2025年1月度-月間ノミネート

日曜劇場「御上先生」 TBS 得票数:200
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 NHK 得票数:193
日曜ドラマ「ホットスポット」 日本テレビ 得票数:172

    日曜劇場「御上先生」 TBS

  • 学園モノという定型の中で、学校のみならず社会の在り方や問題も描いていく意欲作と受け止めた。御上先生の言う「考えて」は生徒たちだけでなく、視聴者にも向けた台詞だろう。主演の松坂の声高ではない静謐な語り口にも引き込まれる。
  • こんなドラマは初めて見た! 「個人的なことは政治的なこと」を、ここまで具現化して、しかも見ていて引き込まれる内容の面白さ。これはもう、学園ドラマではなく立派な社会派ドラマ。
  • 教育への問題提起が今までにない切り口で素晴らしい。とびきり優秀な先生と生徒たちの設定だからこそ生まれた新しい学園ドラマに驚愕した。私たちは遂にあの名作「金八先生」から卒業するのだ、とニヤついている。

大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」 NHK

  • 大河ドラマでは珍しい江戸の庶民の物語。それも序盤の舞台は吉原。当然、女郎にまつわることが出てきて、往年の大河ファンやお子さんがいる家庭では驚かれたと想像に難くない。が、しかし性の搾取が行われてきたことは紛れもない事実であり、現代にも問題を提起出来るのではないだろうか。主人公の蔦屋重三郎は次々とアイデアを出し、挫折もありながら快進撃を続ける。それがとても痛快である。重三郎の今後の活躍にとても期待してしまう。
  • これは大河かと聞かれたら、「冒険活劇だ」と言うくらい面白い。現代にも20代でも起業している人はたくさんいて、江戸と今の空間がつながってゆくような気持ちの中、吉原の仲間を愛する蔦重の活躍は、むこうみずな時もあるが新鮮。常にべらぼうなことを考え、元気さと周りを巻き込む横浜流星さんの作る空気がいい。
  • もう、べらぼうに面白いです。森下佳子さんの脚本ということでかなり期待して観たが期待以上! 歴史・風俗・経済の3要素が見事に合わさった人間ドラマ。かなり史実に忠実に進めながら、あるところでは大胆に独自の設定をしている。今まで知らなかった吉原の風習がとても新奇で、全く目が離せません。

日曜ドラマ「ホットスポット」 日本テレビ

  • 大河で手に汗握ったあと、ぬるめの温泉に入るような心地よい感覚を毎週味わう。今期、日曜の夜の名作連なり幸せすぎる。キャスティングも抜群。出演者全員が宇宙人と言っても過言ではないくせ物揃いで先の展開が楽しみ。テレビドラマならではのテンポ感で、むしろ一気見したくない。映画でも配信でも味わえない感覚。
  • これぞバカリズムワールドと言えるドラマ。日曜日の夜にゆるい気持ちで観ていられるかと思いきや、細かい伏線もあるようで油断出来ないところが面白い。番宣を見ていたら、CGで簡単に処理出来そうなのに、車で轢かれるシーンはワイヤーで吊っての撮影だった。また、ホテルの外に見える景色がLEDパネルだそうで、細部にわたるこだわりが見て取れる。
  • 秀作力作揃いの1月期で個人的に一番面白いドラマだと思っている。宇宙人と地球人のハーフという設定がぶっ飛んでいるし、それを自然と受け入れる人々の図々しさが可笑しい。どうやらあちこちに伏線が張り巡らされているようで今後の展開が楽しみ。バカリズムの脳内がどうなっているのか興味深い。

他に推薦された番組

ドラマ10「東京サラダボウル」 NHK

  • グローバル化した現代、以前から言われてきた「人種のるつぼ」ではなく、「人種のサラダボウル」と捉えようという、啓蒙性も持ったNHKらしいドラマ。国際捜査係のグリーンヘアの刑事(奈緒)と警視庁通訳センターの通訳(松田龍平)を軸に、外国人と一括りにはできない「人」として見、対することを淡々と描く。難民や移民に冷淡なわが国の、「不法外国人」と十把一絡げにして追放すればよいとする時代遅れへの警鐘でもある。
  • 社会に存在する偏見などに焦点を当てたドラマ。私は番組宣伝を見て、男性が警察、女性が通訳と思い込んでいた。しかし、実際の放送では逆だった。まさにドラマのテーマである「偏見」を自分自身の中にも見た瞬間だった。

