■解説
年間のグランプリは、2022年4月度から2023年3月度まで投票によって毎月決められたノミネート作41本の中から、最大5本までを投票するという方法で決められた。
グランプリに選ばれたのは、毎日放送のドラマイズム「美しい彼」（シーズン2）。“大切なものであればあるほど、それを保ち続けるには理解し合う努力が欠かせないことを改めて認識させてくれた素敵な物語”“ふたりのもどかしい関係に焦らされ、最後のシーンではもだえ、やられた！と感じた”といったコメントが寄せられ、投票者の幅広い支持を集めた。
第2位は日本テレビの土曜ドラマ「初恋の悪魔」。“コメディタッチのミステリーかと思っていたが、次第にヒューマンドラマの趣が強くなりぐんぐん引き込まれていった”“演技派揃いのキャストたちのセリフのひと言ひと言に胸が震えた”と坂元裕二の脚本と俳優陣の演技に高い評価が集まった。
第3位はテレビ朝日の「タモリ倶楽部」。“深夜ならではのゆるい感じが最終回まで続いた”“さまざまな分野の面白いことを教えてくれた番組”など、長年の功績を称えるコメントが数多く寄せられた。
今年度のグランプリ投票も、視聴者の熱い思いが詰まったテレビ番組が上位を占める結果となった。一方で、「ネット配信ドラマ」を“特別投票”として実施し、より幅広い声を反映する試みも導入された。