2024年10月度-月間ノミネート
ドラマ10「宙わたる教室」 NHK | 得票数:238 |
日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」 TBS | 得票数:139 |
金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」 TBS | 得票数:118 |
ドラマ10「宙わたる教室」 NHK
- 何かを諦めたことのある人に、好奇心を持つこと・学ぶことで、その諦めたものを取り戻せるのだ、という希望を感じさせてくれるドラマです。また、定時制を舞台に様々な問題を抱える人々が出てくる中で、希望に向かって一歩を踏み出せる人と、そうでない人の両方が描かれ、人生において、誰と出会うか、いつ、どのように出会うかの大切さについても考えさせられると同時に、それぞれの人物が豊かに描かれるため、全ての人に良い出会いがあり、幸せになってほしいと願いたくなるようなドラマでもあります。
- 実話をもとにした定時制高校が舞台の本作。様々な年齢の生徒たちが抱える背景に胸を打たれ、どこか自分のこれまでの人生にも似たような経験がなかったか、と振り返って考えてしまう。また、生徒に関わっていく先生の寄り添い方が素晴らしく、毎回一緒に学んでいる感覚になれる。先生役の窪田正孝はじめ、メイン生徒役の小林虎之介、伊藤蒼、ガウ、イッセー尾形とそれぞれの芝居が素晴らしく、本当にその世界に存在しているかのように物語に引き込まれる。科学部としてひとつの目標を達成しようと奮闘する姿に、毎話勇気や元気をもらっています。
- 定時制。それぞれの事情を抱え学びたい思いを持った人たちが夜の学校に集う。年齢も抱えるものも異なる者同士が自らの「興味」と「学び」を通して成長していく。そこでは教師は決して主役ではない。ほんの少し彼らを後押しするだけ。毎週観る度に心揺さぶられ清々しい思いが残る。久しぶりに学校に通っていた頃を懐かしく思い出した。
日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」 TBS
- キャラクターがそれぞれ立っていて愛おしくなる。ストーリーが壮大で、描かれる端島の生活にはロマンがあり、目が離せない。一人二役の神木隆之さんは、軽やかに難易度の高い主役を担っている気がして、あらためてその存在の貴重さを感じている。
- この歴史の上に、今の私たちは生きているという「ねっこ」を改めて感じさせてくれるドラマです。決して戦争ものではなく、でも当時を生きていた市井の人には当たり前のこととして戦争の傷みがあり、それを胸に抱えながら生きていたという日常を見せながら、炭鉱という仕事や青春群像劇を描いていて、観ている1時間がとても濃密な時間です。ものすごく甘酸っぱくて、きゅんとする気持ちと、最近戦争のことを真っ向から扱うドラマはあまりないので、戦争のことを聞く機会も減った子供達にも見てほしいという気持ちと、いろんな気持ちが駆け巡ります。重いテーマであるのに、説教くさくなく、エンタメとしておもしろい作品でもあるので、本当にこの製作陣のドラマは凄いと思います。
- 置き去りにされてしまったかつての故郷に思いを馳せる女性。戦後10年程の過去と現在を行き来し、当時の端島を再現しての撮影はやはり放送枠の力があるものの、細部まで当時に寄せていて素晴らしい。狭小・閉鎖的で息苦しい劣悪な環境の中でも生きる、ささやかな幸せを咲かせたい花たち。現代の方が広くて自由なはずなのに、がんじがらめで「寒い、狭い、不自由」を感じる。当時の方が見えない闇があるものの、「自由に生きたい希望」にあふれていて、興味が尽きない。主題歌「ねっこ」では、キャラクターの心情にあった歌詞がふんだんに入っている。コンクリートの城のような住まいの中で、根を生やし、家族という大樹に咲かせたい花を歌い上げる姿が、ドラマを盛り上げていて、さらにいい雰囲気に仕上げている。
金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」 TBS
