2024年4月度-月間ノミネート
連続テレビ小説「虎に翼」 NHK | 得票数:159 |
大河ドラマ「光る君へ」 NHK | 得票数:117 |
アンメット ある脳外科医の日記 関西テレビ | 得票数:95 |
連続テレビ小説「虎に翼」 NHK
- 15分という時間が数分にしか思えないぐらい、密度の濃いドラマだと思う。時間の経過が早いし、出来事も多い。それでも破綻しないのは、脚本がしっかりしているのだろう。ドラマを通じて、人が生きていくつらさが伝わるけれど、決して希望を失っていない明るさがあるのがよい。
- こんなにも真剣にテレビの画面を見つめることはない、ってくらい、毎日の15分を噛みしめている作品です。法律とは、憲法とは、人権とは、女性の社会進出とは。社会構造から生まれる疑問には「はて?」と感じることすらできないことがあるということを、主人公寅ちゃんの「はて?」から学んでいる毎日です。
- 初の「リーガルエンターテイメント」。主役の「はて?」に、共感するところが多過ぎる。仕事や恋愛、結婚事情などの問題がぶすぶす刺さるのは、まさに「男女問わず、世の中の不公平感とか理不尽さは、100年先の今も残ってる?」と思うことばかり。彼女の今後はどうなるのかわからないが、人生の岐路に大切な人たちがいて、みんなの思いをもらい進んでゆくこのドラマはまるで朝ドラ界のRPG。この沼は深く、どうやら抜け出せそうにない。
- 朝ドラとしてここまで社会的に興味を引かせた作品は久々では。本格的なリーガルドラマでありながら、伊藤沙莉を筆頭に演技巧者尽くしのキャストで軽やかにストーリーは進み、しかし要所要所でズシッと響く。100年前の「女」と「男」の権利や地位に思いを馳せさせ、100年後の現在はどんな状態かを改めて考えさせられる。
大河ドラマ「光る君へ」 NHK
- 4月の「光る君へ」の主役は完全に道兼でした。父に退けられ酒に溺れ妻子に背かれ、自暴自棄になっていたところを弟・道長に救われ、世のため弟のために汚れ仕事を自ら引き受ける姿は、常に苛立ち弟を殴り人を殺め、父の歓心を得るために策謀をめぐらしていた道兼とは別人のよう。その分、過去の己の罪の重さを知り恐れおののく姿もまた悲しく。「罪を悔いる」とはこういうものなのだと、改めて感じ入りました。
- 史実と創作のバランスがさすが大石静。中関白家の台頭著しい描写の中、4月に何と言っても喝采を送ったのは「枕草子」でも屈指の名場面「香炉峰の雪」。日本画で繰り返し描かれて来たこのシーン、もしかして史上初の映像化では?ファーストサマーウイカの清少納言が殊の外まばゆく、敬愛する中宮定子に従うことで才覚を更に伸ばしていく姿に感激した。
- 戦国時代や幕末と言った目立った派手さはないが、人の心理状態や病魔で倒れる人々など、現代社会に近い中で史実や史料という縦糸にフィクションの横糸を混ぜ入れた展開が本当に面白く、毎週見ている。
- 大河にあって、初めてのメロドラマ、ラブストーリーだと認識している。野望を持ち、傲慢で「望月の欠けたるもなし」などとうそぶく道長が、柄本佑が演じるとなんとナイーブな好青年なのか。ドラマは後半どうなるかはわからないけれど。今期も達者な役者の競演が楽しい。
アンメット ある脳外科医の日記 関西テレビ
- アンメットとは、「満たされていない、達成されていない」という意味。昨日の経験があって、今日はそれを糧にさらに強くなれる。それが足元から消えてしまう恐怖の中で、「生き続ける」努力を持続するのは、難しい。シリアスになりすぎないチャーミングさをまとった、「チームアンメット」の前向きな世界感は見ていても気持ちがよく、応援してしまうドラマだと思う。キャストもスタッフも丁寧に作品に向き合っている熱い気持ちは、視聴者にも伝わっているのではないか。原作の先生がたが視聴されていて、喜ばれているコメントを見るのもうれしい。
- どの医師や看護師もスーパードクターではなくて、葛藤もするし時には間違えるし、暴走もする。それを受け止め、反省して、仲間とともに医療に向き合う。主人公におこった事故とはなんなのか、展開が楽しみな医療ドラマです。へんに綺麗に飾っているわけではない杉咲花さんにとても好感が持てる。
