2025年4月度-月間ノミネート
連続テレビ小説「あんぱん」 NHK | 得票数:122 |
ドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」 NHK | 得票数:102 |
木曜劇場「波うららかに、めおと日和」 フジテレビ | 得票数:102 |
連続テレビ小説「あんぱん」 NHK
- 戦後80年の今もどこかで戦争は続き、お腹を空かせた人がいる。やなせ夫婦をベースに何度も繰り返す「生きる」ということの大切さに光を当てる。のぶの太陽のような元気さと月のように穏やかな崇が、戦争に向かうにつれてどんな事を経験するのか、楽しみであるが、怖いところでもある。スナフキンっぽいが見た目はおじさんの屋村さんなど名言をくれるキャラがいるのも魅力的。
- 近代の実在する人物をモデルにした朝ドラの定番、半年間続くドラマは最初に視聴を掴めるかが大事だが、やなせたかしの少年と、本ドラマの主人公である将来の妻になる少女を演じる子役2人は良く演じ切ったと思う。母と子の関係における少年の切なさや、少女の元気さと少年を思いやる純粋さが好演され、ストーリーに引き込まれ、青年期以降を演じる2人にバトンタッチしても、作られたイメージはしっかりと受け継がれた点も良かった。
- ヒロインの今田美桜さんの、軍国先生ぶりが、今の時代からみると痛々しいものの、逆に戦時中の恐ろしさをかえって浮き立たせているようにも思え、目が離せない。脇をかためる阿部サダヲが、生き方含めとても良い味を出している。
ドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」 NHK
- 病気になった事で仕事や環境を変えて体調と折り合いをつけながら生きるさとこの一生懸命な姿に毎回励まされた。日常の中でささやかな喜びと幸せをみつけ豊かさとは?と考えさせられた。理解ある鈴と司の距離感がとてもよくて薬膳にも興味を持った。桜井ユキさんは強い女性の役をみてきたが、繊細で柔らかく、さとこの芯の強さを滲み出すお芝居が素晴らしい。
- どうにもならないことがあって、しんどいこともある世の中だけど、頑張ってみようと優しく背中を押してくれるドラマでした。出てくる料理や絵なども全部素敵で、ドラマ全体に漂っている世界観が素敵でした。
- 桜井ユキさん演じる、持病を抱える麦巻さとこ。私も幼い頃から体が弱いので、ついつい感情移入して見てしまう。団地暮らしをスタートさせることで、優しい隣人たちと薬膳に出会う。が、薬膳と言っても堅苦しい物ではなく身近にある簡単で出来る限り廉価な物、そして団地暮らしというのが、視聴者にとってはホッとし嬉しくなる内容だ。
木曜劇場「波うららかに、めおと日和」 フジテレビ
- LINEやメールやInstagramなど、現代ではどこで誰が何をしているかが容易に分かる時代。このドラマは、昭和11年を舞台に、それこそ電報や手紙で状況をやり取りするような時代。父の決めた縁談によってお見合いもせずに結婚した2人の、ゆっくりと育まれる愛をいつも噛み締めながら見させてもらっています。穏やかな気持ちにさせてくれるこのドラマは、せかせかした現代にはとても心のオアシスとなってくれています。主演の芳根京子さん、その旦那さん役の本田響矢さんの、表情豊かなコミカルな演技と相手を愛おしそうに見つめる仕草や視線など、全てにおいて絶妙に演じられていてとても素敵なドラマだなと感じました。
- お二人の夫婦は当時の背景ではこれは珍しくない婚姻の形だったのでしょう。今の世の中からは考えにくい成り立ちだけれども、二人の気持ちが寄り添っていく過程が丁寧に違和感なく紡がれていてとても微笑ましくあたたかく応援したくなります。これから厳しい戦争に向かうことがわかっているのでそこを二人がどう夫婦として乗り越えていくのか気になりますが、若い夫婦をやさしい気持ちで見守りたいです。