- ほんわかした雰囲気なのに、社会問題を扱っていたり、ミステリー要素もあったりで、とてもおもしろいです。坂東さん演じる自閉スペクトラム症のみっくんが、とても自然で愛らしくて、素晴らしいお芝居だなと思います。自閉スペクトラム症を特別扱いしない描き方で、本当の意味での多様性だなと思いました。
- 配役、そしてヒューマンドラマにサスペンスを混ぜるなど、この作品にある点も線も全て楽しめています。特にメインの3人の俳優陣が三者三様の空気感とペースをもちあわせ、それでいてどんどん見えない何かでどんどん繋がっている変化はまた来週もこの3人に会いたいと思わせてくれる空気感があります。
- 洸人と美路人とライオンの3人が徐々に距離を縮めていつの間にかすっかり家族になっていく姿に毎回ほっこりしつつ涙腺が緩んでしまう。展開は終盤に向けシリアスモードだけれど3人と愛生が幸せに暮らせるラストを願ってやまない。柳楽優弥さん、尾野真千子さん、子役の大空くん、みなさんの演技も本当に素晴らしいのだけれど、特に坂東龍汰くんがみっくんとして表情やちょっとした動作などもすごく細かい演技をされているのに圧倒されている。
他に推薦された番組
金曜ナイトドラマ「無能の鷹」 テレビ朝日
- バディの気弱な見た目の鶸田のサポートがないと全くまとまらない、見た目が「出来る系」の鷹野さんを菜々緒さんが演じる挑戦作。すれ違いコントからの、裏読みをする取引先との応酬の末に契約が成立する「そんなあほな」的展開なファンタジーっぽさが痛快。「昔はこうだった」が口癖のバブル系上司や、リモートでしか会ったことがない同僚など、働き方が多様過ぎるが故の新しい付き合い方をスパイスに、心地いいコメディに仕上げている。令和の「張り子の虎」は一味違う。
- 実際には有り得ないような設定だけれど、鷹野の圧倒的オーラや周りを良い方向に進めていく力は、様々なことを円滑に運ぶ基本が詰まっている。まず、笑顔。ハキハキした物言い。堂々とした態度。自分や他人を絶対に卑下したり悲観したりはせず、常にポジティブ思考で自分だけでなく他人も自信を持てるような思考。そして、空気清浄機のような役割。煮詰まった場面に風穴を入れて、その場の雰囲気を変えてしまう力。鷹野のミラクルは、絶対的な自己肯定感と他者肯定感によるポジティブ思考がもたらしているものであり、その言動が、見ている視聴者に元気を与えるのだと思う。
土曜ドラマ「3000万」 NHK
- 見ていて次々と悪い選択しかしていなくて、ハラハラを通り越してイライラすることもあるが、「堕ちていく」ことは実は簡単にできてしまうことなのかと背筋が寒くなるのは、お話としてはとてもうまい進め方をしているのだと思う。
- 人生が選択の連続であるなら、本作は、いくつかの選択ミスによって人生を大きく狂わせてしまう家族の物語。世情を騒がす闇バイト強盗事件を連想させる状況が描かれるのは偶然にしても、平凡な生活のすぐそこに闇バイトを選んでしまう可能性が実在する現代社会はやりきれない。本作は複数の脚本家に継投させるNHKの取り組みとのことであるが、息も切らせぬ展開はその成果であろうか。どこにでもいそうな夫婦の転落劇をリアルに描く 安達祐実と青木崇高の演技が光っている。
ドラマフィル「スメルズ ライク グリーン スピリット」 TVK
- まだ多様性とかLGBTなどの概念の薄かった時代に、ド田舎で暮らす化粧が好きで男らしい先生に憧れる高校生。優等生だが実は女性になりたい同級生や、恋心から主人公を虐めてしまう男子生徒達を、閉塞的な田舎で暮らす息苦しさや夏の暑さを伴って鮮やかに描いている。この時代に比べると今は多様性が叫ばれてはいるが、個人の息苦しさはあまり変わっていないと思う。曽野舜太くんは今年さまざまなドラマに出演して、いろんなキャラを演じていますね。このドラマで自分のことを「ワタシ」と言えて開放的になったキャラが魅力的でした。
- 田舎の青年の群像劇として強烈に肉感的で感傷的で、刺激的にみえるが本人達にとっては普遍的で至って真っ直ぐ直球。その様は、久しぶりに「青春」という言葉がピッタリな作品。眩しくって最高だった。
全領域異常解決室 フジテレビ