- 杉咲花が、穏やかで思慮深い主役にとても合っている。若葉竜也も、声が小さいのに、言いたいことがはっきり伝わる。静かに考えさせてくれる秀逸なドラマだ。
- 他ドラマとは一線を画したヒューマンドラマ。記憶障害の脳外科医の主人公をもとに、脳外科の患者の後遺症との向き合い方や、大切な誰かを想う気持ちがとても丁寧に濃密に描かれており、秀逸の出来だと思う。登場人物ひとりひとりがきちんと粒立ち、本当にリアルにいる人々のように感じられる。杉咲さん、若葉さん、監督は実際の手術現場も見学し、いわゆる医療ドラマでありがちなドタバタシーンではなく、淡々と粛々と手術シーンを描く選択を取られたのも上質なドラマ作りの一端を担っていると思う。キャストスタッフ一丸となって新たな連続ドラマを作ろうという心意気が見事に毎話表現されている。
他に推薦された番組
ドラマ10「燕は戻ってこない」 NHK
- 初回視聴後、とんでもないドラマが始まったと感じた。生殖医療、貧困女子、格差社会というテーマを真正面から描き、そのストレートさにヒリヒリした。代理出産をすることになる主人公、出産依頼をする夫婦、その母親、生殖エージェントの女性、主人公の近所の住民、みんなどこか狂気をもっている。登場人物全員に共感することはできないのに、今後どうなっていくのか、目を離せないドラマ。
- 日本では法的に認められていない代理母という難題に取り組んだ意欲作。諸外国では認めている代理はなぜ日本で認められないのか、認められるためにはどうすればいいのか、いろいろな問題を投げかけてくれる。突っ込みどころはあるが、ドラマ10で取り上げた意義は大きい。
日曜劇場「アンチヒーロー」 TBS
- 検察、警察の不正をただ暴いていくドラマかと思いきや、本当に殺人をなかったことにしたのかと衝撃で終わった第一話。何が「正義」で何が「間違い」なのか。「正義」を貫くために「不正」や「悪」を利用しなければならないとは、どういうことなのか。最後まで考えながらしっかり見ていきたい。
- 初期のTVドラマ作品や映画出演作で「こういうクセの強い役がぴったり」と思っていた長谷川博己が帰ってきた!というのが第一印象。日曜劇場らしいケレン味もあるが、TBS金曜10時ドラマの深みのある味わいも同時に感じられる。
テレビ朝日開局65周年記念「Believe-君にかける橋-」 テレビ朝日
- キャストが豪華。仕掛けも迫力満点。ただ、ストーリーが渋滞していて、ときどき自分の中で整合が取れなくなることも。とはいえ、楽しく見ています。
- 罪を被り1年6ヶ月の実刑判決で収監された木村拓哉さん演じる狩山。納得の上だったが妻の病気と余命を知り自分の過ちに気づく。再審を申し出るが難しいことがわかり脱獄を計画する。誰が味方で誰が敵なのか、まったく先が読めず次週が楽しみでたまらない。木村拓哉さんと天海祐希さん、さすがの演技力で面会のシーンは2人の表情に胸が締めつけられた。
テレビ東京開局60周年連続ドラマ ドラマプレミア23「95」 テレビ東京
- 実際に 1995年を生き延びてきた世代にとっては、この時代性とテーマ性は震えがくるほど胸にぐさりと刺さる。主人公を取り巻くなんとも痛々しい状況がずっしりと胸に響く。城定秀夫の演出に乗って髙橋海人、松本穂香、中川大志、細田佳央多、犬飼貴丈、関口メンディーら、皆が皆いきいきと好演。
- 世界が滅亡してしまうというノストラダムスの大予言を前に、バブルが弾けて世の中が少しずつ良からぬ方向に向かい始めた時代、若者たちは何を考え、何を目標に日々を生きていたのか。当時、渋谷でサラリーマンとして毎日深夜まで仕事をしてタクシーで帰宅していた身には知るよしのない世界。当時はこういう時代だったのかとあらためて感慨深く見た次第。
カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」 フジテレビ
- 令和で鬼塚先生は通用するのか?と思いつつ観たが、逆に今こそ、こんな先生がいても良いのかな、と思った。かつて高校生役だった窪塚洋介や小栗旬も、きちんとストーリーに関わる形で出演していて往年のドラマファンにも嬉しいリバイバルだった。
ドラマイズム「滅相もない」 TBS