- 「むずキュン」と言う言葉を初めて知った。とにかくピュアで可愛い。大事なことだからもう一回言うが、可愛い。お付き合いなしの0日婚をした夫婦それぞれが互いを意識してゆく心の叫び(モノローグ)がなんとも初々しく、ついニコニコして見てしまう。親ばか目線が止まらない。
他に推薦された番組
火曜ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」 TBS
- 「対岸」なるほどなと思った。ドラマは専業主婦、共働き、育休パパと三者三様が描かれているが、これはいろんなことと当てはめられるドラマだなと思った。「隣の芝生は青い」というように、他人のことはやはりわからない。でもわからないなら、わからないなりに知ろうとしたり、下手に動くものでもないのだなと。そう思わせられるドラマだ。
- それぞれの家庭の事情があって、それぞれの立場があって、それぞれが抱えている問題があって、それを一緒に考えようとしてくれるドラマでした。無理せずゆっくり考えていこうと優しく寄り添ってくれるあたたかいドラマでした。
続・続・最後から二番目の恋 フジテレビ
- 最初の頃からリアルタイムで見ていたのでとても楽しみにしていましたが、期待を裏切らない面白さです。私も登場人物と同じだけ年をとったので何だか不思議な感じがします。オリジナルメンバーが全員変わることなく出演されているというのはある意味奇跡に近いのではないでしょうか。特に子役の方がまだ芸能の世界にいて、美しく成長した姿を見られたのはとても嬉しかったです。
- 同世代ということもありいちいち共感することばかり。小泉今日子さん中井貴一さんはもちろん、シリーズを通しずっとそれぞれの役を演じてきたキャストの皆さんの自然体な演技に、すっかり自分も長倉家のご近所さんのような気持ちになって観てしまっている。こういうドラマが放送されている世の中って、いいなぁと思う。
水曜ドラマ「恋は闇」 日本テレビ
- 恋は盲目、あばたもえくぼの意味を持つ「恋は闇」。見えているものが真実なのか。多くの人の見えない部分が複雑に絡み合ったハラハラするミステリードラマです。恋とミステリー、相反する要素が人を信じたい気持ちに説得力を持たせるなか、報道やSNSに対する問題提起など、社会問題について考える要素もあり、今までにないストーリーで目が離せません。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」 NHK
- テンポのいい江戸言葉とどの方も人間味溢れていて、週替りに主役になりうる配役達に、目が離せなくなり、毎週放送を楽しみにしています。直虎以来にハマっている大河ドラマです。
- 江戸の出版文化、吉原の人間模様、幕府内の権力闘争、時代を多角的に描く、町民が主役の大河ドラマ、粋だねえ。主役の蔦重はもちろん登場人物がとても魅力的。亡八の親父連、瀬川花魁、戯作者や絵師たち。いよいよ蔦重は江戸のメディア王にのしがっていき、歌麿や写楽など新たなキーパーソンも登場する。スピード感あふれる展開を引き続き期待したい。
ドラマプレミア23「夫よ、死んでくれないか」 テレビ東京
- 専業主婦・自営業・会社勤め、と姦しいはずの3人のシスターフッドが恐ろしすぎる夫婦の愛情と憎しみの攻守が激しく、役者さんたちの強い誇張された確かな演技力が寄り添い、重いのに着地点が全然見えない、中毒性の強い、面白い仕上がり。
いつか、ヒーロー テレビ朝日
- 虐待を受けて児童園に入っていた子どもたちが20年の時を経て再会する話。ドラマではそれぞれが大人になって、社会に揉まれていく話が続いているが、世知辛い社会の描写がリアルで、ドラマといえどドキュメンタリーを見ているようだ。誠司が児童園に通っていた子どもらをどう救っていくのか、そして黒幕のドリーム社が何を企んでいるのか、今後の展開が楽しみだ。
