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【2月度マイベストTV賞】-「GALAC」2020年6月号

放送批評懇談会の正会員とGメンバーが投票。
得票数の 「ベスト3」 が月間ノミネート番組になり、
年間のベスト1がマイベストTV賞に輝く!

■選出された番組
「知らなくていいコト」(日本テレビ)
●苦境に追い込まれながらも記者としての筋を通しスクープをものにするヒロインを描き出す大石静の脚本がとてつもなく強い。吉高由里子がその強さをいい感じで中和しており、柄本佑、佐々木蔵之介のイケメンぶりと重岡大毅のクズっぷりも突出していて今期サイコーのドラマ。

土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」(NHK総合)

●青年期の悩み、人を支える姿勢、自分の最期が見えたときの人間のあり方など、考えさせられることも多く、本当に良い内容だった。

火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBSテレビ)
●恋愛ドラマの王道。佐藤健のツンデレぶりが半端なく、毎回キュンキュンさせることを目的化しているように見えるが、その罠に積極的にはまりたくなるドラマ。これを見ると恋愛ドラマはまだまだいけると思える。

■話題になった番組

連続テレビ小説「スカーレット」(NHK総合ほか)
●もう晩年だし、物語はどうなるの?と思っていたら、見ず知らずの元女優が転がり込んできたり、別の週は信作の実家の喫茶店の話になったり。驚くべき変化球だったが、楽しめた。

「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(日本テレビ)
●想像以上にアクションがすばらしい。

木曜ドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」 (テレビ朝日)
●テンポの良いストーリーとそれに応える役者さんがすばらしい! 東出昌大のスキャンダルで、どうなるか不安だったけど打ち切りにされなくて本当に良かった。個人的には今期最高のドラマ。

ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」(テレビ東京)
●仏教用語の「四苦八苦」からの毎回いろいろな「苦」が展開され、ばかばかしくて面白くて、ときどきほろっときて温かい、そんなドラマだった。

ドラマイズム「死にたい夜にかぎって」(毎日放送)
●賀来賢人の主演作なので見てみた。タイトルが重いし、メンタルが弱いカップルの、出会いから別れ。エグい設定やきわどい場面もあるのに、なぜか気持ちが和むドラマ。

連続ドラマW「頭取 野崎修平」(WOWOW)
●登場人物それぞれの描き方が秀逸で、続編があればと思った。

オトナの土ドラ「パパがも一度恋をした」(東海テレビ)
●荒唐無稽なストーリーとキャスティングに驚いたが、土曜日の深夜に楽しく笑って見られた。真面目に演じきった俳優の皆さんはすばらしい。

「映像研には手を出すな!」(NHK総合)
●アニメ制作に情熱を燃やす高校生を描いたこの作品、もしかしたら昨年の朝ドラよりアニメをイチから作り上げていく大変さと楽しさを見せてくれたかも。久々に見た地上波の連続アニメだった。続編を強く希望。

NHKスペシャル「車中の人々 駐車場の片隅で」(NHK総合)
●「道の駅」駐車場の車の中で生活している人が少なからず存在する。貧困だけではなく、DVから逃れるためだったりあえてその生活を選んだり。理由はさまざまだが、共通しているのは人間関係の希薄さのように感じた。

BS1スペシャル「8K顕微鏡ドキュメント〜iPS細胞の世界〜」(NHK BS1)
●夫が網膜色素変性症という難病で、治療はiPS細胞が頼みです。どうか早く実用化されますように。

アメトーーク「ザ・ノンフィクション大好き芸人」(テレビ朝日)
●「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ)に対する出演者の熱量が凄かった。他局の番組なのに企画をやりきる制作側に恐れ入った。

あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?「MC横芸人」(テレビ東京)
●この番組は、ラジオの春日俊彰をテレビで見ることができて凄く新鮮です。若林正恭が伸び伸びしていて深夜枠になってさらに長く続いてくれることを期待します!

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★「GALAC」2020年6月号掲載