- いくら深夜とは言え、相当な実験作だろう。なにせ、日本に誰も正体のわからない大きな穴が出現したという設定だ。これから穴に入ろうかという登場人物の語りのパートはほとんど演劇。彼らのライフストーリーが、簡潔にかつ効果的に伝わる。しかも恐らく費用面のメリットもあるのだろう。エンドロールに企画にMBSのKさんの名前が。先日惜しくも終了したドラマシャワー枠の担当者だ。こんな意欲的なプロジェクトも進めていたのかと嬉しくなった。
- これ、べらぼうなドラマですよ。何なんですか、この深夜ドラマと思えない豪華キャスト。演劇の舞台セット風のしつらえにしてロケ費やセット費は押さえているにしても、一体このドラマの制作費いくらですか? いや、そんな表面的な設定に尽きる話ではなくて、「東京(日本中?)に突如として現れた穴に入る」という突飛な設定で現実感に欠けるように思わせながら、実は描かれているのはそれを決意する人間たちの心の動きであり、それが思いっきり切ない。まさに加藤拓也ワールドですね。
約束~16年目の真実~ 日本テレビ
- ドラマのコンセプトは、隠蔽・改竄・削除・虚偽などによって、「冤罪」という名の犯罪を生み出す権力と、力をもたない市民との闘争にある。一警察官も市民の側と見ていいだろう。伏線が幾重にも張られているが、「考察」などという愚策に走らず、中村アンの微表情を楽しみたい。後半での展開が、大いに期待される。
- 殺人はなぜ起きたのか、誤認逮捕はなぜ起きたのか、ストーリーは単純そうでいて意外と複雑で奥が深い。演じる出演者たちの笑っているシーンがまったくない稀有なドラマ。殺人事件が安易に起きてしまうのはもう少し捻ってほしかったが、次回が気になる不思議なドラマだった。
夜ドラ「VRおじさんの初恋」 NHK
- 野間口徹演じるパッとしないおじさんが、VRの世界で若い女性になり別の女性に恋をするという現実離れした設定。しかも、恋した相手も実はおじさんなのだ。ところが、VRの世界での恋が彼らの救いになるにつれ、世界一とも言われる日本のおじさんたちの孤独にまで光が当てられた気がした。二人の関係がもたらす彼らの変化が心を打つ。
- 忖度もなく着飾る必要のないVR世界を楽しむ、現代社会では世間から身を小さくしているだけのおじさんの大冒険から目を離せない。毎クールどこかで出会う野間口徹さんの、愛らしさや渋さが光っている。見慣れてくれば、VRの女性と彼が同じ人ではないかという錯覚まで起こしてしまう。出会った「ホナミ」との関係も不思議。愛ではなく、かと言って気になる距離感がたまらなくいい。平日の夜のお楽しみになっている。
ドラマフィル「奪われた僕たち」 TVK
- 「ホメられたい僕の妄想ごはん」や「たびくらげ探偵日記」でミュージックビデオの映像感覚を印象的にドラマに生かした針生悠伺が本作の主監督。ほんわかしたユーモアが心地よかったこれらの作品と違い、本作が取り上げるのは目をそむけたくなる連続殺人。しかし、彼独特の映像は、犯行の異常さをより際立たせるという面では効果的だと思った。これからも彼が手掛ける作品に期待したい。
特集ドラマ「広重ぶるう」 NHK
- NHKの芸術家ドラマは毎回楽しみにしている。アーティストが抱える迷い、悩み、そこから到達する気づきまでの過程を、見事な美術(絵・小道具など)を添えて今回も丁寧に制作されていた。今回の歌川広重ドラマは夫婦愛をメインにしていたが、夫の人柄と才能に惚れ抜いてとことん尽くす妻の深い愛に心打たれた。
- 阿部サダヲさんの広重がとても良かった。浮世絵がどうやって作られていくのか興味深く後にヨーロッパの画家たちに影響を与えた色や構図の魅力を堪能できた。残念だったのは非常に紋切り型な妻の描き方だけ。
Re:リベンジ 欲望の果てに フジテレビ
- 主人公のキャラ設定を含め賛否が分かれるドラマだと思う。一昔前のジェットコースタードラマのような物語展開に質の高い画面、音楽、演出と制作陣の力の入れようが見て取れて毎週楽しみに観ている。実力派俳優が揃っていて見どころ満載だが、主演・赤楚衛二の演技の熱量には目を見張るものがある。視聴者のヘイトを生み出してしまうほどの愚かさの表現に圧倒される。