木曜ドラマ23「すぱいす。」 BS-TBS
- トラックベースの車での放浪旅は「たびくらげ探偵日記」、鮮やかな調理シーンは「ホメられたい僕の妄想ごはん」と、好みのドラマの合わせ技のようで嬉しい。特にスパイスの香りが画面から立ち上る調理シーンは秀逸。首都圏各地の特産品を使ったカレーレシピも楽しい。
金ドラ「社畜人ヤブー」 BS松竹東急
- タイトル見て最初は戸惑いましたが、痛快でおもしろい!最初はすごく変な人かと思ったけど誰よりも一生懸命な藪さんの不思議な魅力にハマっています。働き方改革が進む現在ですが、やりがいを持ってイキイキ働く楽しさをあらためて思い出しました。
金曜ドラマ「イグナイト―法の無法者―」 TBS
- 自身を無法者と言いつつも弱きを助け強気を挫く弁護士たちが、悪党どもに裁判で勝って懲らしめる・・・そんな話かと思いきや、勝訴することよりも依頼者の気持ちや尊厳を最優先して示談にするエピソードもあったのが印象的だった。個性の強い役者陣の軽妙洒脱な演技も楽しく、中でもミッチー演じる「カメレオン桐石」の活躍を楽しみにしている。
彼女がそれも愛と呼ぶなら 日本テレビ
- 複数間の恋愛関係であるポリアモリーを描いた物語。事前には際物ドラマだろうと予想していたが、いい意味で裏切られた。3人のパートナーと暮らす主人公の姿はなかなか世間には受け入れてもらえないだろう。しかし、お互いを尊重し思いやる彼らの有り様と、周囲のディスファンクショナルな「普通の」関係を比べた時に、どちらが本当に成熟した愛なのかを視聴者に問う作品になっている。
火ドラ★イレブン「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」 フジテレビ
- パラレルワールドという設定で描く夫婦のすれ違いが切なさと感動を表現する中、ミステリー、サスペンスな要素も加わりどのように着地するのか動向が見逃せない作品。主演2人の演技も良く、主題歌のencoreがドラマをより盛り上げている。
連続ドラマW「災」 WOWOW
- まだ、全話終わっておらず、毎回発生した殺人事件がどのように繋がるのか予断を許さない。恐らく香川照之が全ての犯人なのだろうけれど、ドラマの中では彼は全く尻尾を掴まれておらず、最終回に向けての期待が膨らむ。なんと言っても、香川が演じるこの男の如何にも歪んだ不吉な感じが秀逸である。
ドラマ9「失踪人捜索班 消えた真実」 テレビ東京
- 町田啓太主演、脇に小泉孝太郎、高橋克実、光石研、ラスボス的西岡徳馬など、錚々たる顔ぶれが揃う。WOWOWドラマ「フィクサー」の青木泰憲 プロデューサーによる発案。物語は毎回トピックを解決しながら次の疑惑へと繋がり、固唾を呑む展開だ。町田は苦悩や一瞬見せる狂気など、細やかな表情が秀逸。欲を言えば、もっとアクションシーンがあればいっそう見所が増えたに違いない。
天久鷹央の推理カルテ テレビ朝日
- アニメ版も見ていましたが、橋本環奈が演ずる主人公・天久鷹央があまりにハマり役で、ちょっとオーバー目の演技も相俟って、アニメよりもこの実写版のほうが何故か逆にリアルで面白いです。病気の設定やそれを診断して行く展開などにはこじつけっぽいところもありますですが、気にせず楽しんで見られます。
俺の話は長い~2025・春~ 日本テレビ
- 前作から6年。設定も6年後を描いている。主役は相変わらずだけど、姪っ子の成長で物語の月日を想う。姉弟のやり取りはいつも軽快で楽しい。弟をやり込めたいのかなぁ~って思っていた姉が最後の最後に深い愛情を見せたシーンは思わず泣いてしまいました。面白くて重すぎないドラマ。今回の一推しです。
人事の人見 フジテレビ
- 世間一般でのイメージそのままの松田元太をトレースしたかのようなキャスティングと思っていたが、実際に見ると社員それぞれにフォーカスしたヒューマンドラマだった。心打たれる視聴者も多くいると思われる良作。
