一家で亡命来日してきたウクライナ人一家。日本人と結婚した娘ソフィヤを軸にそのファミリーストーリーが語られるが、その中で露わにされる、ウクライナの長い被虐の歴史は重い。20世紀初頭に独立していたウクライナが、その後ソ連により強圧的に吸収合併され、スターリンの意図的施策による大飢饉下では、あまりの飢餓に人肉食まで発生したという…。プーチンはそんなロシアの昔からの支配手法をただ踏襲しているだけなのだろうか。

情熱大陸「片桐はいり」 TBS

  • 最近のこの番組では、出色の出来。ラストシーンの鮮やかなタネあかしは痛快で、演出者の冒険に拍手したい。リスペクトしつつも、お追従ではない。一方で「演じること」への深い洞察にもなっている。

ETV特集「沖縄の夜を生きて~基地の街と女性たち~」 NHK

  • 沖縄コザという基地の街の戦後から現在までを、米兵向け酒場などの「夜の女性」の姿からじっとりと掘下げる。苛酷な彼女たちの来し方が驚く程赤裸々に、また淡々と語られていくが、その凄みに粛然とする想い。この地には、奄美から出稼ぎのように流れて来た人たちが多くいて、この沖縄社会の中で別の形でまた深々とした差別にあっていたことを初めて知る。日本から米国から差別的扱いを受けていた沖縄の中での、複合的差別構造。理不尽が更に理不尽を生み出していくという現実に慄然とする。
  • 女性たちの生き方ひとつひとつに、沖縄の歴史が感じられ、昨年春の沖縄返還特集番組とは異なる意味でも重要な記録となっていたと思います。今後も沖縄のドキュメンタリーが多産、多発されることを祈り、期待しています。

テレメンタリー2023「『子どものきもち』~里親委託おいてけぼりの心~」 テレビ朝日

  • 里親の許で5歳まで育てられた女児が、突然の実親の引き取り要望によってその育ての親から引き離される。泣き叫びながら去って行ったという女児の心はどうなるのか。しかも結局、その実の親はまたしてもその子を持て余し、全く別の里親に引き渡すことになったという。どうしても情緒的な捉え方になってしまいそうな事件なのだが、番組は、これを冷静に里親制度現況の矛盾検証へと結びつけている。琉球朝日放送スタッフのしっかりとした理性に敬意。

NHKスペシャル「テレビとはあついものなり~放送70年TV創世記~」 NHK

  • たまたま横浜の「放送ライブラリー」でテレビ開局日の様子を伝える映像を観たばかりだったので、メディア草創期の熱気(照明で本当に暑い)を改めて体感できました。発展途上の技術を知恵と機転で生かしていく様子にスカッとしました。進化しすぎて自由が失われてしまったように見えるテレビの世界に原点回帰をもたらすべく、すがすがしいドラマでした。

NHKスペシャル メルトダウンFile.8「前編 原発事故・危機の88時間」「後編 事故12年目の“新事実”」 NHK

  • 事故対応のマニュアルがあっても次々と想定外のことが起こり原子力を扱うことの難しさを痛感した。何重にも安全装置を作ってもそこに絶対はないし核のゴミ問題も見通しは立っておらずしかも今は武力攻撃の危険性も考えられる中、原発回帰へ舵をきろうとしている。事故から12年たってもまだ収束も検証も終わっていない現実を私たちは見ないふりをして次世代に押し付けようとしているのでは。

ぽかぽか フジテレビ

  • 令和に復活した「笑っていいとも!」だと思っていますが、「いいとも!」に比べ、生放送の緊張感が全くないところが令和っぽいなあ、と思います。毒にも薬にもなりませんが、ゆるくおだやかな時間がテレビの中にあってもいいと実感します。