火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」 TBS

  • ラブコメ枠の恋愛まぶしのお仕事ドラマか、と予想していたが大外れ。現在の医療現場のワークライフバランスの問題や研修医と指導医の価値観の対立をビビッドに描いた良質なドラマだ。主人公の研修医役の芳根京子は、同じく主役だった北海道の地方局が舞台のローカルドラマ「チャンネルはそのまま」をご覧になった方ならご存じのように、不器用だが真っすぐな新人を演じさせると本当にうまい。
  • 医師免許を取得して2年目までの医師が取り組む、スーパーローテート方式で複数の診療科を経験する研修の様子を、「働き方改革」「ハラスメント」などの今日的テーマも盛り込み、分かりやすく伝えてくれる。ドラマなので誇張もあるが、人の命に直接向き合う医師が、簡単には独り立ちできないことを改めて深く思う。まどか(芳根京子)が複雑な心境を、明るく悩んで見せるところが救われる。茫洋としたようで神ともされる泌尿器科の名医(奥田英二)の存在が大きい。

水ドラ25「晩餐ブルース」 テレビ東京

  • 誰かと一緒にご飯を食べる、一緒に作る。生きていると辛さや苦しさに直面することもあり、少しずつ心がすり減ることもある。そんな今の状況をすぐに変えることは難しくても、お腹も心も満たされる時間を作ることで気持ちが少し上向く。3人と一緒にそんな時間を毎週体験できるようなドラマで見ているとパワーを貰えます。
  • テレ東お得意の「一緒にごはんを食べるだけのドラマ」だが、その「だけ」の時間がとてつもなく尊い。仕事でどれだけ心をすり減らしても、弱音を吐けない弱みを見せられない。そんな優太を、「一緒に」食事を作って食べることで癒してゆく耕助もまた、癒されていく。一方、テレビ業界に棲む男性の性(さが)を描いたドラマでもある。図らずも「テレビ業界の闇」が取りざたされているこの時勢に放送することになった。運命すら感じる。

木曜劇場「日本一の最低男※私の家族はニセモノだった」 フジテレビ

  • 今期のドラマで、一番と思える作品。子育ての難しさや、同性婚の難しさ等、社会問題を自分たちの家族や地域に密着した問題として、丁寧に描く脚本が秀逸。また、その解決方法を安易なものとせず、身近な視点から解決の糸口を見つけるという描き方に、このドラマの良心を感じる。その脚本に応えるように、香取慎吾、志尊淳、冨永愛、子役の二人も好演し、毎回感動するシーンや台詞があり、心に残る。
  • タイトルと主演の香取慎吾からホームコメディと思いきや、毎回現代社会の抱える問題を重くなりすぎず、でも真摯に取り込んだ社会派な内容でしっかりエンタメになっているのも「香取慎吾」というアイコンや力量が大きいのだと思う。ちっとも最低じゃない、と思わせて絶妙なタイミングで流れるダークで軽妙なイントロに「やはり最低なのかも?」と陰謀を思い出せる主題歌がベストマッチ。

テレビ朝日ドラマプレミアム「新暴れん坊将軍」 テレビ朝日

  • 歳を重ねてますます格好良い上様の姿に新春からワクワクした、久しぶりの勧善懲悪時代劇でした。凄まじい努力で障がいを超え、吉宗と同じく身分を隠して市中へ繰り出していた長男・家重の設定が実に上手く、凛々しく聡明ながら若さゆえに揺るぎやすい次男・宗武、世を見透かしたような言葉を明るく放つ、幼き三男・小五郎、それぞれキャラが立っていて魅力的な三兄弟と父・吉宗が絡む成敗話をもっと観たい!ので、来年以降も続編を期待します。
  • 娯楽時代劇がテレビから消えつつある今、昔からのファンには懐かしく、現代の人には新鮮な、シン(?)娯楽時代劇が誕生したことを心から嬉しく思う。松平健と西畑大吾のダブル主演で、ぜひシリーズ化してもらいたい。