- 回を重ねるごとに「なんだこのドラマ?」から「そういうことか!」とやめられなくなった。神々の戦争がどうなっていくのか、神様だけど、時にめんどくさい感情を伴う人間くさいところがとても素敵に描かれている。最後どう決着をつけるのか、楽しみです。
- 今期のドラマでは、ベストです。どう進むか全然分からない話の展開、突拍子もないお話に真実味を感じてしまう演出や役者さんの演技、ぜひ今回のドラマで終わらず、さらに広がる世界を見せてほしいです。藤原竜也さんの真骨頂だと思いました。大好きです。
土曜ドラマ「放課後カルテ」 日本テレビ
- 今日、たいへんなことがたくさんある子どもたちの世界を、体の健康・心の健康、家族の問題と多方面から教えてくれる素晴らしいドラマ。現場の先生方の苦しみも描かれていて、一方通行ではない温かさを感じる。
- 小学校が舞台ですが、悩むことは子どもの大人も共通していて、小学校に無縁の視聴者にも受け入れられるヒューマンドラマになっている。また、子どもを持つ身としては、子どもの問題はむしろ親や家庭の問題であることが今さらながら考えさせられる。
ドラマプレミア23「Qrosの女」 テレビ東京
- 毎週、右トップ左トップと競い合う週刊誌。政財界、芸能・スポーツ界から皇室まで、スキャンダラスなネタを掘り起こし、SNSの発火を誘導したりもする。内容は玉石混交で、これは本当に必要かというネタもあるが…。そのネタを発見し、取材の中では違法と紙一重も厭わずに迫り、物証を入手する「凄まじさ」「恐ろしさ」を見せてくれている。「ここまでしないと、注目される記事にはならないのか」と驚きながら、でも見てしまう。
連続ドラマW「ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪篇-」 WOWOW
- 待ちに待ったドラマ版!待った甲斐ある素晴らしい出来、マンガ原作の幸せな実写化。特に萩原聖人さんが演じた辺見和雄の再現度の高さに感心しました。映画からのキャストさんもドラマからのキャストさんもきっちりゴールデンカムイの世界を作りあげられていて感謝です。今後も楽しみです。
連続テレビ小説「おむすび」 NHK
- 神戸の阪神大震災からの復興が、このドラマのもう一つのテーマだと思うが、主人公の糸島での日常を丁寧に描くことで、彼女の震災がから受けた心の傷を浮かび上がらせた。半年をかけて物語を紡ぐ朝ドラらしい手法だと思った。
火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」 TBS
- 「クズ」にもいろいろある。何の役にも立たないことだけがクズ(屑)ではないとラウンドが進む。主人公で役所職員のほこ美(奈緒)、元ボクサーでカメラマンの海里(玉森裕太)そしてトレーナーのゆい(岡崎紗絵)がボクシングと通して打ち合いつつも間を詰めていくのが面白い。試合で相手を怪我させ、死なせてしまった場合、対戦者は犯罪者同様なのか? この答えも示してくれることを期待する。
木曜劇場「わたしの宝物」 フジテレビ
- 何ともやりきれない話が展開する。しかし物語に引き込まれるのは、登場人物の心の闇や弱さを生々しく演じる田中圭を始めとする演者の力であろう。結婚生活の崩壊過程を描いたベルイマンの「ある結婚の風景」を見た時の記憶をちょっと思い出した。
- 夫を騙す「托卵」を肯定するつもりはないけれど、血のつながりだけが「親子であることの全て」ではないと、強く思います。産まれてきた子自身が「血のつながり」を知ることがあるのか、親子のつながりをどう描くのか、落とし所がどうなるのか見届けたい。
月刊 松坂桃李 WOWOW
- 「横須賀探偵事務所」という作品のメイキング?と思わせてどんどん雲行が怪しくなり、視聴者の不安感が高まったところでなるほどこうキタか! 一俳優の原案を3人の監督が撮影するということで、今後の味付けも楽しみ。
ドラマイズム「その着せ替え人形は恋をする」 TBS
- 自分の好きな事、得意な事、心踊る事、それを認められる事の嬉しさ等がとても瑞々しく描かれていて素敵です。
素晴らしき哉、先生! テレビ朝日