NHKスペシャル「海辺にあった、町の病院 震災12年~石巻市雄勝町~」 NHK

  • この悲劇のあまりのやりきれなさに言葉を失う。終末期の寝たきり患者を抱える医療施設が、身動き出来ぬ40人の患者たちを逃げさせる術を持たず、しかし見捨てることも出来ず、院内の医師看護師職員24人もともに、津波に呑まれてしまったという現実…。果たして、この雄勝病院が遭遇したような極限的状況下で、「津波てんでんこ」と言うことが出来るのかどうか…。
  • 津波が迫ってきたあの時どう行動すればよかったのか。患者の遺族、職員の遺族、助かった職員それぞれの立場でその想いは違う。災害時のトリアージのように割り切ることが出来たなら生き残ることが出来た人はいただろうと思えるがそう割り切ることが出来ないのが人の心だ。しかし少しでも助かる可能性があるのならば私たちはこの時のことを忘れずに考えて行かなければならないと思う。

スッキリ 日本テレビ

  • 最後の日の東京スカパラダイスオーケストラの演奏とエレファントカシマシの宮本浩次さんの歌には感動しました。音楽の力って凄い。

NHKスペシャル「震災12年 復興の地図~“希望の芽”を探して~」 NHK

  • ビッグデータをツールにする最近のNHKらしい番組。だが、核心を突いている。震災は以前からの日本の矛盾を露呈させたと指摘される。だとすれば、この番組が紹介した事例は、日本全ての処方箋になるはずだ。

NHKスペシャル「南海トラフ巨大地震」 NHK

  • NHKらしいといえば、Nスペはその代表選手であるが、一昨年の首都直下地震に続いて、四国九州がメインだと思っていた南海トラフ地震が実は連鎖して東日本にも甚大な被害をもたらすことを知った。衝撃はまるで「日本沈没」とそっくりで、肝が冷えたが、視聴者を怖がらせるだけでなく、備えを急がせる効果も抜群。
  • 巨大地震の備えはしている方だと思いますが、半割の恐ろしさは知りませんでした。具体的な説明に意義があったと思います。被害を少しでも防げるように、知識を共有できる機会を増やせるといいですね。

テレビとは、○○だ NHK

  • 貴重なアーカイブの宝庫でTV黎明期や懐かしい映像が満載で、今がTV成熟期というなら青春時代の眩しさ危うさが詰まっていて荒削りでパワーあふれる映像にワクワクしました。局アナの共演も新鮮な面白さがあって、NHK日テレのコラボ企画はとても楽しめました。

ドキュメント72時間「異国の地のアフガニスタン食堂で」 NHK

  • 普段まったく目にすることのない、パキスタンの下町界隈や人々がフォーカスされ、新鮮で発見が多くあった。IS台頭以来中東地域へは偏ったバイアスが掛かりがちだが、生活する人々への視線を通して、それらを解くキッカケになればと思う。

世界はほしいモノにあふれてる「春の英国SP!幸せの花束をめぐる旅」 NHK

  • これまでの花屋・花束の概念が払拭されました。英国の歴史・文化に根差した花束をめぐる様々な風景、人などとても興味深く見ました。最新の英国の花文化は目からウロコでした。

水曜日のダウンタウン TBS

  • 昨今話題になっており、多様性を増す違法アップロードを逆手に取った内容であった。普通じゃ思いつかない発送を成し遂げたプロデューサーに拍手を送りたい。

選ばれるのは誰だ?密着!宇宙飛行士選抜試験 ついに決定!汗と涙の全記録 NHK

  • 宇宙飛行士になることの大変さを垣間見ました。それぞれの動機も興味深かったです。彼らのような向上心と人格を持った人が政治もやってくれたらいいのに、などとも。

日本の教育を変える!~インド出身副校長 波乱の1年~ NHK

  • 私の息子が通う高校の副校長先生です。学校行事の際にお話しさせていただきましたが、本当に明るくて気さくな方で一瞬でファンになりました!息子もヨギ先生が大好きで家でもヨギ先生の話をします。新しい視点で教育の現場を変えていただきたいです!今後もTVやメディアでヨギ先生の取り組みを取り上げて欲しいです!