- 毎回予想を覆す展開で、映像の世界に入り込んでしまう。赤楚衛二がリベンジの為に変貌していく姿の演技力が光っている。錦戸亮はセリフが多い訳ではないのに存在感がスゴイ。表情や佇まいで魅せる怪しさがやはり主役級。他のキャストも個性ある実力派揃いで、ドラマの重圧感がある。
DRAMA ADDICT「買われた男」 BSテレ東
- 刺激的なテーマかと思いきや、登場人物の内面を描くドラマで毎回じんわりします。ホスト関連ドラマもそうですが、きれいな面だけでなくハマってしまう層の現実もちゃんと示唆してほしいです。
土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」 テレビ朝日
- 今クールはシリアスなドラマが多くて、心穏やかになるドラマが少ない中、このドラマはのんびりゆったり見られるので、週末リフレッシュしたい時に見たいドラマです。
RoOT/ルート テレビ東京
- 主役の二人のコンビネーションがサイコーに心地よくて演技力抜群。ドラマ全話を通して映画を観ている様なストーリーで、全部が繋がっていたのが面白い。
ドラマ10「天使の耳~交通警察の夜」 NHK
- 交通事故の真実を明らかにしていく交通捜査官のドラマで凶悪事件と違って身近なことなので自分の身に置き換えて見ていた。しかしそこはミステリーが原作なので単純な事故と思われたその裏が明らかになるどんでん返しがドラマとして面白かった。
土曜ドラマ「花咲舞が黙ってない」 日本テレビ
- ヒロインが、大きな眼をさらに広げて、お言葉を返す。水戸黄門的展開だけでも十分楽しめるが、半沢直樹や昇仙峡を絡めて、もっと大きな世界を見せてくれるのかも期待したい。
- 主人公・花咲舞を演じる今田美桜と、そのパートナー相馬を演じる山本耕史の、バディ感が予想以上にいい。銀行の諸問題や、女性の社会進出への視線も、前作からアップデートされている。最終回どのように着地するのか楽しみなドラマ。
警視庁・捜査一課長スペシャル テレビ朝日
- ドラマの背景には昭和レトロ女子の行動があり、その昭和の長寿時代劇「水戸黄門」を彷彿とさせる展開に、なぜかホッとするのは歳の所為か。「必ずホシを挙げる!」という内藤一課長の印籠を、金田明夫と斉藤由貴が助さん格さんのように掲げる光景に見えてくる。そう納得させるだけの、力の源泉は、人の力にある。それは、捜査や犯人検挙の本質とは何かも教えてくれているようでもある。
火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?」 TBS
- 記憶喪失の女性が、自分の想い人が誰かを探すラブコメディ…と思いきや、自分の過去の各種トラウマと向き合い新たな自分を構築していく、という、意外に重たい内容でした。しかも主人公の記憶喪失の原因をめぐるミステリー要素もあり、どう着地するのか今から楽しみです。
Destiny テレビ朝日
- 2024年4月期は、骨のある作品が多いと感じている。奇しくも虎に翼と同じく法曹界を舞台とし、かつ、約束~16年目の真実~の設定に近しく過去の複数の重大な出来事が軸となるヒューマンドラマとなっている。過去と向き合い、人としての考えや感じとり方を経て、人間関係がどのように遷ろうのか、見応えのある作品でありそれが魅力だと思う。
金曜ドラマ「9ボーダー」 TBS
- 19歳29歳39歳、大台を迎える前の年、ナインボーダー。まだまだ年齢による「ねばならない」の偏見まみれのこの世の中で、迷い悩みながら生きている三姉妹に共感しつつ、記憶喪失の青年コウタロウを演じる松下洸平さんの演技に魅せられています。セットや衣装、ロケーションも素敵です。
TOKYO VICE Season2 WOWOW
- 共同制作に対しての大胆かつ地道な取り組みを評価したい。まだまだドラマというジャンルでは日本人向けが多いため外国でブレイクできないでいるが、現場での相互理解が進めば変化があるはず。この先に期待したい。
ドラマNEXT「好きなオトコと別れたい」 テレビ東京
- 最近様々な作品で知名度を爆上げしている毎熊克哉が、本作ではだらしないオトコを好演。世間の尺度にはとことん合わないけれど、本当はとっても良い奴。彼は令和の寅さんかユロ伯父さんか?事前の想像以上に楽しい作品になっている。