- ドラマのスタート時に、「素晴らしき哉」の「哉」に強く着目した。「教師を辞めたい」とも考えていた2年目のりお先生(生田絵梨花)が高3の担任を命じられて日々。デフォルメされてはいるが、生徒指導や保護者対応、部活、行事、近隣対応などの隙間で授業もするような「学校の真相」が描かれる。個人としてもシングルマザーと教職との両立に悩むが、学校が「生徒と教師の心の交わり」で成り立つことを実感していく。教師志望者の減少と教師不足、ブラックな働き環境などの改善として、採用試験を緩めるとか手当を増額するなどの小手先療法は通用しない。「先生は素晴らしい!」と知ったりする先生が、教育改革の道を示唆してくれた。
日曜ドラマ「若草物語 -恋する姉妹と恋せぬ私-」 日本テレビ
- 若草物語のタイトルが内容とあってない感じなので疑問ですが、恋愛を否定してきた脚本家が恋愛ドラマの脚本に関わるにあたり、どう変わって行くのかたのしみしています。内容的にこの表現はどうなの?とかいろいろ引っかかる部分があるドラマですが、今後どう変わって行くかと期待しています。
嘘解きレトリック フジテレビ
- 脚本はじめ演出やカメラワークなど、とても丁寧に作られていることが分かる良作。それに応えるべく若い演者さんたちの瑞々しい演技、ベテラン陣の落ち着いた演技がとても良い。
- こういう月9を待っていました。基本的には1話完結のストーリー、テンポの良い流れ。大正昭和の香りのする街並みや家もドラマの雰囲気にあっていて、主演のお二人の掛け合いもリズム良く、毎週待ち遠しいです。
民王R テレビ朝日
- 総理が全国民と入れ替わるコメディ。とにかく毎回違う国民役の俳優と入れ替わる遠藤憲一が、ともに演技が上手くないと違和感が起きてしまうが、コメディに仕上げているのは演技力のなせる業か。介護や育児、終活やオーバードーズや仕事と出産の両立など最新な時事を取り入れている所は注目。ドラマだが、ついつい考えてしまうのと、経験を踏まえて総理が良策をどんどん提案し、ちょっと人にやさしい政界を望む姿勢は、池井戸潤マジックのなせる技。
水ドラ25「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」 テレビ東京
- 緩くてダルくて難しいことは何も考えてなさそうな今時の女子なメインキャラクターが、お仕事となると身体を張って頑張ったり、一変して才能を発揮したり、不器用にも周囲の人々との信頼関係を構築したり、観ていて愛おしくなってくる作品。劇場版も良かった。
モンスター フジテレビ
- 主人公役の趣里さんがとても良いです。淡々としたセリフの中にたまにドスンとした深みのあるセリフが混じり、それが個性的でとても面白いです。法廷ものとしては突飛な設定なのでリアルさはあまり無いですが、扱うテーマは現代の問題点が多々あって興味がわきます。
テレビ東京開局60周年連続ドラマ 孤独のグルメ特別編ドラマ24「それぞれの孤独のグルメ」 テレビ東京
- 「それぞれ」が老若男女なのが良い。「それぞれ」と五郎さんが僅かだが絡むところも毎回見どころ。劇場版が楽しみ。
木曜ドラマ「オクトー 感情捜査官 心野朱梨 Season2」 日本テレビ
- まだ謎が多いストーリー展開で伏線もまだまだありそうな感じがしてどうなるんだろ?が継続しています。最終回まで楽しみです。
ETV特集「巌とひで子 ~袴田事件 58年後の無罪~」 NHK
- 日本の裁判の長期化は度々問題になっているがこの裁判はその中でも最たるものだ。ひで子さんのように強固な意志と支援者がいなければ途中で断念してしまうだろう。判決では警察内で証拠を捏造したことが指摘されたが、これは罪にならないのか。一つの家族の一生を狂わせまた真犯人を野放しにしてしまったのだから。お二人にはこの先の人生を穏やかに過ごしていただきたいと思うばかりだ。
MUSIC SPECIAL 藤井風 ~登れ、世界へ ~音楽誕生の瞬間を記録 NHK
- 藤井風さんが英語の歌詞を書かれるときの「もっと音にあった言葉があるんじゃないか」というこだわりを垣間見れてよかったです。母国語でないことでの苦労。あんなに喋れる人でもこんなに苦労するのか…と思いました。アルバムの完成を楽しみにしています。
ダンダダン TBS