土ドラ9「相続探偵」 日本テレビ

  • 相続探偵の灰江七生が遺産を巡る問題を飄々としながら鋭い切り口で仲間と共に解決していくところが爽快感があってよい。遺言書は生きている人に贈る最後のラブレターだと思うと言葉を残すのも愛だと思った。灰江がなぜ弁護士から相続探偵になったのかこれからが楽しみな作品だ。
  • 相続というあまり馴染みのない題材をただの推理ドラマにせずハートフルなストーリーに仕上げていて好感が持てます。主演の赤楚衛二さんの演技が新鮮で光っているのはもちろんのこと他のキャストの皆さんの演技もそれぞれの役をこなしていてとても面白いです。

新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」 TBS

  • お正月からいいもの見させてもらった。珠玉とはこのような作品のためにある言葉だと思う。かつて向田邦子が描いた昭和の家族像に思いを馳せた。紛れもなく、その系譜を受け継いだ素晴らしい令和の家族ドラマだった。
  • かつて「スローライフ」という言葉が使われたが、今や「タイパ」至上で、スピードこそすべての感が強い。新年早々、そうした時流に「ちょっと、待って」という好ドラマだった。結婚観や家族観、ジェンダーと多様性など、あれかこれかと即断してはいけない、普遍性にも着目して、ゆっくり考えようというのが、野木亜紀子の脚本のメッセージであろう。リニアの開発もされる中で、のんびり走る江ノ電が、すべてを語ってもいる。

真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」 BSテレ東

  • NHKの朝ドラの脚本家と言えばもう将来安泰の大御所だろうとか思ってしまうが、赤裸々な内容の本作は、原作・脚本・監督の足立紳氏の実体験に基づくというからびっくりだ。なんと主人公一家のロケ地も足立氏の自宅だという。そんな令和の私小説のドラマ化は、セックスレスという切実な内容ではあるのだが、主演の風間俊介とMEGUMIのやり取りがとびきりおかしくて、あるある感満載。深夜ドラマならではのチャレンジ精神あふれた楽しい作品だ。

プレミアムドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」 NHK

  • 故小津安二郎監督は赤にこだわり西ドイツ製のカラーフィルムを使用するまでしたという。そんな色への拘りを強く感じさせる本ドラマ。それも三原色すべてに。小道具、衣装、ロケ地、源孝志監督がすべてを綿密に計算しコントロールしているのだろう。どれだけの手間と時間をかけているのか。この計算されつくした映像が、色彩を失うカメラマンの苦悩に満ちた物語に圧倒的な説得力を持たせている。

ドラマ25「風のふく島」 テレビ東京

  • 福島県民です。福島県が舞台のドラマは、原発事故絡みで暗いストーリーが多くて、やるせない感じでした。「風のふく島」は移住者がモデルなので、毎回感動でウルウルしています。福島の未来は決して暗くないと思わせてくれます。

119エマージェンシーコール フジテレビ

  • 消防に助けを求める119番を受け、出動させる指令管制員の活躍を描く作品。掛かって来るコールから、毎回、主人公や同僚の苦悩、これまでの人生を描き出し、そのエピソードを通じて互いに響きあい、チームとして成長していく。主人公はもちろんキャスト全員が好演しており、臨場感ある演技や演出に引き込まれてしまう。
  • フジテレビ制作ということで横浜サイドの協力が得られにくくなっているなどの報道がある。しかし、消防指令センターという社会に大切な仕組みを、ドラマを通じてわかりやすく伝えている。ドラマとしてある程度維持され、そういった意義が生きることを願う。

ドラマDEEP「いきなり婚」 日本テレビ

  • 不倫やドロドロ系やミステリーものが氾濫する夜中、純粋に心がときめく寝つきがいいドラマが見たかったので、満足しながら見ている。モラハラ彼氏にさっさと見切りをつけて、新しい恋に向き合う主人公を応援したい。城田優さんの舞台で磨いた所作の美しさや目で魅せる演技にハッとする。こんな王子様のようなイケメンはいないと思いつつ見てしまう、平日の夜の「ご褒美」。

夜ドラ「バニラな毎日」 NHK

  • なに不自由なく幸せそうに見えるのに、実は自分自身の中で苦しさがあってもがいている。そんな人たちが訪れるお菓子教室。思ったようには作れないもどかしさと出来上がったときの喜びが、一日頑張った視聴者の疲れた心をも優しい気持ちで満たしてくれる。ケーキを作る気迫のこもった連沸美沙子さんの演技と、優しい言葉で魅了する永作博美さんの掛け合いも見ていて楽しい。