木曜ドラマ「PJ~航空救難団~」 テレビ朝日
- 過酷な中で行われている訓練に果敢に挑む若き俳優たちは、実戦さながらの練習を積んでいるのでは?と思うくらいに顔も体も変わり、今でしか出来ない本気の演技に挑んでいる。厳しさの裏側にある「人を助けるが、自分も生還する」という、熱い思いを伝える教官たちの中にある「救え」の言葉に見ている方も熱が上がる。最終回までに何回も感動するのだろう。
日曜ドラマ「ダメマネ!―ダメなタレント、マネジメントします―」 日本テレビ
- 千葉雄大さんの苦悶な表情でのコミカルな演技、山田涼介さんのどんな立ち位置でもスターたる輝きが損なわれない存在感など、見るたびに引き込まれます。主役の川栄李奈さんの過去がミステリアスに絡まり今後の展開が楽しみです。
木ドラ24「トウキョウ ホリディ」 テレビ東京
- 番宣コピーは、「あの名作『ローマの休日』が現代日本に」のようだが、淡く、甘酸っぱい恋を描くことに、現代的意味があると思う。恋愛にもコスパやタイパを考え、アプリを使って会うことが当たり前のようになっているが、人と人の出会い・関りが、そう単純化されるものじゃない。瀧本美織の桜子が爽やかで美しい。場面展開での店先の猫も愛嬌がある。深夜に、ちょっとした英会話学習にもなる。
あなたを奪ったその日から フジテレビ
- 毎週ドキドキしながら、主人公が罪を犯している事はいけない事だけれど、気持ちがわかる部分もあったりして、切なくなりながら引き込まれて毎回見させて貰っています。
特捜9 final season テレビ朝日
- 警視庁捜査一課9係で、加納係長(渡瀬恒彦)の下、巡査だった浅輪直樹(井ノ原快彦)が、特捜班班長の警部として、個性も人間性も溢れる「仲間」のトップに立った。20年近くの刑事たちの歩みを、ゆっくりと回想する。激しい格闘や陰惨な場面はなく、時にコミカルさもある展開は、安心と安定を与えてきた。刑事も家族がある市民である。最終シーズンであり、個々の悲喜、苦悩や葛藤や人物像が改めて描かれ、「完結編」として納得できる展開に。
土曜ドラマ!「なんで私が神説教」 日本テレビ
- 強気なキャラかと思いきや、後ろ向きで内向的、決して「ヒーロー」ではないというところに、いまの世相をよく反映しているドラマだと感じ、一票入れたい。
ETV特集「フェイクとリアル 川口 クルド人真相」 NHK
- 火中のクリを拾った覚悟のある作品だ。案の定「クルド人側の取材が多い/地元住民の取材が少ない」との指摘が多く、放送法を持ち出して批判する意見まであった。しかし、テーマは「フェイクとリアル」、つまり「その言説は本当なのか」「フェイクだとしたら、なぜ広く流布したのか」の検証であり、兵庫県知事選など他の事象とも重なる重要な論点だ。そこがきちんと描けているかで、その手法も評価されるべきだろう。番組を見れば、検証は冷静で説得力があり、手法も必然だったことがわかるはずだ。
有吉クイズ「ハチミツ二郎と電動車椅子さんぽ」 テレビ朝日
- 本当にいい企画だと思いました。実際に体験してみないと分からないことですが、自分が体験できないとしても有吉さんのような人気のある方の体験を通して知ることが出来るのはテレビのいい使い方だと思います。
NHKスペシャル「オンラインカジノ “人間操作”の正体」 NHK
- 日本人が海外から日本人向けのテイラーを務めていたりして、違法だと思わせないやり方。オンラインカジノにはまった青年が矯正施設から逃亡したりする依存症の怖さ。人は大なり小なり何らかに依存しているが、怖い。多くの人に見てもらいたい。
クローズアップ現代「徹底検証 森友文書開示 『8億円値引き』原点で何が」 NHK