- 今年1番の傑作・怪作だと思う。特撮、とりわけ円谷プロの初代ウルトラマンや怪奇大作戦(実相寺昭雄監督作品)へのオマージュが散りばめられていて、見ていてニヤリとすること度々。高校生の息子にそのあたりを解説して、ちょっとばかり私も父親の威厳を回復した。
NHKスペシャル「“正義”はどこに ~ガザ攻撃1年 先鋭化するイスラエル~」 NHK
- 国際法とは一体なんなのか。イスラエルが国際法違反である入植を加速させ住んでいるパレスチナ人を軍と入植者が暴力で追い出している。国連で非難されても米国が後ろ盾となっているためこの暴挙を止めることが出来ない。これらのことが積み重なった先に現在の戦争があるのかと思うと世界はもう止めることが出来ないのではと絶望を感じる。
NHKスペシャル「ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像」 NHK
- この番組のスタッフの方々は頑張ったとは思うが、やはりNHKの担当者や上層部などへの取材が不十分で、TV局側の当事者意識が薄いと感じざるを得ない。続報を希望します。
- 旧ジャニーズのファンの一人として見た。あらゆる要素が重なり、あってはならない行為が繰り返されていた、その真相に迫ろうとしていたと思う。NHKがSTARTO社のタレント起用を発表したタイミングで、この問題に向き合ってきたことを示した番組と捉えた。才能と努力を持って活動するタレントの方たちが起用されないのはエンタメ界の損失と感じていたので、今後のNHKの対応を注視していこうと思った。
NNNドキュメント’24「キティちゃんと王さまの約束 ~鉛筆1本から描く平和~」 日本テレビ
- 子どもの頃から知っているキティちゃんやその他のキャラクターを生み出したサンリオの設立理念を初めて知った。そしてキティちゃんには何故口が描かれていないのかを知りこの想いがもっと広まって欲しいと思う。
クローズアップ現代「“喜びだけで終わらせない”ノーベル平和賞被爆者の訴え」 NHK
- 戦争の被害に関係した番組は海外のものも目を向けますが、やはり国内での被害に関しては時代を超えても身近な出来事として学べるよう積極的に放送していただきたいと思っております。
ドキュメント72時間「お盆の鳥取 海辺の墓地で」 NHK
- 闇に浮かび上がる幻想的な映像の美しさ、信心深い人々の表情。このところ、場所選びだけで満足してしまって、取材対象への掘り下げがちょっとイージーな回が多かったけれど、久々に力の入った72時間をみせてもらった。
映像の世紀バタフライエフェクト「ふたつの敗戦国 ドイツ さまよえる人々」 NHK
- 戦後東欧にいたドイツ人たちの苦難の歴史をまったく知らなかったので当時の映像は衝撃であった。ホロコーストを反省するために虐待追放された被害を語ることが出来ないという二重構造ゆえ私たちがこのことに触れる機会がなかったのだろうか。戦中虐待された人々がそれと同じことを今度は加害者側にするという負の連鎖が戦争というものの罪深さを思い知らすのである。
- 知らなかった側面。被害側が勝利し立場が逆転した時に人はどこまで残虐になれるのかと恐ろしくなった。全ては戦争が生んだ悲劇、異常な状況が人間を悪魔に変えるということか。世界中から戦争と残虐行為が無くなることを強く願う。
上田と女がDEEPに吠える夜「思いやりをもって性行為の同意を取れていますか?性加害に傷つく人を増やさないためには?」 日本テレビ
- 友達同士でもなかなか話さない題材に切り込んで話して下さり、共感したりなるほどと思ったり。いつも面白いですが、この様な切り口も面白かったです。
映像の世紀バタフライエフェクト「壁 世界を分断するもの」 NHK
- 崩壊したベルリンの壁だけではなく今や世界中に増えている壁。それが国境だけではなくメキシコシティの富裕層と貧困層を分けている壁があることを初めて知った。その映像は街の色までがハッキリと分かれていてショッキングでもあった。壁があることで争いが起きないのか逆に誘発してしまうのか。壁のように見える分断と心の分断が今まさに世界を覆っていることが不安で仕方ない。
バナナマン日村が歩く!ウォーキングのひむ太郎 BS朝日
- この番組を観て、日村さんと同じシューズを買いました!都内だけでなく、全国各地でウォーキングしてほしいです!