ドラマストリーム「地獄の果てまで連れていく」 TBS

  • 子供のころ民放の午後の洋画枠で特に怖いと思った作品は、きれいな顔の女性が凶悪な犯罪者である「哀愁の湖」や「悪い種」といった映画だった。そんな彼女たちを思い起こさせるのが、毎話綺麗な顔で残虐な犯行を繰り返すピアニストを演じる渋谷凪咲。現在別のドラマでもヒール役の彼女だが本当に悪女が似合う。今後の活躍を期待したい。

ドラマ特区「ふったらどしゃぶり」 TVK

  • 愛情の綺麗ごとだけで済ませられない部分をあぶり出して突き付けられる手強くてとんでもなく素晴らしい原作の世界が、映像化されたことで輪郭がより鮮明になってどっぷりハマってしまった。特に美術館のシーンは文字で読むのとドラマで観た時のインパクトが全然違って、やっぱり映像ってすごいなと思った。ぜひ原作の続きもこの制作陣で観てみたい。

問題物件 フジテレビ

  • あの上川隆也が”犬”の化身の役だなんて、もう見るしかないでしょ(笑)不動産の問題物件を担当することになったダメ社員のヒロインを、かなり強引なやりかたで助けていく謎の人物「犬頭さん」を、上川さんが振り切ってやりたい放題やっている!!そうとう無理な設定なのに、もう犬頭さんから目がはなせない。週のまんなかにくすっと笑えるドラマ、ありがたいです。

木曜ドラマ「プライベートバンカー」 テレビ朝日

  • WOWOW の「フィクサー」に続いて、唐沢寿明がかなり胡散臭い役柄に挑んでいる。ただし、「フィクサー」はシリアスだったが、こちらはコミカル。軽い味つけで、多少リアリズムは取っ散らかしながら、エンタテインメントとしてとても面白い線に持ってきていると思う。

ドラマ9「法廷のドラゴン」 テレビ東京

  • 異色のリーガルドラマ。依頼された事件を将棋の戦法に例えて戦略していく。将棋を知らない人でも入りやすい説明をする元棋士の主役。事件解決したあとに感想戦までする徹底振りが面白い。気軽にファミリーで見られる。

金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」 TBS

  • まずタイトルの意味するものが何なのか惹き付けられた(インド哲学から引用されているらしい)。冒頭からどの登場人物も怪しく見えてしまい考察が捗る。回が進むごとに味方だった人物も敵になりそうで恐ろしい。今後が楽しみである。

監察医 朝顔 2025新春スペシャル フジテレビ

  • 東日本大震災から14年を経過し、遺族の高齢化を、亡くなった人を忘れていってしまう遠くなる己の記憶と闘う遺族の苦しみを、平さんを通して感じる。子供たちも大きくなり、頼もしさと老いる父との対比は、長い間続いているドラマだからこそ見られる風景。次に会えるのを期待している。

十角館の殺人 日本テレビ

  • 原作のファンなのでまさかの映像化に驚きました。犯人が分かりにくいようにうまく演出されていると思います。元々が配信だからか少し過激な部分はありましたが、犯人が分かってからの展開が原作と少し異なるのも面白かったです。

NHKスペシャル「“冤(えん)罪”の深層〜警視庁公安部・内部音声の衝撃〜」 NHK

  • これ、一般人に聞かせてしまっていいのか?というレベルの録音をよくぞ出してくれた。出世のために事件を利用しようとする公安係長。ドラマだったらクズ中のクズだが、この係長がその後本当に出世していたというオチに暗澹たる思いがした。多くの冤罪の構図はこれだろう。NHKが取り上げてくれたことで、苦しむ人が減ることを願う。
  • 検察官たちの内部音声は生々しくまるで警察ドラマのセリフのようで現実のこととは思えないほどだ。しかしそんな中でも疑問をもって音声を録音した人や裁判で証言した人、遺族に謝罪に訪れた人など、正義の人たちがいたことは救いであった。まだ裁判は続いているので今後も注視していきたい。

タモリステーション「被害者にも加害者にもならないために…“闇バイト強盗事件”徹底解明」 テレビ朝日

  • 良質な番組でした。若い人だけでなく高齢者も闇バイトに加担しているという現実にびっくりしました。犯罪に手を染める原因が生活に困窮している原因が、余りにお粗末で無知でしてはいけないことを当たり前のことを家庭や学校で学ばなかったのか?

