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【1月度マイベストTV賞】-「GALAC」2020年5月号

放送批評懇談会の正会員とGメンバーが投票。
得票数の 「ベスト3」 が月間ノミネート番組になり、
年間のベスト1がマイベストTV賞に輝く!

■選出された番組
開局60周年特別企画「教場」(フジテレビ)
●隻眼のグレイヘアで、“キムタク”の王道を封印したかのような出で立ちは、ドラマに緊張感をもたらすのに十分でした。謎を残しながら徐々に生徒と教官の本意が見えてくる展開が面白かったです。

日曜劇場「テセウスの船」(TBSテレビ)
●タイムスリップしながら殺人犯となっている元警官の父の無罪を晴らすために、その息子が活躍する異色のドラマ。人間の心理が丁寧に表現されているように思います。

大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)
●長谷川博己がさわやかで素敵。本木雅弘、吉田鋼太郎はじめ“イケオジ”大集合でたまりません。新しい光秀像、時代背景を見せてもらえそうで、楽しみな一年間となりそうです。

■話題になった番組
クローズアップ現代+「シリーズ検証・かんぽ問題」(NHK総合)
●金融機関や保険会社の不正が表現化して久しいですが、これは衝撃でした。長年信頼されてきたはずの「かんぽ」の不祥事は徹底的に検証し追及してほしいです。

バリバラ「絶対にウマイ“はず”料理選手権」(NHK Eテレ)
●障害ゆえに料理を作ることから疎外される実態を知った。料理をすること、好きに作ることの楽しさが溢れていた。さまざまな家族の事情を、立場なりの愛をもって解決していく様子が心地よかった。

激レアさんを連れてきた。「小林直己」 (テレビ朝日)
●毎回録画をしてでも必ず見ている番組です。毎回、どんな方が紹介されるのか楽しみなのですが、まさかのEXILEからの登場はびっくりでした。

「マツコの知らない世界 2時間スペシャル」(TBSテレビ)
●宇多田ヒカルさんのバラエティ出演、ずっと楽しみにしていました。落とし物に対する感性が素敵で、そして、マツコさんとの絶妙な掛け合いが面白かったです。

出川哲朗の充電させてもらえませんか?「“伊勢神宮”! 3時間SP」(テレビ東京)
●香取慎吾さん、草彅剛さん、稲垣吾郎さんが順番にゲストで登場した新春SP。最近は記憶力が怪しくなって来た母が慎吾ちゃんの登場の途端に笑顔になり、「あらぁ~慎吾ちゃん」と言って画面に手を振っていました。見ている人が笑顔になれる楽しい番組でした。

「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ)
●タカさんの豊富な知識とエピソードの数々に驚かされて、毎回次はどんなお題だろうと楽しみな番組です。

「知らなくていいコト」(日本テレビ)
●文春スクープはこうして生まれるのか、と想像させ、人間の深いところに雑誌記者が迫る姿がとてもいい。柄本佑は他のドラマを含め、渋い演技で味わいを出している。

「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日本テレビ)
●天海祐希さんの安定感に対し、広瀬アリスさんのリミッターなしで振り切ったお芝居が爽快です。

新春3夜連続ドラマ「破天荒フェニックス」(テレビ朝日)
●実話をもとにしたなかにうまくフィクションが組み込まれていてワクワクして見れました。勝地涼さんの持ち味である口元の軽薄さが良かったです。

木曜ドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日)
●コメディと刑事と人情。そして少しの恋愛をミックスした新感覚なドラマ。まったく重くない半面、軽過ぎることもない、ストーリーとキャストのバランスが最高です。

火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBSテレビ)
●久々のラブコメ! 世の女子が待っていたドラマ。面白い、キュンキュンするだけではなく、感動もあって、登場人物一人ひとりが個性的で見応えがある。

ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」(テレビ東京)
●古舘寛治と滝藤賢一を中心とした演技派の役者たちからさまざまなテーマが見え隠れ。ニヤリとなったり、グッときたり。古舘と滝藤で古滝(コタキ)。なるほど(脚本の)野木亜紀子さん、そこにも意味があるんですね。

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★「GALAC」2020年5月号掲載