新プロジェクトX ~挑戦者たち~「オウムvs.科捜研 ~地下鉄サリン事件 世紀の逮捕劇~」 NHK
- 尊師と呼ばれた教団主宰者をはじめ、多くの幹部たちの死刑が執行され、「過去に事件」になりつつあるオウム事件を、忘れてはならない教訓(あるいは教材)として提供してくれた。地下鉄で撒かれたサリンの生成過程などを明らかにするために、科捜研が果たした地道な努力に感嘆。特に、黙秘するサリン製造者と、化学式の紙を挟んで対峙する研究員の静かな熱量には、魅了された。進む方向は全く違ってしまったが、同じ研究者としてだから通じるものがあった。ドラマで刑事の先を行くようなスタンドプレイの科捜研ではない実態には、迫力があった。
熱中時間のあとしまつ NHK
- 往年の名番組の「その後」だが、吉田直久Pによれば、実は番組の企画当初からこの「あとしまつ」を放送することを想定していたという。番組も酒のように時間を経ることで味わい深く熟成させることができる。その慧眼には、ただただ驚嘆するのみ。
拝啓 十五の君へ ~30歳になった私からのメッセージ~ NHK
- アンジェラさんのこの歌で出会った中学生のクラスメイトが30年後の今を伝えてくれた。大人になり得てきた事諦めた事今だから言えるあの時の事、などなど、フィクションではない一人一人の人生を聴かせてくれた。アンジェラさん自身のその後も語られ驚いた。人は皆諸行無常、千差万別、良いも悪いも無い。人は敢えて言わないだけで皆それぞれがその人生を懸命に生きているんだ、若い若くないは問題ではないのだ。
放送65年 おかあさんといっしょの魔法 NHK
- 自分が見ていた時、子供たちと見ていた時、そして孫とみる今。懐かしく変わらない思いに浸っていました。
Gメンバーの推薦番組
100カメ「競馬トレセン」 NHK
- 競馬はしないので、全く未知の世界だったので興味深く見た。1頭の馬にたくさんの人が関わっているのが分かった。手間と時間、愛情を掛けて育てた馬でも、有名なレースに出走出来るのは、ほんのひと握り。レースに出れるだけでも栄誉で、そこに数頭出せる厩舎は、やり手、と言う事が分かった。騎手に付けてもらっていたカメラが写した、馬の上からの映像が非常に迫力があった。オードリーの2人の司会ぶりが、知っていることを捲し立てて言う事も無く、視聴者目線と同じコメントで、非常に良かった。
プライムニュース BSフジ
- 自民党総裁選から、衆議院選までの間、特に面白かった。毎日色んなジャーナリストや大学教授などを呼んでの、司会反町さんとの対談が面白く、毎日、目が離せなかった。対談内容も、地上波では絶対聞けない様なある意味本音の様な内容で、番組というより何処かの居酒屋で話しているのを聞いている様な気になった。司会の反町さんの政治記者だからこその内容で、出演されている方もこの番組なら思っている事を存分に話せる、と思いながら出ておられる様にも感じた。
天狗の台所Season2 BS-TBS
- 日本の原風景的な景色の中、古民家で暮らす天狗の末裔たちのお話。美味しそうな料理が丁寧に作られていく過程が目にも耳にも心地よく、前作から少し成長した15歳の弟・オンと歳の離れた兄・基の心の交流が微笑ましい。今作ではオンがNYに帰るための飛行機代を稼ぐミッションが課せられ、先の展開が読めないワクワク感が楽しい。
- ドラマにはそれぞれに色々な楽しさがあると思うのですが、この番組はとにかく癒されるのです。画面に広がる景色、音楽、そして作られるところから映される美味しそうなお料理。作る時の音もまた心地良いのです。出てくる人々の人間関係もゆったりと描かれていて、日々を忙しく過ごしていると置き去りにしてしまいそうな、そんなことが色々感じられるこのドラマ、是非たくさんの人に知ってもらって観て欲しいなぁと思います。疲れた時にただ流しているだけでもとても気持ちが和らぐんです。オススメです!
SHOWチャンネル「大人の社会科見学SP」 日本テレビ
- 学校の授業で取り上げても良いくらいいつもためになることをやっている。定期的に続けてほしい。
Rising Sun 後戻りはしないOne Way Road 朝日放送テレビ
- 一人一人のアーティストになる覚悟を決める前となってからの苦悩や覚悟が丁寧に密着インタヴューで深掘りされており毎回感動する。
WEST.10th Anniversary Live W WOWOW
- WEST.の歌のジャンルの幅広さと、彼らの様々な魅力を捉えて映像作品として、WOWOW presentsで届けてくれたことに感謝の気持ちが自然と湧いてくるようなLIVEだった。コンサートとはひと味違う魅力が引き出されていて、選曲にもこだわりが感じられ、ファンは勿論、ファンでなくても彼らの歌を楽しめるLIVEだと思う。
EIGHT-JAM「昭和・平成・令和50年分総決算 音楽のプロが選んだ最強のサビ名曲BEST100」 テレビ朝日
- 久しぶりに、家族全員で楽しめる音楽番組だった。納得の選曲。ゴールデンタイムにふさわしい音楽番組だった。しかし、1位のSMAPの映像が流れなかったのは、とても残念。モヤモヤしたものが残ってしまった。エンタメは、多くの視聴者の思い出に残るものであり、その人の歴史の一部でもある。一部の権利者の意向に左右される状況は、正されるべきだと思う。
(掲載は順不同)