NHKスペシャル「ドキュメント 能登半島地震 緊迫の72時間」 NHK

  • 目の前にある命を救えなかった人たち。父親、息子、医師、消防関係者…その慟哭と後悔が胸を突く。一方で、被害把握、消防力、関係機関の連絡調整など、被災者のよりどころとなる機能が、ことごとく限界を超えていたことも示される。阪神淡路、東日本はじめ地震災害は続いているのに、悲劇が繰り返されるのはなぜなのか?切実に問いたい。

マツコ、リアルする 日本テレビ

  • テレビを通じて自我を問うマツコさんのテレビとの向き合い方を見るのが好きです。町ロケで人々と会話するマツコさんがかえって作為的に見えてしまうのはなぜなのか。そんなことをぼんやり考えながら見ていました。

ETV特集「坂本しのぶ 誰か私の声を聞いて」 NHK

  • 彼女を長く取材した吉崎健ディレクターによる一人称の作品。その点こそが「私の声を聞いて」というしのぶさんの思いに正面から応えている。水俣病の象徴とされながら、彼女はそこに違和感も感じていたこと、さらに恋愛感情の行き違いや取材者への複雑な思いなど、心の奥底の声を引き出していく。発話の難しさを乗り越え、その声に正面から向き合った、心震える作品だ。

令和ロマンの娯楽がたり テレビ朝日

  • くるまの言語化により最近のエンタメの消費のされ方、それに対する違和感や共感がすべて腑に落ち膝を打つ内容だった。言語化というエンタメは殊更に爽快感があるしそういう面くるまの今後に期待が高まる。

NHK MUSIC SPECIAL 細野晴臣イエローマジックショー4  NHK

  • ゆるい構成のイエローマジックショーに、今回は高橋幸宏さんと坂本龍一さんがいなくて改めて寂しさを感じましたが、細野さんとご縁のあるゲストが、コントや多方面からの音楽へのアプローチで楽しませてくれました。これからも続いてほしい番組です。

報道特集「特集 元兵庫県議“自殺”の背景は? 誹謗中傷の投稿を検証」 TBS

  • 立花孝志氏に真っ向向き合っているのは、やはりこの番組だった。続報もしっかり出し続けている。 他の報道番組はなぜ取り上げないのか。メディアが立花氏のやり方をしっかり検証しないと、これをエンタメとして消費する有権者ばかりになってしまう。危機はそこまで来ている。
  • こういう番組こそ勇気をもって作ってほしいと心から思った。ファクトの確認と科学的な検証ができてこその報道と思う。それでもSNS上ではこの報道すらまったく無視するコメントが続いていて悲しみさえ感じるが……。

NHKスペシャル 新ジャポニズム 第1集「MANGA わたしを解き放つ物語」 NHK

  • 番組冒頭のナビゲーター横浜流星さんの声がとても良かった。江戸時代の浮世絵が世界に与えた影響が興味深かった。今正に蔦重を生きている横浜さんだからこそだとすっと入り込めたのだと思った。

NHKスペシャル「映像記録 阪神・淡路大震災-命をめぐる30年の現在地-」 NHK

  • 忘却に抗わなくてはいけない。その意味で、決定的に重要な番組だ。 優れているのは、単に振り返りや問題提起にとどまらず、救出の遅れや災害関連死などの切実な課題について、克服のための筋道を示そうとしていること。テレビが不得意な領域に挑んでいる。
  • 30年前の被災者として。あの地震があったから、現在の災害被災が起こった際の政府の動きや支援がずいぶん整備されたと感じる。30年前は「自助努力」と言われたのを思い出す。今でも思うのは、電気が来なければ、何もできないと言う事。電話も通じないし、パソコンもテレビも点かない。各自治体は電気が来ないのを想定して、避難計画や被災者支援を考えているのかと、疑問に思う。

しろくまピース命をめぐる25年の物語 NHK

  • 何年か前にも、しろくまピースの特集があり、生まれたところからの映像を見ていたので、懐かしく見た。現在の様子も知れた。団地の自宅へ連れ帰って育てるなど、今の時代では多分許してもらえないであろうが、あの愛情で育てられたから、今のピースがいるとも思う。