土ドラ「おいハンサム!!2」 フジテレビ
- 父親の吉田鋼太郎さんとMEGUMIさんが違和感のない夫婦で毎回凄いなと思う。三者三様の娘たちの生き方や周囲の人も楽しく気持ちを楽に観られるドラマである。
君とゆきて咲く~新選組青春録~ テレビ朝日
- 深夜に新たな時代劇とは驚いた。しかも新選組。視聴率が取れない時代劇の連ドラはもう民放では無理かと思っていた。ぜひ成果を上げて、若い俳優陣に時代劇のノウハウを伝える契機になってほしい。
木ドラ24「25時、赤坂で」 テレビ東京
- 台湾との共同制作、地上波のBLドラマということで期待値は高い。毎話平均以上の出来栄えが続く。後半に向けて更に期待している。
ETV特集「千年の祭りが絶えるとき」 NHK
- 祭と、その終焉。直面した関係者それぞれの思いには、距離がある。絶やしたくない思いと、どうしようもない地域の変容。奇祭のインパクトに走らず、その裏にあるものを、作り手はあえて冷静に提示する。地方発の秀作。
すこぶるアガるビル「読売会館」 NHK
- ビルの作りやホールの作り。いろいろなことが考えられていて、何気に通り過ぎていた、何気に利用していたビルがすばらしいものだったことを教えてくれる番組でした。建築を学んでいた田中さんがさりげなく素敵なコメントをされていて、一緒に巡っている篠原さんのリアクションも楽しくて毎週の楽しみができました。
上田と女がDEEPに吠える夜「令和の性教育」 日本テレビ
- 自分(50代)と現在の感覚の違いに驚いたが、冷静に考えると、性教育は隠すべきものでは無く、男女問わず同じく考えるべきものと再確認した。芸人のボケに笑いで流さずに、きちんとただしていたので、好感が持てた。
- 深夜に偶然見たがこれをゴールデンやプライムで放送すべきと思う回だった。子供への性教育が日本ではあまりにもタブー視されすぎている。学校ではなく親がしっかりと子供達と話すべきと考えさせられた。
NHKスペシャル「物流激変2024 ~ニッポンは変われるのか~」 NHK
- 多重下請け構造や商習慣などを変えていかなければならないがこれは物流関係だけの問題ではなく、便利を享受している私たち消費者も意識改革が必要であると実感した。
こころの時代 ヴィクトール・フランクル(1)「日曜生まれの子」その光と影 NHK
- 思い悩んでいたころ、この著者の「夜と霧」に救われた経験があり、その背景について、とてもわかりやすく伝えてくれ、これからのシリーズが楽しみ。悩んでいる多くの人に見てもらいたい内容だ。
報道特集「池袋母子死亡事故から5年」 TBS
- 中島みゆきが「人は氷ばかり掴む」と歌うように、テレビは日々のニュースを追い、少し前の出来事をどんどん忘れてゆく。それではいけない。月日が経ったからこそ見えてくる本質を、これからも追い続けてほしい。
NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最期の日々」 NHK
- 最期の瞬間まで音楽家であり続けた、屹立ぶりに心を打たれる。が、それよりも、病に直面した本人の心の揺らぎにより衝撃を受けた。人生の最後の時間をどう過ごすのか、改めて考えさせる作品だ。
みるラジオ DJ「日本史 平安貴族の人事異動」 NHK
- 学生時代、こういう番組があれば歴史の授業がもっと好きになれた。
映像の世紀バタフライエフェクト「映像記録 東京裁判」 NHK
- 単に当時の映像を見せるだけでなく、収監された本人が語っていたインタビュー映像までを残しているところがNHKの強さだろう。歴史検証としても片面的でなく、丁寧に作られていたと感じる。
日本怪奇ルポルタージュ テレビ東京
- 独特の手触りを感じます。見逃し配信で見たのでそうでもないですが、リアルタイムで深夜に観たら悪夢にうなされそう。
午後LIVE ニュースーン NHK
- 国会中継や大相撲中継、高校野球中継があると、放送時間が中途半端な気がする。生放送で情報や報道を伝えるなら、サブチャンネルを使ってずっと放送してほしい。
新・プロジェクトX~挑戦者たち~「東京スカイツリー 天空の大工事 ~世界一の電波塔建設に挑む」 NHK