- 文書開示命令で改めて事件に光が当たっているが、事実関係の解明にこだわる姿勢がとても良い。構図は複雑だが諦めずに丁寧に説明した上、建設会社の証言など新事実も発掘している。徹底検証の看板通りの内容に拍手。続編熱望。
報道特集「あす開幕 大阪・関西万博 万博後…カジノにも莫大な公費」 TBS
- ツッコミどころの多い万博だが、開幕を控えて各局の報道は「見どころ紹介」など盛り上げ一辺倒になってきた。そんな中で、きっちり筋を通すのは、やはりこの番組くらいなのだろうか?在阪各局は、万博協会に社員を出向させるなど「密接」な関係だが、報道姿勢だけは筋を通してほしい。
ドキュメント72時間「岐阜・西柳ヶ瀬 “シャッター街”ブルース」 NHK
- 昭和の時代、繊維産業の活況に支えられた岐阜の一大歓楽街”柳ヶ瀬”。大ヒットした曲にも出てくるこの街は、今は大半が開くことのないシャッター街になってしまった。そんな街にも踏ん張るお店と、足?く通う人々の姿がある。その人々の営みを72時間のカメラが追う。哀愁、息遣い、懐かしさ・・・映し出される人々の明るさとシャッター街の暗さのコントラストを良く映し出している。
有吉の壁「万博の壁を越えろ!2時間SP」 日本テレビ
- 大阪関西万博の会場を使ってのコントだった。この番組の良いところは、コントの面白さは勿論だが、毎回、色んな施設を使ってロケをしていて、施設全部を使って、その全てを見せてくれる。コントを見て楽しみながら、その施設に行った気にさせてくれ、行きたいと思わせてくれる所。今回の万博も、開催前は盛り上がりが今ひとつだったが、この番組で、殆どの施設を使って、会場の施設やパビリオンの様子を見せてくれた。遠方の為、大阪までなかなかハードルが高いが、行ってみたいと思わせてくれた。勿論どの施設も、施設あげてバックアップしてくれているのは言うまでもない。施設の見せ方や使い方が上手いのだと思う。
ハートネットTV「“権力”と性暴力」 NHK
- 大阪地検トップや著名報道写真家など、性暴力の加害者を実名で伝えた上で、被害者の声をじっくり紹介する。 旧ジャニーズやフジテレビの問題を踏まえて、テレビは「人権に向き合う」と約束したはずだ。NHKも民放も、もっともっとこういう番組を発信すべきだ。
夫が寝たあとに テレビ朝日
- 子育ては終わったに等しいのですが、そんな私が見ても懐かしくもあり楽しいです。今のママさん達にはとても有り難い番組ではないかと察します。
- 横澤夏子と藤本美貴がMCを務める、子育てのあるあるや悩みを共有する。イベントも大盛況で、同世代の母親を中心に共感を得ている。男性ゲストがたじたじになってしまうシーンや「そうそう!」とお母さんがうなずける内容は、少子化の世の中において一つの視点として重要だと思う。
激突メシあがれ~自作グルメ頂上決戦~ NHK
- 様々なジャンルの料理をテーマに、素人ながらにこだわりと自信を持つ方が集まりその料理を競う。プロ顔負けの発送と技術で料理を創作する姿は見ていてとても楽しい。新しく機材を注文する際に、パートナーに許可を取ったりと、家庭内での立ち位置も見え隠れして、ほっこりもする。
病院ラジオ(19)「こども病院編(東京・府中)」 NHK
- アルフィーのファンになったという少年の想いが「アルフィーに届け!」と拡散され、坂崎氏のラジオでは直ぐに届いていたことを知り、まるでヒューマンドキュメンタリーを見守っているような気持ちになった。
- ラジオできらきらした目で語る子どもたちの言葉が印象的だった。特殊な病気を自分なりに理解して、病を「個性」と語る姿が沁みる。家族や関係者、癒してくれる者への感謝や未来への希望や、気持ちが伝えられる素晴らしさを伝える事は大事な宝物になるのではないか。休日に流れ込む言葉が心に癒しを与えてくれる。
Gメンバーの推薦番組
toi-toi NHK