ザ・ノンフィクション「クズ芸人の生きる道〜57歳 婚活始めます〜」 フジテレビ

  • いつも頑張って欲しいと思いながら見る事が多いのですが、この方は最後まで応援しづらい内容でした。辛口でごめんなさい。でも色々な人がいるなぁと思わせてくれる番組なので面白かったです。

映像の世紀バタフライエフェクト「戦争のトラウマ 兵士たちの消えない悪夢」 NHK

  • 映像が古いために、不自然な動きに感じ、現実のものではないように思えるが、今も戦争はあり、戦地に行った方々には同じ病に苦しんでいるのだろう。そうとわかっていても、無くならない戦争……なぜ無くならないのか、なぜ参加する人たちが後を絶たないのだろうか、わかりません。

大河ドラマ名場面スペシャル NHK

  • 幼い頃に見ていた『黄金の日日』や、無中になっていた『新撰組』など懐かしく楽しめた。先日亡くなられた西田敏行の特集も感慨深いものがあった。

Gメンバーの推薦番組

虹クロ「スペシャルトーク ダイシュン」 NHK

  • 人を好きになることが、自分を否定することにつながるような、苦しい時期を2人とも過ごしていたのだと伝わってきました。今の2人が幸せそうなのは、ようやく自分らしくいても大丈夫な場所を見つけたからなのでしょう。2人の幸せを心から祈りました。

道との遭遇 特別編「能登半島と道路」 CBC

  • 復興するためにはまず「道」をどうにか繋げる、開くということの大切さを静かに説く内容に、心が痛みました。能登の日常を戻してほしいと心から願います。

おじゃMAP フジテレビ

  • レギュラー番組として放送されていたものが、特番として復活。街をブラブラする、香取慎吾と山崎弘也のコンビネーションに安定感がある。また、商店や道を行き交う市井の人々との触れ合いも微笑ましく、これからも定期的に見たい番組。レギュラー番組としての復活を期待したい。

第34回JNN企画大賞「たたらの國 奥出雲」 山陰放送

  • 古来から未来へ続く日本刀の原料たなる「玉鋼」そして「たたら」にまつわる話。歴史好きな岡田准一さんの鋭い感受性が光っていた。「たたら」作りの職人さん方は顔に火傷をしながら、炎に向かうという。千年以上も前から続く伝統を受け継いでいく姿に感動した。その技術が途絶えることなく続いてほしいと願う。

情熱大陸「町田啓太(俳優)」 毎日放送

  • 8カ月間の密着番組。町田啓太の瞳に窺える愁いがどこから来たのか、その片鱗を垣間見るシーンが幾つもあった。姿・声・演技・運動神経、役者として類いまれなるポテンシャルに恵まれながら、本人はむしろその容姿に葛藤を抱えていた。美を讃えられることを当然としない、スターらしからぬ謙虚さや初々しさが、この稀代の麗人の人間味あふれる魅力を増している。葛藤さえも糧として、いっそうの活躍を期待する。

#てれふく「もうひとつの“愛は勝つ”〜福岡KANをたどる旅〜」 NHK

  • 大好きなアーティストKANさんが亡くなられて1年経ちました。出身地である福岡で丁寧に作られた番組でした。これまでも幾つかの追悼番組やコーナーを見てきましたが、地元目線・地元の仲間の方たちのお話も交えて作られた内容がとても良かったです。流れる曲も他の番組では取り上げられることがない古いものから新しいものがBGMで流れたり、本当に素敵な番組でした、全国放送していただいて感謝です。

芸能人格付けチェック 朝日放送テレビ

  • 毎年恒例となっている番組。視聴者もスマホで参加できて、家族と楽しく観ている。これからも長く続けてほしい。

未成年〜未熟な俺たちは不器用に進行中〜」 読売テレビ

  • タイトルの通り未成年だった未熟な二人の行く先が提示されたラストだった。ヒリヒリする未成年の危うさを感情的になりすぎない映像と静かな音楽で、包みこむような作品。未成年にも同性愛にも真摯に向き合ったことが伝わった。

クイズ!脳ベルSHOW特別編「年始め!疲れた脳と体をリフレッシュSP」 BSフジ

  • 岡田圭右さんのホイッスルツッコミが冴える名番組の特別編は、シルバー世代の心身の不安を明るく解消するもの。高齢者の一歩手前ながら、自分に合う枕のレクチャーは、ためになりました。

(掲載は順不同)