- 3つの班で工事を進めていたこと、ライバルのようだったお互いが飲みニケーションで以降の工事がスムーズに進んだこと、鳶の方達のことを知る機会は今までありませんでしたが、どこかで今もお仕事をされている方達に少し日が当たればいいなと思いを持ちました。
- 東京タワーの建設についての番組や特集は今まで見た事があるが、現代の建築方法での東京スカイツリー建設についての特集は見た事が無かったので、とても興味深かった。どんなに機械化が進んでも、結局、最後の所は人の手により、建設されると言う事を知った。鳶職の人たちの命懸けの仕事に敬服する。
こどもディレクター 日本テレビ
- 地味ながら面白い企画でMC・ゲストの力の抜け具合が素敵。
NHKスペシャル プラネットアース 第2回「陸の世界」 NHK
- 命の躍動と尊さ、自然破壊の現実を突き付けられた。その中でホオアカトキの長期間にわたる再生プロジェクトは未来への可能性も見せてくれた。
Gメンバーの推薦番組
100分de名著「選 源氏物語」 NHK
- 「光る君へ」に合わせた2012年の再放送。名著鑑賞の切り口が面白い番組だが、この回も解説者の熱量が興味をそそり大河ドラマ(こちらはフィクションを含んでいるが)と違った楽しみがある。「古典の授業は必要ない」論争が記憶に新しいが、熱い反論を見ているようで興味深い。
家呑み華大 BS朝日
- 1月に放送された特番がレギュラー化。50代渋めの芸人コンビが二人きりで部屋着に着替え宅飲みする様子を、様々な角度からカメラが捉える。現場には基本的にスタッフもいないようで、ひたすら華丸大吉が冷蔵庫を開け、キッチンに立ち、自分達で簡単な料理をして酒をついでのトークのみ。内容は思い出話や収録当日のニュース、時に口が滑って真剣な芸談もぽつぽつと。これが滅茶苦茶楽しい。BSだからこそ成立するかもしれない。長く続いて欲しい。
古代王国バラエティー なんだフル!? NHK
- 出演者達がディスカッションして、古代文明の謎を推理していくという形がとても新鮮だった。MC香取慎吾さんと出演者の明るい和やかな雰囲気もよく、安心して楽しめる番組だった。また、映像や話題の取り上げ方も、興味本位ではなく、異国の文化へのリスペクトが感じられたのも素晴らしかった。
情熱大陸「林遣都(俳優)」 毎日放送
- 俳優林遣都さんの役への没入が凄まじかった。演技には定評のある俳優さんではあるが、撮影前の集中した表情など貴重な映像を見ることができた。普段の彼というより、俳優としての顔に徹底した編集がよかった。
- 昨年のVIVANT、今冬のおっさんずラブ、あまりにも演技の振り幅が違う俳優林遣都さんの回を興味深く見た。特に、インタビューで本当の自分が分からなくなってという場面と、ドラマ撮影中スタッフが動き回る中で、静かに膝まずき役をまとったまま、一点を見つめ集中していた姿が印象に残った。撮影中の事は普通は何も分からないが、こうやって何人もの役の人生を生きてコチラ側に見せてくれてるんだと知ってとても感動した。
NNNドキュメント’24「命を運ぶ電車 JR福知山線事故19年 安全への道標」 読売テレビ
- 事故遺族を代表するようにJR西日本と向き合ってきた淺野弥三一氏の信念溢れる姿に敬意。
大河ドラマ「光る君へ」ファンミーティングリポート NHK
- 観覧は落選してしまったのでテレビのみの鑑賞。出演者の打ちとけた様子に、いいチームなのが伝わってきた。てきることならノーカットで見たかったけれど、30分でも見せてもらえてありがたかった。
萩原利久のwkwkはぎわランド フジテレビ
- 俳優萩原利久さんがwkwkを追求して月1回不定期で放送されている番組。今回は萩原さんが熱烈に応援しているバスケットボールチーム、ゴールデンステート・ウォリアーズの本拠地があるサンフランシスコでのロケという、本人も驚きの内容でした!通常の観光だけでなく、憧れのカリー選手にまつわる場所を周ったり、クイズに答えたりするため、萩原さんのファンだけでなく、ゴールデンステート・ウォリアーズファンの方々も楽しめる内容になっていたと思います。一途に好きなものを貫き、純粋に楽しんでいる姿は、とても微笑ましく、応援したくなります。
(掲載は順不同)