NNNドキュメント’23「先生がいなくなる」 日本テレビ

  • 志を持って先生になったのに心や体を病んで追い詰められているという。先生たちの自己犠牲によって学校教育がなされている現実を国も社会も親も認識して負担を軽くすることにも子ども予算を使ってほしい。でなければこの番組のタイトルが現実となるのかもしれない。

病院ラジオ 東北大学病院編 NHK

  • この番組は毎回欠かさず見ています。今回はサンドの地元でもある仙台。様々な病気があり、たくさんたたかっている患者さんたちからでてくる言葉はリアルであり本音。そこにサンドの2人が関わり決して重くならず、視聴者に伝えていく形がすごく好き。そして今もたたかい続けている患者さんたちにエールを送りたいし、自分自身も治療を頑張りたいと思いました。
  • 前向きな患者さんやご家族に励まされ、いつも涙が止まらない病院ラジオ。聞き手の二人がしゃべりすぎないでいながら、強くメッセージを発しているところに深く敬意を感じています。とくに同じ東北出身、同じ産科での生まれと聞いて、それもまた多くの被災地の方々を励ましたことと思います。病院ラジオ、ぜひぜひ続けてください。ラジオの魅力をテレビが伝えることで、既存メディアはまだまだやれることがあると気づかせてくれます。

Gメンバーの推薦番組

「鉄腕ダーウィン」 NHK・日本テレビ

  • 真裏のライバル番組がタッグを組むまさしく夢のコラボでした!それぞれの番組スタッフの特色が良く出ていて、成功映像のみを魅せるためにストイックに知識と努力を重ねるエリートNHKと、失敗してもそれまでの過程もドキュメンタリーとして魅せて泥臭く知恵で勝負する日テレのお互いにリスペクトが合って刺激し合う様はスポ根ドラマのようでもあり、現場のスタッフ達に共通する自然に対する子どものような純粋で熱い眼差しに感動しました。是非定期的に続けて欲しい企画。

ドラマ10「大奥」 NHK

  • NHKならではの美しい衣装と美術は圧巻でそれらのこだわりをnoteで解説してくれたり、ファンが喜ぶ細かな情報を発信してくれるSNSの運用もとても好感が持てました。時代劇から突然挿入される現代のシーンも、大抵はチープになり批判を浴びがちですが、冨永愛さんの圧倒的なビジュアルが強烈な説得力を生み出してとても印象的な良いシーンでした。

罠の戦争 関西テレビ

  • 権力を手に入れなければ世界は変えていけない。それゆえに登りつめようとした鷲津が権力という武器の威力に溺れはじめてしまった。どのような決着をつけるのかとハラハラしたが、同じように権力を手に入れなければ世界は変えられないと立ち上がった可南子さんのサポートに回る着地点。失速することなく走りきったドラマだった。個人的には貝沼さんがちゃんと再就職できててよかった。あと、鷹野さん、途中いろいろ疑ってすみませんでした。

「リバーサルオーケストラ」 日本テレビ

  • リズム感の良いドラマでした。クラシック音楽を扱ったドラマとなると、どうしても金字塔の「のだめカンタービレ」と重ねてしまい物足りなさを感じてしまうと危惧していましたが、ある意味しっかりと錬られた脚本に毎話飽きることなく観ることが出来ました。当初、西さいたま市議会の市長である生瀬勝久さんが演じる常盤修介と津田健次郎さんが演じる本宮雄一との対立や本宮の児玉交響楽団への妨害などが少し食傷気味だったのですが、その妨害も良い感じで単純で稚拙なところが本筋を邪魔することなく、ある意味安心して観ていました。ドラマの主軸である門脇麦さんが演じた谷岡初音と田中圭さんが演じた常磐朝陽の描き出し方も秀逸で、しっかりとジワジワと激しく観手に伝わってきました。さらに児玉交響楽団のメンバーたちも一話一話を使って、さらに一話一話を交差させながらしっかりと描き出していく作戦にまんまと嵌まってしまいました。初音と朝陽が居ない場面でもしっかりと見応えのある画が続き、飽きさせてくれませんでした。最終話で地方のオーケストラが一流のオーケストラにどうやって勝利をするのかも興味を持って待っていましたが、やはり地元の根強い観客の票を集めて僅差で勝つという期待にピッタリの譜に落ち感はスカッとしました。そして最後の最後に秀逸だったのは、初音が朝陽にフラれたあともその「好き」感を隠せず溢れさせてしまう感と、最後に手を繋いでもらったときの初音の無邪気さです。