- 「問い」を通して1つのテーマを掘り下げていく。司会者や解説者は置かず、多様な当事者のみで進めていくスタイルが話に集中しやすい。稲垣吾郎さんがナレーターとして参加しているが、そっと寄り添うような語りがとても心地よい。
- 「認知症の私はかわいそうなのか」「日本に住んでいるのに、なぜ外国人は信用されないのか」「採用面接で、なぜ見た目で判断されるのか」等、当事者の「問い」を多様な人々が話し合うことにより、いろいろな考えを知り、視聴者も多くの気づきを得られる番組。とても濃密な30分。
子宮恋愛 読売テレビ
- 衝撃的なタイトルで話題になった本作。内容は夫婦が持つ問題を描きつつ、主人公が抱く抗えない恋愛感情を主演の松井愛莉がリアルに演じている。どの登場人物も癖が強く、なぜこんな行動をするのかと考えさせられる。不倫やモラハラの末に何が待ち受けるのか続きが気になる展開。ドラマは現在中盤だが、彼らの過去や内面が描かれていく事を期待している。
- 自己肯定感低めの女性とモラハラパートナーとの物語は他にもあるが、本作が配信でヒットしているのは刺激的なタイトルだけが理由ではないだろう。自己肯定感を取り戻そうとする主人公のもがきを、松井愛莉が繊細に演じているのが物語に説得力を与えている。夫役の沢村玲は「ハッピーオブジエンド」に続き心に欠落を抱えた人物が良く似合う。
あなたのワードローブ見せてください 世界民族衣装紀行 NHK
- モンゴルの伝統衣装「デール」がテーマ。昔ながらの伝統的な物もあるが、現代的な要素を取り入れた物もあり驚きをもって見た。そしてどれも鮮やかで美しい。異素材生地を使ったり、ミニスカートやワンピース、シャツ型の物もあり興味深い。日本の伝統衣装である着物も若者のニーズに合わせつつ伝統を守りながら変化させていけば、もっと着る人が増えるのではないだろうか。
SHOWチャンネル「クイズ・大人の社会科見学」 日本テレビ
- 不定期でお昼にやっている番組が久々のゴールデンに帰ってきました。今回はスタジオで番宣ゲストの方々が伊勢志摩にまつわるグッズをかけてクイズバトルする企画がありました。伊勢神宮について学べ得ると同時に和気藹々としたトークを楽しむこともできて最高でした。しかし1時間に詰め込んだ感があったので、できれば次は2時間SPなどでじっくりと見たい番組です。
バッセン王 BS-TBS
- 元プロ野球投手・山本昌さんが司会。バッティングセンター(バッセン)で糸井嘉男さんや宮本慎一さんなど元プロ野球バッターを迎えて、実際バッティングセンターで20球を打ちながら、トークする番組。出演のバッター皆さんそれぞれ、打ち方やバットの振り方など、こだわりがあり、単に来た球を打ってるだけでは無い、と、強く思わせる。皆さん共通しているのが、子供の頃、父親とバッティングセンターに通っていたエピソードがあり、バッティングセンターは、いまだにワクワクする、と楽しそうに話されていた。それぞれポイントは違うが、打てる様になったきっかけを必ず持っておられた。指導してもらった先輩やコーチなども必ずおられた。自分1人で極めた人はいないのだと思った。バッティングの極意を聞かれると、バットの芯に当てる、と言うのが皆さんに共通していた。当たり前だけど難しい、と思うが、全てにおいて意識してやる事が強打者になり得る極意である事を知って、プロ野球の厳しさを知った。プロ野球そのものには詳しい訳では無いけれど、その道の達人達の話は、聞いていてとても楽しかった。
漫画家イエナガの複雑社会を超定義 NHK
- 特番になって戻ってきたイエナガ先生による、『漫画家イエナガの超超定義 人探し×顔認証AIの巻』。通常版の約3倍44分間で2つのトピックを超定義。時間を掛けた分、説明が丁寧に噛み砕かれた上、イエナガの解説は変わらず超速滑らかで、内容がよく伝わった。編集者・橋本マナミ とのオチも相変わらずコミカルで、長寿番組的に楽しめる作品である。
(掲載は順不同)