WBC中継と関連番組 各局

  • 2023年3月は、ワールドベースボールクラシック(WBC)関連番組に明け暮れました。試合の中で起こる出来事はもちろん“制作”されたものではありませんが、私達に見せてくれるその枠組みはエンタメとして真摯に作られ、中居正広さんが仰っていたように我ら“ニワカ”を巻き込んで盛り上がりました。

「世界仰天ニュース~忘れることのできない日本の重大ニュース」 日本テレビ

  • 4週に渡っての特集でした。特に福島原発のテーマなどは、見たいけれど心の重さに結局見ずに終わることが多い所を、スタジオ部分があることで、実際に放送を見る行為に繋がっています。感謝します。

出川哲朗のプロ野球順位予想2023 セリーグ編 テレビ東京

  • プロ野球12球団のファンを自負する芸人12人が勢揃い。博多華丸さんやサンドウィッチマンの伊達さん、オードリーの春日さんなどなど、売れっ子が一つところに集まるだけでも奇跡なのに、MCはまさかの出川哲朗。いつもいじられる側の哲ちゃんが、暴走する芸人たちをまとめたり、うっかり挑発に乗ったり。ひな壇バラエティのお約束を踏まえつつ、出演者それぞれの球団愛が炸裂していて、野球に詳しくなくても楽しめました。興味ないなりに、ちょっと気にしてみようかと思います、プロ野球。

沸騰ワード10「志麻さんの料理教室」 日本テレビ

  • 料理番組ではあまり教えてくれない時短ワザや目から鱗の調理法などを教えてくれます。自分でも作りたくなる、作れそうなメニューばかりなのが他のレシピ優先料理番組と違うところです。

映像’23「バッシング~陰謀論と情報戦~」 毎日放送

  • 2018年「バッシング~その発信源の背後に何が~」に続いて、ネット右翼の跳梁の現況にしっかり踏み込んだ一編。ブログ「余命三年時事日記」の存在については薄々と知ってはいたけれど、その実体の余りの貧しさ浅ましさに呆れるばかり。しかしそんな「便所の落書き」が、相当の影響力を世間に及ぼし、発信者の意志さえ跳び越えて強い力で広がっていっているという現実にまた恐怖を感じざるを得ない。

田中圭の俳優ホン打ち フジテレビ

  • 2人の俳優がバカリズムさんのアドバイスを取り入れながら、未完成の台本をもとにホン打ちをし即芝居をする番組。最初と最後だけが決まっている台本を使っての即興芝居が3パターン見られて面白かったです。田中圭さんの台詞は同じなのに相手俳優によって全く違う印象になっていて演技の奥深さが感じられました。台本以外の部分の台詞はアドリブなのにちゃんとつじつまが合っていて展開も想像以上に完成度が高くおもしろい企画でした。

森の王 森の声 遊動の民ラウテ NHK

  • 何年もかけて信頼関係を築き、丁寧に追っていることで、時代の流れに影響されるラウテの民の生活と文化が映像に現れていたと思います。ドキュメンタリーですが仲野太賀さんの落ち着いた、でもエモーショナルなナレーションで、映画を見ているようにドラマチックでした。見ごたえのある興味深い番組でした。

連続テレビ小説「舞いあがれ!」 NHK

  • 初めて朝ドラを第1話から最終話まで毎朝欠かさず観ました。五島の景色の素晴らしさ、ばんばの言葉の説得力で心を捕まれ、ヒロイン舞ちゃんが小学生からママになって空飛ぶ車のパイロットとして舞い上がるまでの半生を一緒に歩んだ気持ちになりました。幼馴染の貴司くんの詠む短歌がドラマを更に盛り上げていて、短歌の素晴らしさも知ることができました。赤楚衛二くんのお芝居が心を温かくしてくれて毎朝の癒やしでした。桑原さんの脚本でまた新しいドラマが観たいです!!

TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」 日本テレビ

  • ヒーローと大衆それぞれの立ち位置、ミスをした時の責任の取り方など、現代社会を彷彿とさせ、身につまされる展開にやられたり、かと思うと主人公たちの高校生らしいまっすぐなエピソードに心から感動したり、とにかく感情の振り幅の大きい、それでいて説得力のある物語に、唸らされました。

「BUMP OF CHICKEN 18祭」 NHK

  • 1000人の18歳と共演し、ステージを作り上げるBUMP OF CHICKEN。今の18歳は、成人年齢が引き下げられ、急に成人だと言われる世代。またコロナ禍で、学校行事や部活も十分楽しめなかった世代。彼らが一堂に集まり合唱する姿は、とてもエネルギーを感じ、素直に感動した。

漫画家イエナガの複雑社会を超定義 総集編 NHK

  • 過去1年で放送したテーマをいくつかピックアップし、新年度から始まる新しいセットで、新しいキャストに対して超速解説していく形式の総集編。単なる過去放送回の繋ぎ合わせに留まらない意欲的な魅せ方と、総集編なのにいつも通り15分で終わる潔さに驚嘆しました。スタッフさんや俳優さんの意欲を感じる教養番組です。

「不可避研究中」 NHK

  • 最終回「さよなら道」でした。それぞれのテーマに沿ってデレクターたちが独自の視点で動画をつくり稲垣吾郎さんファーストサマーウイカさんとともに考えてゆく内容の濃い番組でした。30分という短い時間で不定期放送ではありましたが、興味深いテーマも多く終わってしまうのは残念です。

ザ・ヒューマン NHK

  • 龍と、獅子と、茶の香り 写真家・画家 陳漫(チェンマン)。私の大好きな中国の俳優さんの素敵な写真を撮影されている陳漫さんが取り上げられるとあって、視聴しました。建仁寺の天井絵や屏風絵を描かれているということを初めて知り、さらにこの方への興味がわきました。作品に向かう姿勢や、そのバックボーンともなる、育ててくれたおばあちゃんに会いに行く旅など、見応えがありました。

インフォーマ 関西テレビ

  • インパクト大の出だし、ミステリアスな内容、アクションも多数、長回しのワンカット撮影など映画のような映像、全てがちゃんと「観せる」ドラマだったと思います。

ブルーバースデー 関西テレビ

  • 韓国ドラマのリメイクだが、独特の魅了ある作品に仕上がっている。特に松井愛莉。あざとかわいい役で独特のコメディエンヌとしての才能をみせる彼女。最近は大人の役が多いが、本作では彼女の両方の面が味わえるファンには嬉しい作品。共演の演技もしっかりしていて楽しませる。ただ、カンテレには一言。最後の2週間は2話ずつ放映とはどういうことか。もっと作品、演者、視聴者を大切に扱ってほしい。

「木村さ~~ん!」 GYAO

  • 3月は芸人さんを集めて木村さ~~ん!グランプリ、最終回に向けてバイクチームでツーリング、オリジナルTシャツ作りでした。11月の木村拓哉さんのお誕生日をお祝いする目的で集まって結成されたバイクチームに今回は中尾明慶さんも加わり、チーム名を決めたりオリジナルTシャツをデザインしたり、とてもわちゃわちゃ楽しそうなオジサンたち。GYAOの終了に伴い「木村さ~~ん!」も残念ながら最終回となりました。番組きっかけで結成したバイクチームなのですから、完成したTシャツも見たいしこれからもチームでのツーリングを放送してほしいです。今までのアーカイブも何らかの方法で残してほしい。せっかく作り上げた面白いコンテンツをどんな形でもいいので継続できるよう関係者の皆様にお願いしたいです。

(掲載は順不同)